恐るべし ぺるけ式USB-DAC
                            〜ちょっとだけ Power up Ver.〜       



CDプレーヤーよ、さようなら…?へ


FET差動USB-DACへ


150Ω:600Ω Ver. へ


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 ぺるけ式USB-DACの音色を満喫していますが、最大出力が0.67VとCDプレーヤーの3分の1しかないので、録音レベルが低めのクラシック系独奏などCDによっては、もう少し出力が欲しいと思いました。

 ぺるけさんのように、もっと巻き線比の大きいライントランスを使えばいとも簡単なのですが、新品は品切れ、中古市場はべらぼうな高騰ぶりなのでパス。TpAs-4Sの使い方を工夫(というほどのことでもないか…)することでしのぐことにしました。

 TpAs-4Sのインピーダンス比は600Ω:1.2kΩですが、これを1.2kΩ:2.4kΩとして使います。巻き線比(1:1.41)自体は変わりませんが、AKI.DAC-U2704にとっては負荷が軽くなることで歪みが多少とも減るほか、R12(75Ω)に対するトランス1次側インピーダンスが上がって両者間の分圧比が大きくなるため、より高い出力電圧を引き出せます。実測ではWaveGeneの0dB出力で0.82Vと、22%ほどパワーアップしました。以前はiTunes画面のスライド式VRを8分目まで上げてましたが、これですと中央レベルで十分です。

【変更点】インピーダンス変更は、R13とR14を各1.2kΩから各2.4kΩに変えるだけ。後述のように、変更するとトランスの高域特性がかなり良くなりますので、ローパス・フィルタ(LPF)の効きを良くして高周波ノイズをこれまで以上にカットする必要が出てきます。

 このため、C18とC19の容量をを0.033μから0.047μに増やして対応します。また、トランス1次側インピーダンスが高くなるため、キット側のC5、C6を220μから100μに変更。これ以外はまったく何もさわっていません。

 このトランスの1次側にはセンター・タップ(CT)があるので、1次側巻き線をCTまでのみ使って(CT端子の2番ピンをアースに落とす)150Ω:1.2kΩとし、出力の大幅アップを狙う手もありそうです。しかし、負荷が相当重くなって歪みも増えるでしょうし、そうなるとキット側の回路をいじる必要もありそうなので見送りました。

 しっかり設計されたトランスなら普通、2倍程度のインピーダンス変更ならビクともしませんが、ものによっては変な鋭いピークが出たりして難儀することもあります。そこで、念のためトランス単体で周波数特性をチェックしましたが、まったく問題はありませんでした。

               


【特性】 WaveGeneとWaveSpectraを使って得られた周波数特性と歪率特性です。周波数特性は当初版とほとんど違いはありません(強いて挙げれば、20Hz以下が僅かに向上、15kHz以上が僅かに悪化しましたが、測定誤差の範囲程度です)。

 歪率は大幅に良くなってぺるけさんの作例(TK-2仕様)と同等で、めでたし、めでたし。当初版よりAKI.DAC-U2704の負荷が軽くなって歪みが減ったということでしょうか。




【おわりに】 心地よい音に包まれ、小生も現在はこんな状態です!  
 (2012.08.26)



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