『吉野わりばし』は、明治のはじめ、吉野杉材で作る酒樽の材料の端材が捨てられるのを惜しんで考案されたわりばしです。
今では、吉野の杉・桧の大半は建築材などに利用され、『吉野わりばし』の材料が、酒樽材料の端材から、吉野材の間伐材の端材に変わって作られています。
自然を大切にし、資源の有効利用の精神は現在も先人から、受け継がれています。
私たちは、植林された杉や桧を、建築製品等に製材した後、残った外側の利用度の少ない部分(端材)だけを利用して、一膳一膳丁寧に加工して製造しています。
つまり、『吉野わりばし』に使われる端材は、『わりばし』として利用する事が、価値ある木材利用ではないでしょうか。
一部で森林の敵と思われている『わりばし』ですが、『吉野わりばし』は、国内資源の有効利用の一つと確信しています。