Mail

item3a
item4aitem1
item5a

シ

iconmail

中村茂史一級建築士事務所

パン工房のら

白川の家

お施主さんはその昔に僕が京都の消費者団体「使い捨て時代を考える会」の会報に寄稿した文を覚えてくださり、連絡をくださった。どういう縁があるのか敷は僕が大学時代に下宿していた建物と目と鼻の先でしょっぱなからびっくり。ついでお施主さんの同窓生が僕の友人の兄貴であることがわかり、またまたびっくり。Smallworld!

僕が通っていた大学の教室(工学部建築学科)まで3分ほどの敷地は精一杯とって建物間口が2間半で、それでもやはり焼き杉板をはる大工さんは真っ黒になってしまった。

ところで大工さんはお願いすることもう4回目となった三重県は海山町(最近は反原発運動で有名になってきた。)の濱口棟梁。敷地にいつものような宿舎は建てられませんでしたが、幸いすぐ近くにアパートの一室が借りられたので完成の期限などというつまらないプレッシャーもなく、今回も切れ味のいいバツグンの仕事をしてくださいました。

間取りの方は限られた床面積を最大限に活用するという目標でほぼ最有効利用が達成できたと設計者は勝手に思ってます。細長い玄関は実は階段下空間になっているとか、トイレを通って洗面所とかなかなかのもんです。

外部建具には初めて今どきの木製サッシではない昔ながらの木製建具が1階南側の掃き出し窓に入りました。で、冬の暖かさ加減やいかに?ですが、これを書いている2002年1月現在のご報告によれば、殆ど暖房しなくても室温が10度以下にならない驚異的暖かさ!を記録更新しております。

昨年来の秋田の木工研での調査研究により、杉の厚板が蓄熱体となって暖房を切った後も徐々に熱を放出していくお陰で朝方になってもそれほど室内が冷え込まないということは確認してましたが、これほどまでとは・・・。

二階の寄せ棟部分を見上げたところ。
これはすごいです。
一日見ても飽きません。
現在は次男さんが見てます。

今回は久々に石を並べました。一枚ごとに調整しながら並べるのは(左官屋さんの玉津さんが)大変ですが。右はお施主さんが庭の洗い場に使う洗い出し用の石を選んでいる写真です。参加すればするほど楽しい思い出が増えると思います。

1階南の窓は木製建具で間口一杯引き込めるようにできている。一枚ガラスであり気密性は低いが温熱環境への影響はない!

京都では門が当たり前のようにある。
なので特別にデザインしたシンプルな木製の門でありんす。ポストも木製!

写真では写ってないけど照明や洗濯機の上も全部棚になっている。

再訪 2003年12月・・・

だいぶ冷え込みもきつくなってきて年末も差し迫った土曜日に美味しい日本酒を飲みに久しぶりの訪問しました。
お酒はやっぱり純米酒で、できれば有機栽培米で作られた濾過していない生酒がよろしいです。おいしいお酒の産地はイイ大工さんも多いように思います。
お酒の種類は5、6種類はあったでしょうか? 発芽玄米酒なんかもあってご機嫌でした。結局泊めて頂いて朝起きると・・・やはり12度以上ありました。外気温は雪も降って一番冷え込んだ朝で0度でした。杉はえらいな〜。

娘さんのあいちゃんがうちの遊さんを抱いてくれてます。遊さんはごきげんです!

車や玄関屋根の上に雪が残ってます。寒い寒い・・・。洗濯物は凍ってるかな?

2007年1月26日の訪問

「川西の家」を造られた棟梁の新しい現場が偶然にも僕が京都で学生をしたときに最初に下宿したアパートの真向かいであることが判明し、何か郷愁も手伝って見に行くことになった・・・そしてその現場から車でほんの数分の「京都の家」にお邪魔したのでした。

竣工後すでに5年が経過し、隣家は解体されて駐車場になってしまってそうなると奥行きの割に間口の狭い縦割り区画では「歯抜け」みたいになってちょいとばかり具合が悪いのだけど、100円パークは常夜灯がまぶしいという実害もあって困ったものらしい・・・。

最初は「まあちょっとだけ」と言ってお邪魔しても気がつくとあっという間に3時間ぐらいたってしまうのが常で、隣家解体時に救出できた逸品にまつわるはなしやら、フルトヴェングラーとかガラスの器とか温泉とかあれとかこれとか話しは尽きることなく源泉かけ流しみたいに続くのだが・・・まとにかくおしゃべりだけで今回も写真はなしなのでした。

*ちなみに今でも?朝に1時間ほどファンヒーターをつけたらあとは夜まで暖房不要というのは身をもって実感できたのでした。

All right reserved 2008 © 中村茂史一級建築士事務所