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現代演劇用語集【や・ら・わ】

#当コンテンツに関する著作権は仮想劇団くじら座に帰属します。

【厄払い】やくはらい・やくばらい
ツラネの一。世話狂言で用いられる、美文調で掛詞の多い、節よく言い回す七五調のセリフ。
『三人吉三廓初買』大川端庚申塚の場におけるお嬢吉三のセリフ(月も朧に白魚の篝もかすむ春の春の空)の合間に「厄払い。御厄払い」という節分の厄落としの声が入ることに由来。
【ヤマヤマ】
タロ造語。「ヤ」音と「マ」音は声が響きやすい。これを組み合わせた発声法。→詳細
【溶暗】ようあん
照明をだんだん暗くすること。フェイドアウト。
【養生】ようじょう
装置を仕込むときなどに、舞台が汚れたり傷ついたりしないよう、周りの表面を布などで覆って保護すること。また、その覆いのことをいう。「養生しといて」と云われても休みにいってはならない。
【溶明】ようめい
照明をだんだん明るくすること。フェイドイン。
【読み合わせ】よみあわせ
テーブル稽古ともいう。ただ声に出してセリフを読んでいくこと。台本を配られたらまずこいつから始め、立ち稽古に移っていく。演出家・劇団によったら、いきなり立ち稽古からさせるところもある。新劇の概念かな。大衆演劇や歌舞伎とかは、読み合わせなんかしない。
【よろしく】
その場面を役者にまかせるという意味。「そこでよろしくチャンチャンバラバラ」とか云われたら、役者は自分でセリフを考えてチャンバラシーンを作っていかなきゃいけない。

【リノリウム】linoleum
リノ。地がすりの一。ゴムみたいなの。ターンしてもよれないので、ダンスステージには欠かせない。
【リハーサル】rehearsal
リハ。総稽古のこと。場あたりゲネ等をみんなひっくるめたおおざっぱな意味。
【ルイジ】Luigi Faccuito
ジャズダンスの創始者。ジャズ王。1925年、オハイオ州スティーヴンビル生まれ。ハリウッドダンサーとして活躍。1946年交通事故により半身不随になる。必死のリハビリによりダンス界に復帰。その独自のリハビリを通して、ルイジ・スタイル・ジャズ・エクササイズ(ルイジ・テクニック)を生み出した。"Never stop moving"(決して止まらず)、"Feeling from the inside"(感じるままに)。
【レーゼドラマ】Lesedrama
上演を目的としない戯曲。→ビューネンドラマ
【ロスコ】
スモーク、またはスモークマシンの俗称。ロスコというのは本当はスモークマシンを売ってる会社の名前。
【ロンド】rond de jambe
ダンス用語。ロンデジャンブ。足を付け根からまっすぐに伸ばし、つま先を浮かせて、足を床に平行に円を描くこと。

【わざおぎ】
「俳」の一字でもこう読む。→俳優
【忘れる】わすれる
タロのセリフの覚え方。覚えたら忘れる。あたしがいいなと思うのは、役者の素のココロ。たとえば目の前の石ころにつまづいて転ぶとき。覚えたままでは頭のはしに「転ぶぞ、転ぶぞ」という気負いが拭い去れずNG。石の真上にきて「うわ」と一瞬ビビる顔がドラマと思う。
【笑う】わらう
片付けること。「そこ笑っといてー」と云われてへらへらしているとシバかれる。
仮想劇団くじら座