なら。

大阪に生まれ、小学校にあがる年にならにやってきた。
大学卒業と同時に東京へ。約5年後、だんなさんと大きいお腹を抱えて再びならに。
一度は離れたけれど今は時間をかけてゆっくりならを知っていきたい。
今までいったことのない多くの場所やみたことのない多くのモノ。

 6才からならに住んでて、初めて大仏さんを見たのは、20才になる前。
法隆寺だって、明日香石舞台古墳だって見たことない。学生のころ京都はいろんなトコに行ったのにね。

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一面の田んぼ、山々、緑に囲まれた生活。
人は自分が子供の頃過ごした風景、情景を忘れないって言うけど、私にとってはそれは真実。
もちろん切り替えのうまい人は、新しい居場所を見つけるのもそこに慣れるのもうまいんだと思う。
でも私にはそれができない。引越しが大好きなんて言ってるくせに。

「関西の人間は山が見えていないと落ち着かないと言う」っていう文章をあるHPで読んだ。
東京の人間にはそれが理解できないって。山って富士山の事?って。
でもそうじゃなくて、
「関西の人間にとって山は、
大阪なら箕面や生駒、金剛の山々、神戸なら六甲、京都なら北や東の山、
常に見えるところに自分を取り囲む山がないとだめなんだってことなんだ。
自分も最近わかった。」
東京出身のその方がそうも書いてあった。

そうなんだろう。私は生駒の山を奈良の側から眺めて育った。
いや、眺めたというよりは、私にとって空や太陽は生駒の山とともにあるものだった。
だから東京ですごした5年間、広い関東平野が落ち着かなかった。
首都高から眺める夜の東京はだだっ広くて、とってもきれいで、そしてさみしかった。

家のうらには土手があって田んぼがあって池があってつくしがあってカエルがいて蚊がとんでいた。
ちょうちょもいたけど青虫毛虫もいっぱいだった。
何がいいかっていうのはそれぞれの人にとって違うもの。
私の細胞に組み込まれてるんやからしょうがない。
私は今、その声に逆らわず耳をかたむけるつもり。

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◆ 大文字送り火 
◆ お水取り
◆ 若草山山焼き 
◆ 奈良燈花会(とうかえ) 


◆ 奈良のお店・スポット 
◆  ++
And then ・・

ならに住むようになって、ココで生きていくことを決めて、
ならのことを少しづつ紹介していこうと思います。
お出かけスポットや行事も出かけたときには随時更新していきたいと思っています。