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中村茂史一級建築士事務所

パン工房のら

川西の家

「川西の家」棟上げ
たて込みには理想的とも言える環境に恵まれ、さらには全く心配のない晴天が続き・・・申し分のない棟上げとなりました。
棟梁も仕事に乗ってくれて「
槍鉋(やりがんな)」で階段板を仕上げてくれると言うことに!

1階南側庇の設置工事風景
2階の軒の出は例によって6尺(約1.8m)ですが、今回は1階部分にも出が6尺の庇が付きます。
今どきの家は全く庇のない家が「流行って」ますが・・・。
それにしてもこの庇の野地板・・・無地で揃ってるてこと自体不思議なくらいですが、
手鉋がかかってるって・・・信じられますか!?

槍鉋の作業風景・・・
いろんなやり方があるようですが、棟梁の実演は柄の先の方と中ほどを持って全体を手前に引いていく感じで削っていきます。
一般的な台カンナよりも身体の安定性というか動きに熟練が必要であるな・・・などと感じました。難しい!
完成後の写真は
こちら

棟梁の松本さんは道具が好きで昔のいいものを集めておられます。写真の鋸は江戸時代のもので、刃の付け根の部分のえぐりカーブの具合が年代と共に小さくなっていくのだそうです。
左の梁の木口はこの鋸で切った断面・・・サクサクとよく切れたような感じが伝わってきますか???

漆喰の壁が美しい!
(写真では全然伝わらないなあ)

深い軒に守られたベランダ

シンプルな門を作っているところ・・・
こてこてのデザインではなく機能的にスッキリとまとめました。
野地板に厚板を使う門なんて長い歴史の中でもなかったと思うので、もしかしたらこういう門は史上初かもしれませぬ・・・
野地受けは柱の重ホゾで受け、桁の開き止めも兼ねてます。

完成したら設計者もびっくらこくほど愛らしい門でありました。
(表札はまだ付いておりません)

郵便受けの下はこれまた松本棟梁の発案による「檜皮」・・・泣かせます。

i板塀も完成。
東南の角地というのはやはり圧倒的に家が明るくなるし風通しがよくなります。

建築雑誌なんかどとこういった写真のばやい、電線/ゴミなどを入れないように撮ったり、あるいはエイやっと消したりするのですが・・・。

真ん中にデーンと居座っている大きなテーブルはお施主さんが特別に徳島から買われた特大の杉板を素材にして言葉だけの図面なしで松本棟梁が作ってくれました。

厨房に据えられた作業テーブルはお施主さんのご主人直筆の図面をもとにこれまた松本棟梁が作ってくれました。三方向から使える機能的な作業台です。

よくある階段のようで・・・実は段板が「槍鉋仕上げ」
右側がそのクローズアップ。
素足で踏んだ感触は独特の自然さがあります。

この空間は玄関と厨房に続けて設けられた「食品庫」でありまして、今は膨大な果実酒が置かれてます。
中には
毛生えクスリなどといういかがわしいものも置いてありますが、是非試してみてみたいものです・・・。

「木製物干しフック」
こゆのもできます。
みなさまも真似をしてください。

それでは入居後の訪問レポートまでさようなら・・・

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