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まずは、胴の材料となるケヤキの角材を切断します。
一辺約9cmの角材を、6cmに切断しました。
この材料は防腐剤としてクレオソートを含侵させてあるので、正露丸のような匂いがします。
中心をけがいて、φ6のドリルで貫通穴をあけます。
これは、ホルソーのふところが足りないために裏表からあける必要があるためです。
これはφ65mmのホルソーです。
振り回されないようにしっかり固定して、なかぐりします。
芯を抜いた状態の角材。
スライドマルノコを45゜にセットして、角材の角を落として8角形にします。
これは旋盤で挽くのに都合がよいから。
旋盤にセットして、外周を樽型に削ります。
写真はスピンドル代わりに2インチの鉄管をセットして、φ65mmに合う様にビニルテープを巻いています。
次はリングの製作です。金型代わりに4インチの鉄管を使用して、その外周にφ6mmの丸鋼をガスで加熱して巻きつけていきます。
ばね状になったものを切断して、素材が出来ました。
継ぎ目を溶接して出来上がり。
同じく、φ6mmの丸鋼をおよそ73cm使って、台を作ります。
丸い部材はリングを作ったときの端切れです。
溶接します。
溶接した箇所をグラインダーで磨いて、出来上がり。
さて、できたリングにビニルテープを巻いて、すべりを良くすると同時に防錆します。
わが町は毛皮の名産地。セーム革を作っている会社で端切れ(どう見ても、端切れではないんだけど・・・)をもらってきました。メンバーのおじいちゃんだからかな・・・
型紙にあわせてφ190mmで丸く切って、周囲に引き絞るための穴をあけます。
原寸の締太鼓と同じ様に目一杯革を張ります。
型紙を仮止めして、太目のピンで縫い目に穴をあけます。
よく見えませんが、穴が明いています。実物と同じ数だけあけましたので、非常に目がつんでいます。
実物を縫うときはベクトラン糸の#0000を使いますが、1/3スケールのため、3本撚りをほぐして1本だけ使います。
全部縫ったら、糸を縛ってほぐれないように接着剤で固めます。
耳を切ったらこんなかんじ。セーム革は柔らかいので、耳は立ちません。
調べの穴をポンチで抜いて出来上がり。実物はφ18mmなのでφ6mmを使いたいところ、手持ちに無かったのでφ7mmであけたらちょっと大きめ。φ5mmにしたらちょっと小さめ。
こんど、φ6mmを買おうっと。
調べにはφ5mmの綿ロープを3.5m使います。端っこをさつま(アイスプライスともいうらしい)で取り付けます。できるだけ小さいさつまにします。
胴を2枚の革で挟んで調べで外から内、外から内という具合に縦締めを通し、しっかり締めます。あとは、横締めを締めて太鼓は出来上がり。
塗装の終わった台です。太鼓本体より、台のフォルムが実物そっくりなのでみんなにうけてちょっと複雑な気分。
台に太鼓をセットすると、こんな感じ。横にタバコの箱でも置けばよかった。





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