■ 建築(設計)の流れ 1 施主と設計士の「ごた〜いめ〜ん」 長いつきあいになるのですからお互いになるたけ気の合うような者同士でありたいものです。私はビジネスライクなことは嫌いですのでそのようなクールな仕事をお望みの方はご遠慮下さい。 2 土地に関する調査(測量、役所調査、地盤地耐力調査) 敷地内の高さに関する情報など建築に必要な詳しい情報を得るために専門の測量を行います。(矩形の分譲地など非常に単純明快な場合は省略する場合もあります) また敷地に関する法的なことを調べたり、専門の業者が専用機材を使って地盤の地耐力を調査します。これらの費用は総額で9万円で調査した翌月末までに業者の方へ直接お支払い頂きます。 3 間取りの作成 設計士が最もエネルギーを注ぐときです。お互いに納得のいくまでプランを練ります。いくつの案を考えるかは家によって異なり、少ないから損なわけでも多くて得なわけでも決してありません。土地の条件が厳しいほどプランは限られたものになります。条件が緩いといくつものパターンができるものです。判断基準、考え方が明確であればあるほど早く決まるものですから、最初の案だけで決まることもあります。 4 工務店による見積もり・契約 間取りが決まったら見積もり作業に入りますが、工務店によっては今までの実績からかなり正確に建設費を予想できます。またこの時期に設計者が材木の拾い・発注を行います。発注より約三ヶ月後に大工さんに材木が届きます。材木は主要構造材の全てを徳島のTSウッドハウスに発注します。(*土台・柱は別手配のことがあります) 山からおろされた葉枯らしの済んだ木を所定の寸法に製材して天然乾燥するわけです。材木が大工さんに届けられるまでの間に家の細かな打ち合わせ、たとえば設備機器や照明器具を選んだりします。 工務店との請負契約は工事着手までに行います。通常、支払いは、契約時・棟上げ時・竣工時の三回でそれぞれ総額の三分の一づつです。確認申請もこの間に提出・確認されます。 5 着工・棟上げ 工事にはいるまでに地鎮祭を行います。どの程度するかはお施主さんの判断ですが、最低でも工事安全祈願はします。棟上げは家の骨格が一気に立ち上がる日のことで、特に家の一番上の構造材となる「棟木」が上がる日に現場でちょっとした酒盛りをします。 6 完成(竣工)・引き渡し 新建材の家と違って柱や床は工事中にどうしても傷がつきやすいです。これは当たり前のことなので気にしないでおきましょう。 1階に庇のない濡れ縁のある家ではなるたけすぐに柿渋を塗って下さい。夏の朝に三回くらい塗るのが一番いいようです。とにかく塗るモノは早く塗らないと板に埃や汚れが詰まっていって塗料の乗りが悪くなります。 *塗らないとどうなるかというと表面が紫外線にやられて色が灰色になっていくだけで腐ったりはしません。金属タワシでこすれば一皮むけて?元のきれいな杉の地肌が現れます。 7 住んで最初の一年間 初めの一年間は杉の大きな梁の割れる「バシっ」という音が夜中に響きわたります。すぐに慣れますから大丈夫です。入居前にどういった環境で住まれていたかにもよりますが、部屋の空気の違いに気づかれると思います。全ての木にまだ生しい気があって、建具もまだ少し暴れますからたとえ動かなくなっても、それで生活に重大な支障がない限りそのままにしておいてください。そして一年位したら建具屋さんを呼んで調節してもらいます。これでもうこの後は大丈夫です。 冬場の暖房には注意して下さい。特にエアコンによる暖房はひどい場合構造材、床材などバリバリに割れてしまいます。そもそも人間の身体(喉)にも非常に悪いものですから加湿も忘れずに行って下さい。もちろんほどほどの暖房であれば問題ありません。 *目安としてだいたい摂氏15度くらいをおすすめしています。 |