健康クリニック | ガン |
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ガン発生の謎 どうして、正常細胞がガン細胞に変わっていくのか。まだ完全に解明されていません。どんな病気でもいえることですが、発病するにはその人の体質といわれる内因と、外からの刺激などによる外因との兼ね合いがあるとみられています。親がガンで死亡したからといって子供がガンにかかるとは限りません。遺伝子の中に、ガン因子を持っていても発病する人もしない人もいます。外因には@化学的作用として発ガン物質との接触、A物理的作用として放射線の被曝、紫外線の当たりすぎ、B生物作用としてガンウイルスによる感染などがあります。これらの因子が遺伝子に傷をつけて、細胞に突然変異を起こし、細胞の異常増殖を発生促進するのです。 ガンの症状と進行 ガンは、ある程度大きくなると、一部のガン細胞が分かれて血液やリンパ液の流れにのって、ほかの臓器にくっつき新たな増殖活動をはじめます。たとえば食道、胃、直腸などの消化管のガンは、消化管の血液にのって太い血管を通り肝臓に転移します。また乳ガンの場合、わきのしたや鎖骨部分のリンパ節に転移します。このようにガンは浸潤や転移をはじめる前に発見、治療することが大事です。ガンの早期発見は、年1回以上の定期健診で。 早期発見と早期治療 末期ガンなどの完治は21世紀を待つとしても、研究は長足の進歩をとげています。特に胃ガン、乳ガン、子宮ガンなどは、早期発見して早期治療でかなりの高い確率で治ることが実証されています。胃ガンでいえば、胃壁の粘膜に腫瘍が出来た段階を第一期といい、ここで発見・治療できれば90%以上が治ります。しかし粘膜下層に広がる第2期になると、治癒率が60%弱になります。これが腹膜まで広がる第4期になると10%前後におちてしまいます。万が一、ガンが発見されたら、どんなに小さなものでも胃の切除手術を受けるのがベストです。子宮ガンも早期であれば完治します。日本人に多い子宮頸ガンを例にとると、ガンが子宮頸部の粘膜内にとどまっている第0期の段階で発見し、手術や放射線療法で100%完治します。ただ胃ガンも子宮ガンも初期段階では自覚症状がありませんので定期健診を受けましょう。 ガンの危険信号と危険因子
食道ガン(物を飲み込む時につかえる感じ、胸の奥の痛みや不快感、嘔吐など)たばこの吸いすぎ、アルコール度の強い酒や熱い飲食物を好む人など、ビタミンA・Cの欠乏。 喉頭ガン(かすれ声、しわがれ声、せきが続いたり、血たんが出る)たばこの吸いすぎ、声を使うことを職業の人など。 肺ガン(せきやたんが止まらずときに血たんが続く、胸部の痛み)たばこ(1日の喫煙本数×喫煙年数≧400の人は要注意)、石綿や重クロム酸や砒素などを吸う人。 胃ガン(胃の不快感や痛み、食欲不振、食べ物の好みが変わるなど)たばこ、塩辛いもの、くん製品、肉・魚の焦げや熱すぎるものを好んで飲食する人、悪性貧血、ポリーブなどからガン化することがある。 肝臓ガン(全身倦怠感、食欲不振、腹部膨満感、体重減少、黄だん症状)ピーナッツなどのカビ、大量の飲酒をする人、慢性肝炎や肝硬変からガン化することがある。 膵臓ガン(上腹部の痛み、体重減少、食欲不振、黄だん症状)たばこ、肉の摂りすぎなど、慢性膵炎や糖尿病にかかっている人。 直腸ガン(便秘、便が細くなる、便に少量の血や粘液がまじる、排便後またすぐしたくなる)動物性脂肪の摂りすぎと繊維性食品の不足、加工食品や柔らかい食品ばかり食べる人、ポリーブからのガン化率も高い。 結腸ガン(腹が張ってくる、便秘または便秘と下痢を交互に繰り返す、血便が出る、全身症状として貧血や体重減少や全身倦怠感あり)、発生因子としては、直腸ガンと同じ。 腎臓ガン(血尿、腰のあたりの不快感や痛みとこぶ)たばこの吸いすぎなど。 膀胱ガン(血尿、頻尿、排尿時の痛み)たばこの吸いすぎなど。 前立せんガン(尿がでにくい、頻尿、血尿) 乳ガン(乳房のしこり、乳頭から血のまじった分泌物がでる)動物性脂肪や高カロリー食の多食、初産の遅かった人、授乳期間の短かった人、初潮年齢の高かった人。 子宮ガン(不正出血、おりもの、下腹部の痛み、性行後の出血、閉経後の出血など)初性交年齢の若い人、多産など。 皮膚ガン(茶褐色のしみが多くなる、急にイボやホクロができる、乳房や陰部に治りにくい湿疹が出る)直射日光のあたりすぎ、放射線など。 一般向けガン情報 各種ガン解説 ガンを防ぐための12か条 食生活とガン |