|
症状と進行
知らず知らずのうちに進行しなかなか自覚しにくいので注意しましょう。血液中のコレステロールと中性脂肪が大幅に増えてきたら要注意です。糖尿病や太りすぎにも気を付けましょう。脳血管の動脈硬化が強く進行すると脳卒中を誘発しやすくなります。
脳出血
脳の中にある細い動脈が破れて出血し、脳の神経組織が障害を受け機能を失うもので、だいたい日中の活動期に多く起こります。症状としては、突然の頭痛、吐き気や半身のしびれとマヒをともない、おもいときはそのまま昏睡状態におちいり死亡することもあります。意識は回復しますが、たいてい運動マヒや失語症など後遺症が残ります。
くも膜下出血
脳を包んでいるくも膜の下の血管が破れるもので、急激な頭痛。めまい、吐き気といった症状があらわれて次第に昏睡状態におちいります。重症だとそのまま死亡しますが、大多数のものは意識が回復し、後遺症も残らないで治りますが再出血を繰り返し起こすこともありますので注意が必要です。
脳梗塞
脳血管の動脈硬化で脳への血液が止まってしまう脳出血のように突然激しい頭痛に襲われることも少なく意識も保たれ、発病の状態がゆるやかなのが特徴です。しかし脳出血と同様に、半身マヒや軽い失語症が残ることもあり段階的に悪化することもありますので軽視は禁物です。
応急対策
一刻も早く救急車を呼ぶことに尽きます。救急車が来るまで、そのままの状態で絶対安静を保つようにしますが、どうしても移動が必要な場合は、頭を出来るだけ動かさないようにし、昏睡中の体位としては、横向きに寝かせ、衣服をゆるめ呼吸を楽にさせるように気をつける。ただちに手術などの処置を取ることのほうが好結果となることが多い。
治療と予後
脳出血による死亡が減ったのは、脳外科の発展によるところが多い。CT(コンピューター・トモグラフィ)などによりくも膜下出血はおろか脳出血や脳梗塞にも手術が行われるようになりました。また、失語症や半身マヒなど機能を回復する為に、早期にリハビリテーションをはじめることが後遺症を軽くする事になります。コレステロールは、動脈硬化とその前段階の高脂血症を起こす。動脈壁に付着して血液を流れにくくしたりつまらせたりする。血清百ミリリットル中の総コレステロールが130〜220ミリグラムが正常値で日本動脈硬化学会の基準では220を超えると、高コレステロール血症となる。コレステロールは細胞膜を作ったり、ホルモンの合成材料になったりして、人の生存に欠かせない物質で、肝臓で作られ全身の組織に運ばれる時、血液に溶け易いように低比重リポたんぱく(LDL)に包まれ、LDLコレステロールになる。動脈壁に付く悪玉はこれです。全身で余ったコレステロールは回収され肝臓に戻る時、高比重リポたんぱく(HDL)に包まれたHDLコレステロールになる。これが善玉で、少ないと余計なコレステロールが取り除かれていないことになる。総コレステロール値は、悪玉や善玉の合計を見る。偏食と運動不足も原因の一つで、卵黄や肉の脂身・バター(動物性脂肪)を控えてマーガリン(植物性脂肪)、肉を控えて魚や野菜、パンやご飯を取りすぎないで適度なアルコールを。卵の黄身1個分には250ミリグラム含まれる
|