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中村茂史一級建築士事務所

パン工房のら

伊丹の家

「築後１０年目の真実」

ときは２１世紀某日、お施主さんと設計士で一杯のんだ。
設計していた頃はまだ小学生だったお子さんもお兄ちゃんは昨年T大に合格して東京へ行ってしまい，お姉ちゃんはこの春から九州の大学へ行くためにやはりこの家を離れる。

ここで使用された杉・檜のうち特に杉の梁材は樹齢３５０年クラスのものが使われた。（斜め下に続く）

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小上がりになっている畳の間には地窓がついているが眠っていて紙を破いてはまずいので板戸になっている。

（斜め上からの続き）
そうした高樹齢の木々に囲まれた空間は深い森の中のようになる、、、これは実際に経験しないと感じられないこと。

お施主さん曰く「どんな高級な料亭よりもここがいいので他のどこにも行く必要がない」

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手前の柱は設計図書では４寸角（120mm角）であったが棟梁の気持ちで７寸角（210mm角）に変わった。
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その存在感は凄まじいもので美味しそうなものだそうな（お施主さん談）
表面がツルピカに光っている。

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階段手前に置かれた円筒状のものは「らじあんとすとーぶ」というもので、シンプルな杉の家のお施主さんの間ではタイムドメインと同様に大流行しているが、残念ながらこのストーブは現在は作られていない。

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キッチンの壁に作り付けられた棚も食卓も棟梁に作ってもらった。

光は闇に縁どられる

じつは？棟上げは天気にも恵まれ無事に滞りなく済んだのでした。

それでも祝宴もなくなんだかちょっと寂しい感じがでしたが震災や原発の状況をコトを思えばそれどころではなかったのでした。

いつもなら棟上げすればいそいそとブログなんかにアップしてたけど今回はそういう気にもならず、普段と変わりない暮らしを続けながらも原発の推移を注視する日々になってしまった。（これほど危機的状況にありながらもだんだんと慣れていき不感症になっていってませんか？　もっともテレビだけから情報を得ていてはどうしようもないですが・・・。）

たまたま実家にあった五木寛之さんの本を読んだら「現代社会は闇が進行しつつあるが、闇があってはじめて光を体験できる」といった主旨のことが書かれていた。

今回の震災でもまさに人の光を数多く見ることができた・・・国家としての日本はともかく日本人はまだまだ素敵なヒトがわんさかいる！

これからまだまだ闇は深まるだろうけど本当の夜明けがすぐ近くまで来ているのかも知れない。

（2011年３月の執筆）

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このたびはオリジナル設計図書とは異なる様々の棟梁versionが織り込まれ、ブンブンにパワーアップした内容になっております。

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このたびの棟上げでは多くの第三惑星外生命体の協力もありました。

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お堂のようですな〜

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わかりにくいですが○ーム真理京のA原さんもびっくり／柱がないのに1.5mも飛び出している空中浮揚型玄関庇です。おまけに槍ガンナかかってます・・・。
＊良い子は真似しないでね。

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槍ガンナかかった野地板〜

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その槍ガンナ〜

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棟梁？

↑宇宙に一つだけの照明
（施主さん自ら製作！）

↑宇宙に一つだけの階段