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中村茂史一級建築士事務所

パン工房のら

大地に還る住宅

設計競技入選案

この家は「シンプルな杉の家」の考え方を反映させた計画案です。1999年度第一回「大地に還る住宅」提案設計競技において最優秀賞を受賞しました。

[想定した家族構成]:両親と子供1〜3人(及び祖父母世帯)

平面としては基本的に図面の上側が北向きの3間×5間となっています。3間という奥行きは南側からの自然採光によって北側に光が届く限界で、南北方向の梁材が通し材(途中でつながない材)になる利点があります。
また通風が良好になるよう窓は全方向に向けて配置し、西陽対策として二階西側の窓にはブラインド内蔵型の二重サッシを採用します。

間取りとしては基本的に1階部分で親世帯が暮らせるようになっています。祖父母世帯が同居する場合は1階寝室が祖父母世帯の寝室となり、2階が親世帯の寝室になります。また子供達は「食・団欒の間」を通らないと二階(=自分たちの場)へ行けないようになっています。(階段を覆う折り畳み式障子によって冬場の暖気が抜けるのを防いでいます。)
さらに階段を家の中ほどにおき、行き止まりのない「回れるプラン」とすることで狭苦しさを感じさせず、動線的にも暮らしやすくしています。
二階については当初はワンルームとし子供の成長に応じて建具や家具、間仕切り壁を設けて独立性を高めていくようにしています。


多彩なプラン展開

基本は最もシンプルな形ですが、玄関土間を広くしたり(多目的土間)、居間の出窓や二階ベランダ・二階北側に物入れなどを設けることも可能です。同じような考え方でさらにコンパクト・ローコストなプランも可能です。要は住み手の考え方次第なのです。

[左上]1階平面図
[右上]2階平面図
[左下]オプション1階平面図
[右下]オプション2階平面図

■ 補足資料
屋根:ガルバリウム鋼板0.4t
外壁:焼き杉板縦張り
一部漆喰塗り仕上げ
床:杉板ア40本実
壁:杉落とし板アラワシ(外周壁)
漆喰塗り仕上げ(間仕切り壁)
天井:二階床アラワシ
厨房のみケイカル板塗装仕上げ
内部建具:檜または杉の框戸
外部建具:YKKアルミサッシ7HB他



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