なぜ日本人は英語を話せないのでしょう


それは“英語を話す勉強”をしていないからです

 「そんなことない、中学、高校、大学と勉強した」と言われるかもしれません。スペル覚えて、文法覚えて……
 それは暗号よろしく“英語を解読する”ための勉強です。“英語のテストで良い点を取る”ための勉強です。“英語を話す”ための勉強ではありません。


“英語を話す”勉強とは何でしょう

 まず、英語を話せるようになるには英語を聞けるようになることです。聞けるようななればそれを真似すればいいのです。 (参考 : 『言語を受けとめるほうが、言語を使うよりたやすいことは、アメリカ航空宇宙局でも実証された』 スタンレー・コレン「犬語の話し方 第三章 犬は人の言葉を理解する」より)
 どうすれば聞けるようになるのか? なぜ聞き取れないのか? 発音が聞き取れないから?
 違います。ネイティヴの人もそんなに“こねくりかえした発音”ばかりをしているわけではないのです。日本人がしない発音をしている時もありますが、それが全てではないのです。 (関連 “英語は発音が大事です”)
 

なぜ聞き取れないのか?

 それは、“英語のリズム”を身につけていないからです。
 “英語のリズム”とは何か?
 “英語のリズム”とは音をどの位置で切るか、強弱はどれくらい付けるのかという事です。
 我々が言葉を聞くとき、ある程度リズムを予測しながら聞いているように思えるのです。“英語のリズム”を身につけないで“日本語のリズム”の予測のままで英語を聞こうとするから聞き取る事が出来ないのだと思うのです。(英語のリズムの重要性)

英語には音節という考え方があるようです

 日本語をカナで表した場合一字一音節ですが、英語にカナを振った場合に2字になるような単語でも切らずに一音節として発音している場合があるようなのです。 (参考 : アシモフの……え〜となんだっけ、なんかの短編の冒頭の部分でドイツ人は音節を節約しないとかなんとかの話だったと思う)
 例えば「This is a Pen」の「this」とか「is」は日本人は「ディ・ス」とか「イ・ズ」と二音に分けがちですが、英語ネイティヴの人は二音に切らずに「ディス」「イズ」と一音節で発音しているようなのです。あと、「is」とか「a」は軽く発音しているだけなのでほとんど聞き取れないと思います。ここにあるはずだと思えるから聞き取れる程度です。「Pen」と同じ強さの音を期待するから聞けないのです。

では、どうすれば、英語のリズムを身につけることができるでしょう

 取っ掛かりとしては、某「聞き流す英会話勉強法」もけっこう“アリ”だと思います。(ただし、そこで止まっていてはダメです。あくまで「取っ掛かりとして」です)
 他にも方法があります。まずは、英語ネイティヴの人の歌の中から自分の好きな曲を探しましょう。そしてその歌詞を手に入れましょう。CDを買ってくるのもいいし、今ならインターネットで「“曲名” 歌詞」で検索してみるのもいいでしょう。そして、その曲を聴きながら目で歌詞を追いかけると言う事をしましょう。
 どんなに「勉強のためにいい」と言われてもあまり好きではない事を繰り返し聴くのは苦痛でしょ。でも、好きな曲なら100回繰り返して聞いても平気でしょ。
 最初はすぐに見失ってしまうと思いますが、諦めずに行間とかで次はここから始まるはずだとか予測をつけて繰り返し聞きましょう。そのうち思いがけず単語が耳に入ってくるようになるかもしれませんよ。 (もうちょっと詳しく解説)



「そんなに偉そうなこと言って、お前どれだけ英語喋れるんだよ。」って?......スミマセンいくつか単語拾える程度です。申し訳ない。


2015/05/19




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