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ボルトの材料のφ13mmの丸鋼を13cmに切断します。私の締太鼓の胴は、高さが6寸(18cm)ですので、胴の長さに応じて調整してください。ただ、胴の長さが長い場合にはあまり問題にならないですが、6寸くらいだと、革を締めていったときにボルトの先が反対側のリング革に当たるようになってきます。
私も最初は15cmで作りましたが、2cmカットしました。胴と革を組み立てるとき、必要最小限の長さにしておくほうが良いようです。
切った丸鋼は返りが出ていますので、グラインダーで軽く面取りします。
丸鋼にW1/2のねじを切ります。ねじのない部分を8cm残したいので、5cmキッカリねじ切りします。
ボルトの素材が出来ました。リング革は10穴ですので20本必要ですが、作り始めの頃はコツが判らずに失敗しますので、5本くらい多めに作って不良品をはねるほうがいいかもしれません。
治具ですが、ありあわせの100×50のチャンネルをベースに、巻きつけの部分は3/4の鉄管を利用しています。
ホルダーは1/2の鉄管にW1/2のナットを溶接してあります。全部ありあわせの材料だったので寸法はでたらめですが、チャンネルは長さ40cm弱、ホルダーは27cmほどです。
ホルダーに素材をねじ込みます。叩く時に素材が回転して仕事がしにくいので、奥まで手で一杯に締め込みます。
治具に取り付けてみたときの取り合いの様子です。
ホルダーはチャンネルにくっついていると曲げられないので、12mm厚の鉄板の切れ端を枕代わりに敷いてあります。曲げるときの丸みの型にしているのは3/4の鉄管の切れ端です。ボルトの先は、鉄管の中心線から40mmくらい出ているでしょうか。
この出を増減すると、?形に曲がっている先っぽの長さが決まります。私のボルトは、市販の太鼓のボルトよりこの出っ張りを小さくしています。と、いうのも、締太鼓の革を締めるときには、太鼓を縦にして少しずつ転がしながら順にボルトを締めると作業がしやすいのですが、ボルトの先端がリング革から飛び出していると床にボルトの傷がつくんです。これを防ぐための私のこだわりです。
先端をアセチレンガスのトーチで加熱します。およそ35mmくらいかな。
アンビルの上で、ハンマーで叩いて先端を平たくつぶします。
2度目の加熱です。今度は丸く曲げるために、およそ半分くらいまで加熱します。
治具にセットして、まず右側に倒してハンマーで鉄管に沿うように曲げていきます。
今度は裏返して、先端の部分までキッチリと曲げます。先端は厚みが薄いので、小さなハンマーで綺麗に整形するのも良いかも。
出来栄えはこの作業で大体決まります。
治具を上から見た様子です。?形ではなく、まだ釣り針形です。
?形にするために、3度目の加熱です。
最後は、ホルダーをアングルの間に挟まずに、ボルトの先を鉄管に引っ掛けるようにして、鉄管のすぐ隣に溶接したφ13の丸鋼をてこの支点にするようにして、ホルダーを遠い方のφ13の丸鋼に当るまで下方に曲げます。
つまり、鉄管から遠い方の丸鋼はストッパーなんですね。
加工終了。熱々ですので注意してホルダーから外します。
加熱したために黒皮(酸化皮膜)がささくれ立っていますので、軽くサンドペーパーでもあててから塗装したら出来上がり。
艶消し黒のラッカースプレーで着色。でも、金属製のスタンドとこすれあって、すぐに塗装が剥げてしまいます。この辺は研究と改良の余地ありです。
金物屋さんに注文したドーナツ状の鉄板に穴を開けます。外径φ350mm、内径φ290mmで厚みは9mmあります。
これにφ16mmの穴をホールソーで20個開けます。
1枚作るだけだと、穴も開けてもらうよう注文するほうが得なのですが、自作にこだわってホールソーを買ってしまいました。定価8,500円也。ちょっと痛かった。
穴と周囲のバリをグラインダーで削ったら、後は塗装です。





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