栗の木の家コンサートの御案内(2012年8月26日に記す)
季節が巡り巡って、またまた「里巡り」の季節がやってきました。今年は、「里巡り」としては18年目を迎えます。この「里巡り」は、田舎が大好きなもの達が手作りで行っている催しです。自分の家を会場にして、田舎暮しの一面を観てもらおうという主旨で行なわれています。「栗の木の家」では、コンサートを企画しています。また、コーヒー、手作りケーキも用意していますので、ご賞味ください。 私にとってピアノは、畑と同様、私の田舎生活と深く関わっています。だから、今年は、自ら演奏してみようと思っています。そういうこともあって、今年のコンサートは、音楽が大好きなものたちにも声かけをして、楽しくやろうとの意図で、企画・構成して見ました。 今年のコンサートは、2部構成で行います。1部は、音楽大好き人間達の演奏で、フルート/リコーダー/バイオリン/ピアノの演奏、2部は、里巡りコンサートではすっかりお馴染になりました「ニューシャイバンド」の演奏で、懐かしい日本の歌謡曲をおおくりします。 1部出演のもの達は、音楽を愛し、生活の一部として音楽と深く関わっているもの達ばかりです。その演奏を、皆様の前で披露できるのを楽しみにしています。主にクラシック曲を演奏します。その伴奏は、ピアニストの藤村久美子先生です。2部出演の「ニューシャイバンド」は、ボーカル、キーボード、ギター、リコーダー、ドラムの女性5人からなるバンドです。 いい音楽を聴き・歌い、身も心もリフレッシュして、澄んだ空気と、トンボの飛びかう素朴な室生の里を楽しんでください。田舎の良さを再発見し、新たな出会いが始まることを楽しみにしています。
9月23日(日)
コンサート 午後1時から3時まで
1部(音楽大好き人間達の演奏):
ヴィバルディ、エルガー、サティ、ドビィッシー、ショパンなどの曲
2部(ニューシャイバンド):
懐かしい日本の歌謡曲から
※ コンサートは無料。 コーヒー: 100円 ケーキ: 100円。
※ 演奏曲は、当日のお楽しみに
道順: 「ふるさと元気村」近くの田口水分神社を右手に見て、50m進んだところの橋を左に渡って、山の中腹まで登ってきてください。詳細はこちら。駐車場がありますが、7台ぐらいしか止められませんので、「ふるさと元気村」の駐車場か、田口水分神社の駐車場を借りてください。
「里巡り」とは
「里巡り」は、今年で18年目になりますが、「里めぐり」とは何か、その原点を伝える資料がありますので掲載します。それは、3年目の開催を行うにあたって書かれた次の文章です。
「3年目の里巡りを開催するにあたって」
3年前に里めぐりを始め、去年と引き継ぎ、今年に到りましたがその経緯を振り返りたいと思います。そうしたいと思うのは、これを始めた時の熱き思いは何だったのか、その時何を議論したのか、その原点に立ち帰って、今年を考えたいと思うからです。
何よりも大きな刺激を与えられこの企画のきっかけになったのは、4年前に始められた江本氏の奈良県芸祭参加による自宅での「きりえ」展であります。この時この片田舎の胎中に250名もの人が訪れ、地元の人もそれに参加されたという事が、この企画を始めるに当たって触発され、この企画のイメージの原画になったと思います。
丁度おりしも3年前のその年は、この田舎を基盤にして田舎ならではの何かをやりたいという思いで、千代子が草木染めの活動を本格的に始め出し、田舎の良さを発したいという思いで上平依果さんが「空」を始められ、また私は、小学校の広報紙や「保育所問題」に関わる中で地域の活性化に取り組み出した年であった。田舎が好きでここにやってきたものが、何かをやっていきたいという思いを具体化しだしていた年だった。夏の初め頃、今年の秋も「きりえ」展を自宅でやるという話が江本氏から伝えられた。 その話を聞いた時、私の頭をこんな発想が横切った。「きりえ」だけを見て帰ってもらうのはもったいない。もっと田舎の良さを見てもらって帰ろうと。
その思いで工藤俊子さん、杉本さん等いろいろの人に声かけを行っていき、開催まで3週間とせまったある日やっと第一回目の会合をもった。その時に参加した人達は、上平依果さん、田中洋子さん、奥出庄司さん、工藤俊子さん、竹本夫婦であった。その会合で、それぞれがそれぞれに田舎ならではのものを企画する、地域の人にも田舎の良さを再認識してもらえる企画をやろうということを合意し、「田舎大好きの会」が発足した。奥出氏には「里めぐりマップ」を作って頂き、情宣活動に入っていった。
その準備過程のなかで、プロの陶芸家の杉本氏や大前氏にも声かけをして賛同を得、工房を見学させてもらえることになった。刀剣の河内氏、一刀彫りの井本氏、竹細工の三井氏、欅火鉢の北脇昭夫氏、日本画の大林美恵子先生、書の峰林清実氏、写真の早野さん等地域の人々の協賛も得ることができた。また、桝井郵便局長、向井久子さん等にも協力を得て、第一回目の「里めぐり」は成功裡に終えることができた。
最終日の夜、みんな集まって反省会を行った。江本氏はじめ「きりえ」スタッフも参加してくれた会合で、地域の人々に迷惑をかけないように、車の案内をする必要がある事が指摘され、また、江本氏からは、この企画を恒常的にやっていく組織を作ろうという具体的な提案があった。私は恒常的な組織には、メンバーの役割や組織の形骸化を恐れ、乗り気がしなく反対した。
里めぐりは、やりたい人が集まってやっていけばいいのではないだろうか。この情熱の火が消えないで心に残っておれば、春になれば若葉が芽を出すように、自然にまた行えるのではないだろうか、またその方が、新しく参加する人も参加しやすいのではないかという意見を述べた。
先ず自分のやりたい気持ちがあり、そこから生まれる自分なりの田舎生活の表現、そして、皆が主催者であること。こういうことが、里めぐりが豊かになっていく土壌ではないかと、思うところです。
最近、ある人から公民館で、皆が作品を出し合えばいいではないかという意見を持ちかけられた。でもそれは違うと思う。やりたいのは、田舎の生活をしているその暮らしぶりの中で生まれてくる作品を、その暮らしと共に見てもらいたい。生活の場から切り離された展示場では、意義が薄れると思う。都会の人には、田舎を知ってもらいたい。地域の人には、田舎を再発見してもらいたい。そんな交流を楽しみたい。それが、里めぐりでやりたいことだと思う。
1997年8月17日
竹本寿史
大盛況のうちに「音楽の祭日 in 宇陀」が開催されました(2011年6月19日に記す)
フランス政府の呼びかけで始まり、夏至の一日、世界各地で同時開催されている「Fête de la Musique」(音楽の祭日)が、この宇陀市でも開催できましたことは、私どもにとってこれ以上の喜びはございません。
音楽には、国境はありません。国家、民族を超えて、すべての人のこころに直接語りかけます。どこの会場も入場無料、 どんな著名なアーティストであってもノーギャラで出演、出演者も観客も皆で世界中の音楽を楽しもうというこの催しの趣旨にご賛同いただき、「Fête de la Musique à Uda」 (音楽の祭日 in 宇陀)の開催をご支援・ご援助していただきました皆様に、また、当日会場まで足を運んでいただきました皆様に、こころより御礼申し上げます。お蔭様で、大盛況のうちに、無事終えられたことを、こころより感謝申し上げ、その結果をご報告させていただきます。
当日は、我々の予想を越える人がご来場され、用意した椅子180脚は第1部のポップス部門の途中で早々足りなくなり、急遽倉庫から運び入れました。スリッパ260足も第2部のクラシック部門の始まる前にはなくなり、また、靴を入れる袋も500個用意しましたが、第4部のロックの部門が始まる前には全てなくなる始末です。クラシック部門やシャンソン部門では、後ろで立つ人も出て、250人以上の人で会場は埋まりました。来場者の総数は、560人以上と読んでいます。
総勢50名の出演者からなる、20ステージの進行は、当初の予定通りスムーズに進みました。随所で観客席からも声援の声や、アンコールの声もが飛び出し、正に観客と一体となって、各種ジャンルの音楽、踊りまで入った祭典を楽しむことができました。終わってからも多くの方から、「良かった、良かった」と言っていただき、出演者も大満足していただけました。
「Fête de la Musique à Uda」実行委員会
実行委員長 藤村久美子
実行委員: 荒木直子 井川英志 竹本寿史 樋口裕彦 藤本勝也 丸岡伸作
「音楽の祭日 in 宇陀」の会場風景
ポップス系、クラシック系、シャンソン系、ロック系と多彩な20ステージが繰り広げられました。
出演いただいた皆様、本当にありがとうございました。
大盛況の観客席
ピアノソロ
ボサノヴァ
マリンバデュオ
フラメンコ
シャンソン
「音楽の祭日 in 宇陀」のプログラム
第1部 ポップス(10:00~11:20)
ギター&フルート | 有田 佐 秋田 智子 |
夏の想い出、イエスタディ、涙そうそう、千の風になって あの鐘を鳴らすのはあなた |
歌&ハープ | 麻呼 | 君を乗せて、みんな大切だから、アメイジング・グレース |
ピアノソロ | 田原 綾子 | 葉加瀬太郎/ひまわり、サンサーンス/白鳥、日本の唄メロディー |
ボサノヴァ | Salt & Uribossa | 百年後、Perdicao、さんぽ、約束の場所へ |
第2部 クラシック(11:30~13:00)
バイオリンソロ | 南 瑠那 (pf:藤村 久美子) |
モンティ/チャルダッシュ |
フルートソロ | 葛原 良和 (pf:藤村 久美子) |
バッハ/パルティータ イ短調、G.フォーレ/シチリアーノ |
ピアノ連弾 | 中村 雅美 山鹿 その |
モーツアルト/四手のためのピアノソナタK381 |
箏 十七絃、尺八 |
竹村 雅歌弥 竹村 雅萌、河路 円山 |
宮田耕ハ朗/草笛の頃 |
マリンバデュオ | 松川 小麦 山本 小有里 |
モーツアルト/きらきら星変奏曲、パッヘルベル/カノン ビゼー/カルメン変奏曲 |
三重奏 | Trio frisches Laub | バッハ/トリオソナタ |
二重唱 | 森岡 純子 宮本 佳計 (pf:藤村 久美子) |
オペラ「椿姫」の中より「乾杯の歌」他 |
第3部 シャンソン(13:20~14:45)
ジャズ | b: 井川 英志 p: 衣笠 まゆ |
Duke Ellington/In A Sentimental Mood Johnny Mandel/The Shadow of Your Smile |
ピアノソロ | 衣笠 まゆ | オリジナル曲(Nocturne、祈りの日~someday) |
シャンソン | 荒木 直子 (p:辻本 貴子) |
パリ祭、ろくでなし、愛の賛歌、誕生 |
フラメンコと歌 | 山谷 恭子 西浦 知実 Gt:木村 彰人 |
|
シャンソン | 翔 ユリ子 (p:辻本 貴子) |
ソレアード、先生のオルガン、思い出のシチリア、愛あればこそ |
第4部 ロック(15:15~16:30)
ハードロック | エクソシスターズ | ディープパープルメドレー etc. |
ロック | バイセローゼ | CCR/雨を見たかい etc. |
ヒップホップ | 吉村和也 めえ、米田卓也 |
|
軽音楽 | かぎろひ夢バンド | 青空、小さな花、手紙、花 |
フィナーレ(16:30~16:45)
皆で歌おう | かぎろひ夢バンド | 上を向いて歩こう |