熊野花詩集1(くまのはなことばしゅう)
熊野花詩集とは、和歌山県紀南地方・世界遺産 熊野古道周辺の自然(主に植物)をテーマにした詩画集です。
遊び隠れた 葉の影で 聴こえるささやき 誰の声?
ひっそりと花開く キミの隣がボクの場所
永久(とわ)の葉が 知らせてくれた
待ちわびていた キミとの出逢い
風が吹いて 枝が呼んでた
小さな僕でも 君の声に気付けたよ
雲の流れる先を知らない 私はまだ 旅の途中
甘い香りを海風に乗せ
あなたを迎えに参ります
探しに行こう この森の中
ボクの知らない
ボクに出会える
うつむく視線を 受け止めるのは
小道に目覚めた蒼い光
かかる吐息に 微笑み返す
草木に埋もれて
見つけたあなたの診療所
ココロのおそうじ
ごようは こちら
めぐりくる 生命の想い宿らせて
浜辺に小さな 明かりをともす