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現代演劇用語集【ま】

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【間合い】まあい
踊りや音楽では、調子や拍子が変わるときのわずかな休止をいい、剣道なんかでは相手との距離をいう。芝居ではそいつらを全部ひっくるめた感じかな。相手役との距離、時間的空間、間の息遣い、お客との空気の共有、みたいな。客との間合いをうまく取れたとき、「客をつかんだ」という。舞台人としては至福の時。
【マチネ】matinee
昼間の興行。フランス語。対義語はソワレ
【見得】みえ
歌舞伎用語。役者が動作、または感情の頂点に達したことを示すために、一瞬停止して特に目立つポーズをとること。「見得を切る」。
【見切れる】みきれる
舞台の見えてはいけない部分が客席から見えちゃってること。
【無声音】むせいおん
声帯を震わさず息だけで発音する音のこと。言葉をやわらかく発音する関東人の工夫だったらしい。関西人には難しい。→詳細
【無対象演技】むたいしょうえんぎ
何もないのにまるであるかのように演技する。たとえば千両箱を見て「こいつぁめったにねぇお宝だぜ」と大事そうに持ち上げたりする。最近のプロデューサーは、そんな技は必要ないとかいうが、じゃぁ実際千両箱に千両詰めて持ってきてくれ。
【明転】めいてん・あかてん・あかりてん
舞台上のどこかに明かりを残したまま、場面転換をすること。
【目つぶし】めつぶし
舞台奥から客席に向かって当てられる強烈な明かり。タロにはいやがられる。
【モーメント】moment
簡単に云えば力の勢い。物理学的に云うとややこしいからやめる。「よっこいしょ」みたいなもん。その筋の方見てたらつっこみ必至。
【もぎり】
切符係。
【持ち道具】
役者が手に持って出たり、身に付けたりする小道具
【モチベーション】motivation
「動機付け」とか「誘因」とか訳される。演技する際に、なぜそんな言動をするのか、そこに必ず原因・動機がある。たとえば「大っ嫌い!」という台詞は、「顔も見たくないわどっか行って」というモチベーションか「大好きなのにん」というモチベーションかで演技が変わってくるわけやね。うまい役者は、黙っていてもそこに人生さえ感じさせたりする。だけど人生のモチベーションって。
仮想劇団くじら座