tkia
新発見資料 ニーチェ遺稿
This is the last works of F.W.Nietzsche.

 イタリア・トリノで1899年1月3日、その脳髄に異状をきたしたニーチェは、その後も著述を続けていた。しかし言うに及ばず、それは狂人ニーチェのものであった。狂人ニーチェは「超人の哲学」の完成をめざした。いつしか、彼の「超人」は大きな理性をもち、大きな屁(へ)をひり、大きな糞(くそ)をたれるようになっていた。

 ここに訳出したのは、新発見の遺稿『この人を見よ』の続編『この屁をくらえ』と、『力への意志』の続編『脱糞(だっぷん)への意志』の2篇である。どちらもニーチェ自らの糞尿(ふんにょう)による損傷がはげしく、読み取れる部分だけからの抄訳とせざるを得なかった。寛恕(かんじょ)されたい。
翻訳・解説 アリ=カーン・マンソンジュ

ニーチェ『この屁をくらえ』
・なぜわたしの屁はこんなにも臭いのか
・なぜわたしの屁はこんなにもよく響くのか 
・なぜわたしの屁はこんなにも美しくすばらしいのか  
・なぜわたしは一発の屁であるのか   

ニーチェ『脱糞への意志』
・1889年の遺された断想から
・1894年の遺された断想から 
・1899年の遺された断想から  

訳者解説 

mansonge@mac.com
Copyright(c)1996.09.20,TK Institute of Anthropology,All rights reserved

counting since 1999.1.1