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材料となる木材を製材します。胴は最も太い中央部で9寸(273mm)、肉厚は25mmとします。
24分割とすると、台形断面の底辺は36mmほど。25×40mmの角材にします。

写真の木は、ケヤキです。
胴の高さは5寸くらいから8寸くらいまであるそうです。ボルト締めは締めこんでいくとボルトの先端が反対側のリングに当たるので少し胴が長めのほうがいいみたいです。
私は見本にした太鼓が6寸だったので、6寸(18cm)に決定。
寸法に切断した後、両端の内側を厚みの半分、45°に切り落とします。歌口の逃げのためです。
まず、正直台にセットして片側を削ります。24分割なので片側7.5°に傾いています。
そりのレールは、ストレートにセッティング。
片側を全部削ってしまいます。
今度は反対側の切削。1枚目はこまめに寸法を測って、位置決めボルトの出を調整します。
ボルトのピッチは1mmなので、1回転締めこむと幅が1mm狭くなります。
幅の広いほうが35.7mmになるように調整して、ひたすら削ります。
削った榑はこんな感じ。欅だとかなり硬くて、拍子木みたいです。
合い釘の位置を「けびき」を使ってけがきます。外を基準に、15mmくらいのところにしました。
両端から5cmのところに2本ずつ打ちます。
合い釘の下穴を開けます。写真では見にくいですが、榑は台形の断面をしているので、長辺と短辺を重ねて2枚で平行四辺形にして、合い釘と同じ太さのドリルで下穴を開けます。
下穴に合い釘を打ち込んだ所。合い釘には2mmくらいの釘の頭をペンチで斜めに切ったものを使います。
木工ボンドを塗った榑を組み立てて、番線で締め上げます。
私は釘が少し効く程度に、下穴をほんの少し細めにしたのですが、結果的に失敗でした。
合い釘はダボ程度に考えて、ゆるくしておかないと締め上げて榑同士の矧ぎ合わせ面を密着させるのに苦労しました。
番線で締め上げて、ボンドが乾くまで最低1日は置いておきます。
撥を削るために買った木工旋盤WT−300に、コンパネで作った面板でサンドイッチにして固定します。
外面が樽型になるように、外周を削ります。
こんな感じに仕上がりました。
歌口を削るために、塩ビパイプでドラムを作りました。
これにスッポリと締胴をかぶせます。
削り終わった胴を塗装します。
私のお気に入りはワシンの水性ウレタンニス。速乾性なので2時間くらいで上塗りが出来ます。
塗り重ねるにつれて色が濃くなっていくので、好みの色に仕上げるのも簡単。
5回ほど重ね塗りした胴です。ようやく、完成。
ほんとは、内側も削って肉抜きをしたい所なんだけれど。

でも、結構お気に入り。





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