天然素材の良さを活かす匠の技
「川西ボタン」…貝や木など天然素材だからこその温もりが感じられる高品質のボタンです。その美しさには作り手のプライドが醸し出されています。奈良県川西町の「ボタン産業」は、明治末期にドイツから伝わり地場産業として根付きました。貝だけではなくヤシや木などを使ったボタンも生まれ発展を続けました。そして天然素材から産まれるボタン全般を「川西ボタン」と位置づけてブランド化を推し進めることになりました。
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高瀬貝
貝ボタンの中では最もポピュラーで唯一の巻き貝。主にワイシャツやブラウスに使用される。産地はインドネシア・ソロモン諸島・パプアニューギニアなど赤道直下の海域で採取される。特にインドネシア海で採れるものは厚みに無駄がなく貝ボタンに適している。本来はベージュ色だが「晒し」と言われる工程で、白色(オフホワイト)に変化する特徴がある。
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黒蝶貝
黒蝶真珠の養殖用母貝。近年は貝のサイズが小さくなっていることが懸念されている。タヒチ・ベトナム・フィリピン・インドネシアなど赤道直下の海域で多く採取される。産地によっては黒さが異なり、しっかりとした黒さの貝ほど高価になり、薄い色のものは染色するため安価になる。
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白蝶貝
真珠層の光沢が絶妙な色彩を醸し出す貝ボタンの中でも最高級とされる二枚貝。産地はタヒチ・ベトナム・フィリピン・インドネシアなどが中心だが、オーストラリア産は品質も良く近年は多く使用されている。白蝶真珠の採取後や養殖用として使用後ボタンに加工する。アクセサリーなど様々な商品に利用され多くのニーズに対応している。
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アワビ
日本近海ではなく赤道直下付近、特にメキシコやオーストラリア、ニュージーランド海域で採取された物が、大きさや色合い、厚みなどが整っており良品。採取される海域で特徴や呼び名も違っている。ボタンに加工される以外に、アクセサリーやシート状にした商品などに使用され、様々なシーンで活躍している。
貝以外の天然素材
Innovation
貝ボタンの素材を活かした異業種コラボ商品