熊野花詩集2(くまのはなことばしゅう)
熊野花詩集とは、和歌山県紀南地方・世界遺産 熊野古道周辺の自然(主に植物)をテーマにした詩画集です。
深く眠った森の中でも 迷わずたどり着けるよう
耳をすまして 君だけの音色を探すよ
霧がかる
長い長い道の途中で
あなたに贈る ひとしずく
水が流れゆくところ
私のとっておきの場所
足を止めた君には教えてあげる
穏やかなる黄泉の浜辺は
まだ見ぬ世界を照らしていました
寄せる波 かえす波 出会うのは一度きり
でも つながっている記憶を 僕は知っているよ
仕舞った思い出取り出してみる
霧が晴れるのを待つ間
いつかどこかで見た夢は 風と歩いた 僕の手の中
懐かしくなったら逢いにおいでね
私はいつでも此処に居ます
木漏れ日が僕らを迎えてくれた
時には休憩も必要だってね
ふみだせば あふれだす
世界が芽吹く 始まりの音