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現代演劇用語集【さ】

#当コンテンツに関する著作権は仮想劇団くじら座に帰属します。

【桟敷】さじき
1)板を敷いて、土間より高く構えた客席。
2)椅子のない客席。座布団の上に座ってください。お尻痛い痛い。
【サスペンションライト】suspension light
サス。舞台上部に吊り下げる照明器具。
【サブテキスト】sub text
行間。裏のイミ。脚本には、セリフとト書きくらいしか解釈の手がかりはないけれど、何度も声を出して読んでいくうちに、キャラクターがつかめたり、あまのじゃくな役でも一貫した心理があることが分かってくる。不思議なことに、これは脚本を書いた本人が説明できるとは限らない。
【地あかり】じあかり
舞台全体を明るくするための基本の明かり。時間や季節を表したりもする。
【シーリングライト】ceiling light
シーリング。客席の天井にある照明器具。前から明かりを当てることで、役者の顔がオバケになるのを防げる。音が広範囲に聞こえるように天井に仕込まれたスピーカーを指すことも。。
【地がすり】じがすり
舞台床全面に敷く布。滑り止めや緩衝材になる。
【仕込み】しこみ
舞台装置や小道具、照明・音響機材を舞台上に設置すること。装置や小道具を仕込む場合は飾るともいう。対義語はバラし
【シナリオ】scenario
映画の脚本
【下手】しもて
客席から舞台を見て左方。
【小劇場】しょうげきじょう
1960年代から登場した、アンチ新劇演劇。
第一世代:唐十郎、寺山修司、清水邦夫、蜷川幸雄とか。キモいがタロは好き。アングラとも云われる。
第二世代:つかこうへい、野田秀樹とか。ヤカマしいがタロは好き。。
第三世代:平田オリザとか。静か。何がおもろいのかわからんという人もいるがタロは好き。
【新劇】しんげき
明治に導入され、ヨーロッパの近代劇に影響を受けた「新しい演劇」。といっても平成2年「新劇団協議会」が社会法人化して「日本劇団協議会」となり、「新劇」という名前はもうなくなってしまった。あたしが「新劇」という言葉をつかうときは、「写実」「現実的でリアルな描写」を大事にする芝居、みたいな軽いニュアンスだと思ってください。民藝、文学座、俳優座あたりがこれ。
【新派】しんぱ
新派劇。「歌舞伎ではない新しい演劇」の意味。歌舞伎と新劇の中間に位置する大衆演劇。『金色夜叉』のパロディで結構知られてる?
【すっぽん】
歌舞伎劇場の花道にある穴。奈落から迫りがあがってくる。
【ストレッチ】stretch
呼吸しながら伸ばすと柔らかくなる。体を柔らかくすると心も柔らかくなるそうだ。タロは体は柔らかいがおかげで根性もない。
【スポットライト】spotlight
スポット。ある程度当てる範囲の決められた照明器具。フラッドライト、特殊効果器具以外の照明器具。客席後ろや上部から舞台に当てる一般的なピンスポットライトを「センターピンスポットライト」(通称センター)といい、それを扱うスタッフは「センターさん」と呼ばれる。他にバックピン、サイドピンなどがある。
クセノンガスが封入された放電球が使われているものをクセノンピン、ハロゲンガスが封入されたフィラメント球が使われたものなどはランプピンと呼ばれる。〔情報・三島うにsan〕
【スモーク】smoke
照明の光線を見せたり、役者を隠したりするために出す、モクモクした煙。俗称ロスコ
【迫り】せり
舞台の床がぐぉーんと下りる機能。
【千穐楽】せんしゅうらく
演劇興行の最終日(相撲も)。法会(仏や菩薩、先祖などの追善供養のこと)のときの雅楽の最後に、必ず「千秋楽」という雅楽曲を演奏するところから由来。ただ「秋」の字に「火」という文字が入ってるので、火事を嫌う芝居小屋では「千穐楽」が好まれる。
【袖】そで
舞台の左右にしつらえた客席から見えないエリア。タロは昔ここにあった階段から転げ落ち、足首の腱を切るという大惨事を起こしてヒンシュクを買った。
【袖幕】そでまく
から奥が見えないように吊られた幕。
【ソワレ】soiree
夜の興行。フランス語。対義語はマチネ。英語圏でマチネは通じるがソワレは通じないので、eveningとかnightを使う。
仮想劇団くじら座