当寺の年中行事


  

開始時刻 行事名 備    考
 1月 1日 午前 0時 修正会 元旦深夜、社会の平和と人々の幸福を祈って勤める
 1月 2日 午前10時 節 会 おつとめ&檀家新年会
 1月 8日 午前10時 初薬師法会 病気治療の仏様として信仰されてきた薬師如来のご命日
 1月 第3土曜日 午後 7時 誠心会初総会 山ばと会青年会と併修
 1月 最終週の日曜日 午前10時 詠唱会初総会 御忌法要(宗祖・法然上人の年忌)を併修
 2月 中旬(隔年) 午前10時 浄焚式 回向済みの塔婆や不要な位牌、仏具等のお焚きあげ
 3月 春分の日 午後 6時 春季彼岸会 春分の日の前後3日間で極楽へのあこがれを起こす日
 4月 上旬(日曜日) 午前10時 潅仏会 花まつり(お釈迦さまの誕生会)。宗祖降誕会と併修。
  6月 中旬(日曜日) 午後 2時 檀家総会  
 7月 中旬(土曜日) 午後 7時 宗教講座 聞法会。誠心会の恒例行事。
 8月 3日 午前10時 施餓鬼会 餓鬼に施し、先亡を供養する法要(盂蘭盆会と併修)
 8月 10〜14日  終 日 棚経参り 各ご家庭での盆回向
 8月 24日 午後 7時 地蔵盆 村の地蔵堂を巡り、子供たちの無病息災を願う
 9月 秋分の日 午後 6時 秋季彼岸会 秋分の日の前後3日間で極楽へのあこがれを起こす日
12月 第1日曜日 午前 9時 五重作礼会 五重相伝受者が集い、一年間の心の垢を洗い流す
12月 第1日曜日 午後 2時 十夜 阿弥陀様への報恩感謝の法要
    

 
●諸般の事情により、予定変更の場合があります。また、行事は一般的な説明ですので、地域の習慣により若干かわります。
●暁天礼拝会=毎月1日の午前5時より。(現在、休会中)





 【定期的な法要】

五重相伝会
浄土宗の教えの神髄を相伝する法会で、専修(せんじゅ)念仏の教えが正しく誤りなく次代へと伝えられていくための法会です。
五重というのは五通りの説明(意義)を重ねてもれなく念仏の一大事をお伝えするから五重相伝会というのであります。
期間は五日間で、前四日間が前行(ぜんぎょう)、五日目が正伝法(しょうでんぽう)・御礼礼拝(おれいらいはい)となっています。


別時念仏会

毎月、日時を定めて、ひたすら阿弥陀さまの「み名」(南無阿弥陀仏)を称え、お念仏によって心をきよめる行事です。
当寺では、毎月1日午前5時〜「暁天礼拝会」が、それに当たります。



その他

薬師如来様は、西方極楽浄土の主「阿弥陀如来様」に対して、東方浄瑠璃界の教主です。脇侍(きょうじ)は左に日光菩薩、右に月光(がっこう)菩薩が添われ、
その名の通り医薬を司る仏様で医王という別名もあり、衆生の病気を治し、安楽を与える仏とされます。このため仏像も薬壷を持っています。薬師如来様は菩薩で
あったころ、十二の大願を立てたとされ、その七番目の願いに「病の者も私の名前を聞けば患いが除かれる」とあって、これが薬師信仰の根拠とされています。
この菩薩時代の大願により人々を救うという点は、阿弥陀如来の四十八願とも同様ですが、阿弥陀如来が来世での安らぎを約束するのに対して、薬師は現世での
安らぎを求める点が異なっています。それだけ現世の利益を求める仏様であるため、逆に現実に疲れ果てた民衆には、来世を約束する阿弥陀様の方が頼りに思えた
のでしょうか。当寺では毎年1月8日の朝10時頃〜午後3時頃まで参拝されます。特に古来より御婦人が多く、出産を控えた方など安産祈願やお乳が良く出るように
と、お参りされるようです。

地蔵菩薩様は、如来さまに代わって、悟りを開いているにもかかわらず、衆生の世界にとどまって我々の苦しみを救ってくださる(菩薩行)仏様です。菩薩の姿は、多くの場合、
髪の毛を結い宝をち
りばめた冠を被らせ、また宝飾品などを身につけられているのが普通です。例えば観音さまや文殊さんなどですしかし地蔵菩薩は
僧侶そのものの姿をしています。頭はきれいに剃髪され、大きな袈裟を纏って、手には錫杖を携えています。昔のお坊さんは、素晴らしい功績をた
くさん残されました。昔話の多くに、布教で諸国をまわる旅の僧が村々を巡っては、苦しむ人々を助けた話があります。人々は、その旅の僧を、い
つしか地蔵菩薩の化身であったと考えたのでしょう。それだけ、地蔵菩薩は身近で、頼れる存在だったと考えられます。

地蔵盆は、垣内ごとにある地蔵講が当番制でおまつりし、当寺がお参りするのは、カミデ(7月24日)・シモデ(8月17日)・モンマエ(8月
24日)の3ヶ所です。どの講でも子供たちの名前を入れた提灯を吊り、こじんまり乍らも盛大に営まれます。