フィット・ハイブリッド買いました


買っちゃいました。

 現行の3代目ではなくて旧型の2代目です。何を今更旧型なんてと思われるでしようが、“IMA”システムによるドライビングとはどんなものか知っておきたかったのです。
 以前から思っていたのですが、CVT車の“キモ”は低回転のトルクだ。でも通常のガソリンエンジンはあまり低回転が得意ではない。そこで低回転から大きなトルクを出せるモーターでその部分をアシストしてやれば気持ちよく走れるのではないか? それを実証したくて“IMA”システム搭載の旧型のフィット・ハイブリッドを買いました。


結論から言うと

 「モーターによるエンジンのアシストとCVTの組み合わせ」は十分に意義のあるシステムだと思います。ただ、期待していた発進の踏んだ瞬間のトルク感はそれほどでもありませんでした。 いえ、力強さは十分にあるのです。アクセルを強く踏んだ時にタコメーターを見ていても3000回転以上に上がっている事はまずありません。それでいてコンパクト カーとは信じられない力強い加速をしてくれます。 期待していたほどでは無いなと思ったのは 踏んだ瞬間のごく最初の反応というか、その部分ですね。普段は“Dレンジ”で“ECON オン”のままだからでしょうか? 燃費を良くする為にそういう制御になっているのでしょう。 もっと“Sレンジ”で走ってみないと…。
 アノ〜、“Dレンジ”で“ECON オン”でも十分なんですよ。街中を普通に走っている分には何も問題ありません。僕がスポーツカーの様な反応をクルマに期待するのと、クルマの反応を待ってからアクセルを踏み込むクセの所為でしょうね。
もしかしたら、最初からアクセルをガバーッと踏む人の方が違和感が無いかもしれません。


1300ccのエンジンと10kWのモーターでも……

コンパクト カーの動力源としては十分以上です。十分に強い加速を得る事ができます。ただ、それを長く維持する事はできません。長い上り坂を登っていると ある時 突然、ガクンとトルクの出方が変わります。小さなバッテリーに貯めた電力でエンジンをアシストさせるIMAシステムの宿命ですね。でも、発進したり、止まったりを繰り返す街中では問題ないでしょう。


アクセルの踏み方がかなり変わりました

 初代フィットのCVT車に乗っていた時には、発進時にアクセルを一度 強めに踏み込んですぐに戻してそこから必要な加速を得られる踏み込む強さを探るような運転をしていました。チョンと深く踏み込むと変速比が下がって必要なトルクが出せる回転までエンジンの回転まで上がって扱いやすかったからだと思います。
 フィット・ハイブリッドに替えてからは、チョンと踏み込むことがなくなりました。多分、そんなに踏み込まなくても必要なトルクが出ているからだと思います。


でも、そこで疑問が出てきました

 「これって本当にモーターのアシストによる変化なのかな? それともCVTの制御の変化によるものかな?」 つまり、通常エンジンのフィットでもCVTの変速比の制御が変えられていて、チョンと踏み込む様なアクセルの踏み方は必要なくなった可能性もあります。 ディスプレイのエネルギーフロー図でも、アシスト/チャージのメーターでも発進時にバッテリーが使われている様子はありません。でも、走行モードが切り替わっても瞬時にディスプレイ表示が変わっているわけでもなさそうだし。ウーム…。でも、それを知るためだけに通常エンジンの2代目フィットを買うわけにはいきません。好奇心の追求はこれで良しとしましょう。


もう一つ気になったのは

 交差点にゆる〜く入って行って右折する時、対向車、歩行者が無いからと静止せずにアクセルを踏んで加速していこうとすると、車が反応してくれない事ですね。多分、ゆる〜く走っているとエンジンは停止していて、少し踏む程度では再始動しない所為でしょうね。加速する時にガバーッとアクセルを踏む人なら気にならないのかもしれませんが、僕はクルマの反応を待ってアクセルを踏む人なので“アレッ”と思ってしまいます。
 その他にもブレーキング中にブレーキの感覚が変わってしまう事があります。電力回生のオン オフによるものでしょうね。出力の変化も含めてアシスト/チャージの切り替えが唐突なのはいただけません。もっと緩やかに、自然に変化させるべきでしょうね。
 エッ「何を今更、旧式になったクルマの評価しているの?!」か、って? すみません。お金がなくて発表された時に新車で買うなんてとてもできなかったんです。



2015/12/12

フィット・ハイブリッドのその後



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