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シンプルな杉の家

mail to 設計者

「シンプルな杉の家」を建てられる方へ

「シンプルな杉の家」を建てることを検討されている方に注意していただくことなども含めてまとめてみましたのでご一読下さい。

「シンプルな杉の家」は国内で旬にとれた安全な食材を素材の持ち味を引き立てる程度の最小限の調理だけで頂く食事に似ています。

シンプルでバランスと秩序のある空間を味わって下さい。そして素足で杉を感じ、一年を通じて「自然な」快適さを存分に堪能してください。

間取りの考え方

 たいていの家・マンションの間取りは玄関ホール・廊下・階段が空間的にひとつにまとまっていて、そこから各室につながっているだけです。つまり全ての部屋が袋小路になっており、居間が特に広くない限りは家の内部空間として広がりや奥行きを感じにくいような家になるわけです。
 しかし例えば階段室を家の真ん中においてその周りをグルリと回れるようにすると不思議と狭苦しさが軽くなり、人の歩く道筋(動線といいます)に回遊性ができて暮らしやすくなります。(図参照)

 また食べるところ(食の間)・寝るところ(寝間)・お風呂といった生活の基本的な場所は同じ階にまとめるのが断然暮らしやすいです。うまくまとまれば暖房器具も一つで済みます。

 というわけで「シンプルな杉の家」では各部屋の有機的なつながりを大切にし、なるたけ1階で生活できるようにまとめています。そうすると2階は子供達や家族の趣味や納戸のスペースになるのですが、面積的には1階の方が2階よりも広くなるのが普通で、建物は総二階建てではなく下屋のあるタイプになることが多いです。
 玄関は南にとると貴重な南からの採光をそれだけ居室にとりこめなくなるので勿体ない。逆に北側に玄関をとる方が居室への採光が有利になり、冬場の暖房費(エネルギー)も節約できますからバカにできません。廊下はなるべく短くしたいのですが、その片側でも物入れをとれば廊下を納戸的に活用できます。

● 建築(設計)の流れ

● 設計

●建築時期

● 基本仕様

●間取り

●注意して下さい

●土地を選ぶ

●上棟式

●

・・・部屋の暮らしやすいつながり方
上の図は各部屋の理想的なつながり方を絵で表したモノ。
実線部分は隣接しているか廊下でつながっていることを示している。
玄関や階段はこれら廊下、あるいは「食の間」に侵入するような案配になる。
このサークルが維持されていれば暮らしやすいのだが、サークルを玄関に分断されないためには玄関を食の間にくっつけるようにしたり、玄関が別の二部屋にバイパス状につながれなよい。

<南入りタイプ>

図左上:「回れるプラン」の例。階段を中心にくるりと回れるようになっている。理想のサークルが維持されているが南玄関のため寝間と食の間が分断された。
図右下:左上のプランと基本は同じだが玄関が北入りで分断が問題とならない。

<北入りタイプ>

2階は間仕切りなしのワンルーム
個室というのは?です。戦後一挙に壁で仕切られた個室が一般的になりました。しかしどうもこの個室文化?はうまく消化されていないように思います。社会は多分に全体主義的なのに家の中の形だけが個人主義的になってしまっています。

オーストラリアでも普段は個室のドアは開けっ放しにしておくことが常識とされています。

やはり子供の小さい間は眠る空間くらいを仕切る程度にとどめておくのがよいように思われます。食堂や居間をただご飯を食べてテレビを見るだけの場にするのではなく、勉強や作業・遊びの空間とすればいいと思います。

このような間仕切りの変化に対応するためにも初めは2階は間仕切りなしのワンルームにしておくことをおすすめしています。

間取りの打ち合わせ
「間取りの作成」はシンプルな杉の家のように仕様がほぼ決まっているような設計では最も大切な部分です。間取りは生活をおおきく決定づけ、なおかつ構造と密接に関連しているからです。
これに比べて「設備」は家に取り付ける「部品」のようなものです。何年か経てば取り替えるものです。

「シンプルな杉の家」の設計打ち合わせでは「間取りの作成」の大半のエネルギーを注ぎます。反対に「設備の決定」には殆ど時間をかけません。

電気のスイッチやコンセント位置などはこちらで提案しますが、キッチン・浴室・洗面所に使用する設備機器はお施主さん自ら決めていただくことを原則としています。

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