後立山連峰 栂海新道縦走しました

これから歩く栂海新道 最奥中央が犬ヶ岳  朝日岳より




後立山連峰全縦走で最後に残った栂海新道縦走 今年遣らないと来年では体力的に疑問が有りそうだ。 何となく何かに急かされて居るようだ。
山幸の山人生で残った最大課題になって来た。 白馬ヶ岳から朝日岳がまだ遣っていないので白馬ヶ岳へのルートは?  そして下山後の足の確保は? 
何時もの山仲間にメールする。 k2さんから膝に問題を抱えているので断念のメール 残念 この計画来年に延ばそうかとも思ったがそうすると山幸自身が心配だ。
  フーさんから同行OKの返信が来る。 嬉しい!!  フーさんは既に蓮華温泉ロッジ〜白馬ヶ岳〜朝日岳〜蓮華温泉ロッジは縦走済みだ。
各自宅から栂海新道下山口へ向いそこで1台デポ 蓮華温泉ロッジへ向かう。 段取りは直ぐに決まるが何時も営業小屋利用ばかりなので栂海小屋対策で苦労した。
 
 行き先     栂海新道 
 登山方法    小屋泊 
 日 時     2016-8/3〜8/8 
 コースタイム  8/3 自宅6:00⇒11:10栂海新道下山口P⇒14:00蓮華温泉ロッジ(泊) 

 8/4 ロッジ6:10→10:00白馬大池→小蓮華山→14:35白馬ヶ岳→14:50白馬山荘(泊) 

 8/5 山荘4:45→8:35雪倉岳→14:00朝日小屋(泊) 

 8/6 小屋5:20→6:20朝日岳→9:50黒岩山→11:30サワガニ山→犬ヶ岳→14:00栂海山荘(泊)

 8/7 栂海山荘5:40→7:50菊石山→10:50白鳥小屋→13:35坂田峠→14:40尻高山→
 17:20下山口→17:40日本海→18:00親不知観光ホテル(泊) 

 8/8 親不知観光ホテル8:30⇒蓮華温泉ロッジ⇒19:30自宅

 メンバー    フー 山幸やまさち   



1日目 8/3
今日は登山口の蓮華温泉ロッジへ向かうのみ。
途中道の駅でフー号と落ち合う。 R161を直走り敦賀ICから北陸道へ 栂海新道下山口へ着いたのは11時過ぎ頃 山はすぐそこまで迫りR8へ降り立っている。 
国道を挟み糸魚川市のかなり広い駐車場(30台位可)が有り直ぐそばに親不知観光ホテルがある。 下山後好都合だ。 レストランで昼食をと思ったが宿泊客用で満席の様だ。
ここにフー号をデポし 近くの道の駅に移動し昼食とする。 細く長い長い山道を上り詰めて蓮華温泉ロッジへ着いたのは14時に為っていた。
早速 ご自慢の野天風呂へ 仙気の湯へ入りたかったのだけど中年カップルが入浴中なのでその上の"薬師の湯"へ 辺りに漂う硫黄の匂いを感じながら 湯に身を沈め明日からのロングトレールに 思いを馳せる。 


  
栂海新道下山口 確り視察                 下山後の宿泊所



2日目 8/4
いよいよロングトレールの出発だ。 今日の目標地は後立山連峰最高峰の白馬ヶ岳(2932) 途中百高山の小蓮華山(2769)を経由する。 
はやくも 蓮華の森 栂の森を抜け天狗の庭へ着いた。 お〜 これぞアルプスの光景だ!!  明日歩く稜線の鉢ヶ岳 雪倉岳が見える。 テンションは上がるが荷は重い。
白馬大池で一休み。 ここ迄来ると急に賑やかになる。 目標地も見えて来た。 
順調なペースのフーさんに着いて歩を進める。 小蓮華山も過ぎ3度目の白馬ヶ岳に到着した。 
天空の要塞の様な白馬山荘 レストラン スカイプラザ白馬で生ビール ここはほんとに標高3000mの世界?? 駅前のレストランかと思わせる雰囲気。



  
明日歩く尾根筋 左鉢ヶ岳 右雪倉岳           左小蓮華山 中央白馬ヶ岳

   
 順調なペースのフーさん                白馬ヶ岳到着 海抜2932.2m



3日目 8/5
今日は朝食を弁当にして 早立ちだ。 実はこれは今日宿泊する朝日小屋よりのアドバイスに寄る。 ネットより宿泊予約をしたら丁寧な返信が来た。
暑い中なので 白馬山荘からは距離があるので朝の涼しい内に少しでも距離を稼いでおく方が余裕を持った行動が出来る。 等のアドバイスが書かれていた。

4:50小屋発 三国境に着いた。 朝食はもう少し行ってから。 とフーさん。 5:45鉱山道分岐にて朝食。 涼しくて気持ちいい。

森林限界を超えた北アルプスの雰囲気を楽しみながら雪倉岳へ着いた。 まだ8時半だが日差しも高くジリジリと暑い。 後方の女性 後で解ったのだが栂海街道を遣ると言う。
雪倉岳 地図上では半分来たようなものだけど これからが長かった。 
小屋へ辿り着いたのは14時に為っていた。 早速ビール!!  何となく小屋がザワツイテいる。 何だろう? 徐々に解って来た事は 昨日の宿泊者が下山中に転倒し救助要請している事。  そして小屋のスタッフが救助応援に行っている事。 が解った。 スタッフの皆さんお世話様です。 

そう言えば 4年前 蝙蝠岳へ行く時塩見小屋で同じ様な状況だった。




朝焼けの立山連峰 白馬ヶ岳より      

    
  もう直ぐ雪倉岳(フーさん提供)              雪倉岳にて



4日目 8/6
いよいよ今日から栂海新道だ。 いきなり朝日岳への登り。 頂上の山名表示盤によると北に犬ヶ岳 今日宿泊の栂海山荘の有る所だ。 手前の長栂山への尾根筋は大きく東へ迂回している。  これは噂通り遠そうだ。 

今回の縦走で後立山連峰の全縦走が出来る。 日本アルプスの名立たる縦走路を歩きたい!! その思いで少しづつ繋いできた。 そして最後に残った後立山連峰の全縦走 そして 今日 明日の歩きで思い描いていた縦走路全てがつながる事に成る。 華々しく かっこ良く 終わりたいものだ。

今日も良い天気 贅沢だけど良すぎる天気 朝からジリジリと日差しが鋭い 
課題であった非営業小屋対策の不得手さがじわじわと疲労を誘い込む。 
まず 食料対策 α米が苦手なのが一番の元凶か? 今回は朝日小屋の冷凍すし昼食と夜食用に10個(60g*10) カップラーメン2個(100g*2) 非常食を兼ねたカロリーメイト等1500g  エネルギージェル200g*4 現在は残り400g 計2700g

そして寝具 小屋は暑いだろうとの予測からシュラフカバーと板の上では背中が痛くて寝られないのでエヤーマット合わせて1200g 小屋に入ってビックリ 銀マットが敷かれており 毛布も一人当たり4枚は準備されていた。 結果論から言えば何も準備しなくても眠る事は出来た。 エヤーマットは使用し快適に寝ることが出来た。

暑い!! 徐々に疲労が忍び寄って来ている。 水場毎に立ち寄り冷たい水をがぶ飲みする様になって来た。 これをしてはいかん!! と思いつつも・・・・



  
フーさんも少し不安そう                 いよいよ栂海新道の始まりだ!!

   
 続ーく〜 つう〜ずく 何処まで続く〜(^^♪ ありがとうございます 利用させて貰っています。




5日目 8/7
早くも 最終日 良く眠れたので爽やかだ。 小屋前のテーブルで朝食 今日も良すぎる天気 さ〜元気出して行こう。
果てしなく続く尾根 その先に日本海は?・・・見えない!! 白鳥小屋に着いた。 しばし休憩 出発して間もなく 小さなリュックで上がって来る二人に出会う。  会話していて首に巻いてる手拭いに"サワガニ"の様に読めたので聞いてみるとやはり"サワガニ山岳会"の方でこれから白鳥小屋の掃除に行くと言う。 "有難うございます。 昨日は栂海山荘に快適に宿泊させて貰いました。" お礼を言う。 ほんと栂海新道はこのような人に支えられて居るんだ。

二本松峠を過ぎた辺りで(時計の)標高は500m しばらく行くと車の音が。 大型トラックの音だ。 ゴールだ。 ようやく完走だ。 300mほど急坂を降り国道8号線脇の"栂海新道登山口" に到着。 がっちりと握手 ヘロヘロで写真撮影 もっとかっこよくゴールしたかったのだが・・・ フー号へ重たいリュックを預け標高あとマイナス80m 日本海を目指す。 凡そ10分 海抜0m 親不知の海に降り立つことが出来た。

ホテルチェックイン18時 "遅いので心配しておりました。" 心配してくれるのは嬉しいけれど あまり聞きたくないセリフだ。 早く着いても遅い事はあまり無かった。 やはり体力の限界に来たのか!!
急ぎ風呂に行き何とか食事の時間に間に合った。 生ビール 日本海の幸の生もの 後立山連峰の全縦走の後の "御褒美" 最高でした。





  
栂海山荘の朝                          17:25 ようやく下山

   
 フーさん お疲れ様 お付き合いありがとう   17:40 日本海!! 海抜ゼロメートル!!



後立山連峰の未踏地白馬ヶ岳〜親不知迄を歩くことが出来た。
噂通りなかなかの強敵でした。 歩き終わり 日本アルプス総図 を拡げて観る。 北 中央 南アルプスと良くぞ歩いたものだ。 得も言われぬ自己満足の世界!!
これで一応 思い描いていたロングコースは全踏破することが出来た。 

あと 目標達成出来ていないのは大峰山奥駈け道の全縦走と百名山あと20座登頂を果たしたい。

フーさん 暑い盛り キツイコースに同行して貰って 有難うございました。
k2さん これに懲りず又の同行宜しくお願いします。




ページトップへ

トップページへ