奥駈道 太古の辻〜行仙岳全縦走しました

80kmの山岳古道を歩き切った瞬間
宗教的な信心でもなく 世界遺産だからの関心があった訳でもなく ただ80kmにも及ぶ山岳古道なるが故の関心から始めた奥駈道 全踏破に向けいよいよ 最終の挑戦となった。 最初に行ったのは"四寸岩山" 1994-07の事だ。 今回は山中一泊となるのでそれなりに荷物も重くなる覚悟が必要だ。 最近 歳のせいか体力の衰えを感じ出した。 特に去年の夏行った栂海新道で 思い知らされた。 それを機に やり残している事を速く遣って仕舞おう。 そして目標としていたことを達成してしまおう。 一途にそれに徹する事にした。 その第一弾が 奥駈道の全縦走だ。 |
| 行き先 | 奥駈道 太古の辻〜行仙岳 |
| 登山方法 | 小屋泊 |
| 日 時 | 2017/05/10〜5/12 |
| コースタイム | 1日目 自宅7:00⇒12:00行仙岳登山口⇒14:00スポーツ公園キャンプ場 テント泊(車中泊) 2日目 テン場⇒前鬼登山口6:00→9:00太古の辻→15:00持経宿 3日目 持経宿6:15→10:10行仙岳⇒きなりの湯⇒17:00自宅 |
| メンバー | k2 フー |
当初計画では 釈迦ヶ岳登山口から行仙岳までとしていたが 行仙岳の登山口となるR425の災害復旧工事の為交通時間規制があり又白谷トンネルは全面通行止め と成っている為配車が出来ない。 そこで代替えのコースを考える。 第一案は釈迦ヶ岳登山口から上葛川の玉置山登山口までとする。 第二案は前鬼から太古の辻へ登り行仙岳から下山する。 今回は小屋泊なので小屋での睡眠不足があった場合 又同行のk2さんが膝に悩みを抱えていることを考慮して 二日目の歩行距離の短い第二案とした。 1日目 行仙岳登山口に置き車をして前鬼登山口のなるべく近いところでテン泊だ。 R425の通行可能時間帯は11:40〜12:30 及び14:40〜15:00である。 計画では11:40迄に工事地点まで行き12:30迄に置き車をして戻ってくる。 万一間に合わなかった時は14:40迄カンズメになってしまうため昼食は準備 して置く。 時間との勝負となる計画だったが 見事に計画通り実施できた。 ![]() 池原ダム下のキャンプ場 テント設営完了 2日目 前鬼登山口には既に2台が止まっている。 北見の車がある。 話をしてみるとなんと私と同年齢だ。 北見を出てもう1か月に成るそうだ。 九州にも 行って来たそうだ。 今日は釈迦ヶ岳へ向かうと言う。 1足先にもう1台の静岡ナンバーの人と出発した。 6:00 前鬼登山口を出発。 二十数年も前に始めて漸く完走することになる。 気持ちは軽やかだが荷は重い。 1足先に出た二人は影さえ見えない。 9:00 急登を登り切り 今回の出発点となる"太古の辻"に到着した。 流石奥駈道 地蔵岳 般若岳 涅槃岳 証誠無漏岳 阿須迦利岳と宗教的名称の山が続くが尾根筋の雰囲気の良い縦走路だ。 静かな縦走路だ。 途中一人が追い付いてきた。 朝に逢った静岡の人だ。 大日岳に登って来たそうだ。 持経宿泊? 羨ましいな〜 明日は仕事なので 行ける所まで行ってピストンするそうだ。 足早に追い越していった。 そうだよね。 仕事を持っていた時分は皆そうしていたよね! 15:00 予定より早く持経宿に着いた。 暖炉が有り 薪ストーブが有り マキも準備されていた。 水までタンクに汲み置きされている。 押し入れを開けると敷き用の毛布と掛け用の毛布が綺麗に収納されている。 まことに気持ちのいい小屋だ。 "新宮山彦グループ"の皆さんのボランテイアで維持されている。 本当にありがたいことです。 この日の宿泊は我々三人だけだった。 ![]() 縦走路 太古の辻に到着 いい雰囲気の縦走路 天気が良すぎて暑い ![]() シャクナゲの花が咲き誇る 今夜の小屋 持経宿に到着 朝食事を終え 備え付けの箒で丁寧に掃除する。 来た時よりも確実に綺麗になったね! 其々に納得顔で戸締りをし6:15小屋を出発する。 小屋を出るとすぐ"森の巨人たち100選"の標識 林野庁の進める次世代に残す巨樹の内62番に選定された"持経千年桧"だ。 奈良県ではこの木だけだ。 途中アケボノツツジの開花が観られた。 10:10 ついに到着しました。 行仙岳 20年の歳月を経てようやく繋がりました。 長く掛かった分だけ喜びも大きいものだ。 ![]() 森の巨人 持経千年桧 アケボノツツジ k2さん フーさんの協力を得て"下山口に車を配車して置く"と言うことが出来漸く80kmにも及ぶ山岳古道 奥駈道の全縦走を20年振りに達成することが出来た。 k2さん フーさん有難うございました。 感謝です。 これで心残りの物は処理できた。 あとは百名山20座制覇!! 頑張るぞ。 ページトップへ トップページへ |