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現代演劇用語集【は】

#当コンテンツに関する著作権は仮想劇団くじら座に帰属します。

【場あたり】ばあたり
役者が舞台上の立ち位置や仕込みの具合を確かめたり、照明や音響の具合を確認したりするために行われる通し稽古。ぴゅるぴゅる早回しでやることが多い。
【俳優】はいゆう
辞書で調べたら「俳」の字には「人と変わったことをして人をおもしろがらせる芸人」の意味があるらしい。確かに漢字を見れば「人」+「非」(=そむく)と書いてある。
【ハケ】
退場。対義語は「出(で)」。道具類にも使うかも。例「そのテーブル、ハケといてー」
【箱馬】はこうま
1尺6寸×1尺×6寸の木製の舞台用具。本来平台を上げるための小型の台。江戸時代、歌舞伎の世界の生まれ。
【パッセ】passe
ダンス用語。「通過する」の意味。片足の膝を曲げ、つま先をもう片方の足の膝の横につけにいく過程。
【バットマン】battement
ダンス用語。「打つ」という意味。足の爪先から付け根を1本にして振り上げる動作。前、横、後ろがある。アメリカン・コミックのアレとは綴りがちがう。
【バトン】baton
舞台上部にある、照明器具や幕などを吊るす棒。
【ハネる】
舞台・芝居が終わること。
【バミる】
板つきや道具を置く場所の目印となるように、床にテープを貼ること。バミるためのテープをバミテという。暗転時のために蓄光テープを貼ることもあるが、ベタベタ貼りすぎて星空のようになった暗転舞台を見たことがある。
【早起き大根】はやおきだいこん
下手くそな役者のこと。いい役者は舞台がハネてからもごひいきさんのところを回ったりして、床につくのが遅くなり朝も遅い。へたれ役者は舞台がはねると寝るしかないので早起きなのだ。というところから由来するらしい。
【バラし】
舞台装置を分解して撤去すること。対義語は仕込み
【パンチ】
平台や舞台下などに敷くフェルト状のカーペット。自由な大きさに切って使える。養生にも使えたりする。
【半立ち】はんだち
台詞をまだ覚えきっていないとき、台本を持ったままする立ち稽古のこと。あたしは驚異的にモノ覚えが悪く、本番直前まで半立ち状態のことが多い。あかんがな。
【鼻濁音】びだくおん
語の途中にある「g」音は、鼻に抜きながら「ng」と発音するらしい。「ア(ガ)ル」「カ(ギ)」等。「アサヒ(ガ)」みたいに助詞の「ガ」もそう読む。例外も多くてヤになる。これも発音をやわらかくしようと関東人が生み出した技。大阪人にはできない。
【ビューネンドラマ】Buhnendrama
上演を目的とした戯曲。→レーゼドラマ
【平台】ひらだい
舞台に段差をつけるための木製の平たい台。主な大きさは以下のようなもの。
3×6、6×6、4×6、2×6、6×9、3×3、3×4(尺単位)など。厚さは3寸5分〜4寸。これが足に刺さったという舞台屋さんがいる。なぜ。
【ピンスポットライト】pin-spotlight
照明用語。ピンスポ。ピンポイントで光を出し、演出上強調したい人や物に当てる為に開発された照明器具。通常器具1台にスタッフ1名が付き操作する。動く人をフォローして当てる事より「フォローピン」とも言う。→スポットライト
〔情報・三島うにsan〕
【ピンで抜く】
照明用語。ピンスポットライトの光を当てること。ピンスポットライトの光を出すことを「ピンをたく」という。〔情報・三島うにsan〕
【フォーメーション】formation
ダンス用語。隊形。タロが最も修得不得手とするもの。
【舞台監督】
演出の計画にしたがって稽古に立会い、実務上の補佐をして、すべてのスタッフを取りまとめる人。公演当日は最大権力を持って進行を監督する。ブカンと略す人もいるしブタカンと呼ぶ人もいる。
【プリエ】plie
ダンス用語。かがむ、屈折する、折りたたむの意。膝を曲げる動き。ガニマタポーズ。プリケツになってはいけない。
【振りおとし】
吊った幕などを一気に落とすしかけ。うちのダンスの先生が好きだった。それも開幕直後に落としたがる。せっかく作ったのに。
【ブリッジ】bridge
場面と場面をつなぐための音楽や効果音。
【フレックス】flex
ダンス用語。足首を手前に90度に曲げること。反対はポイント
【プロンプ】prompt
プロンプトの略。立ち稽古のときに、役者のセリフ忘れやセリフ間違いをその場で手助けすること。その係のことをプロンプターという。
【ベタ】
あまりに使い古されて、くどく感じるほどにありきたりな様子。
「平べったい笑いやなー」という、もともと否定的な語感をもつ大阪業界用語。
(例文)「お前それごっつベタやで」
【ポイント】point
ダンス用語。足の甲を出すように、足首からつま先をまっすぐ伸ばすこと。反対はフレックス
【ホリゾント】horizont
ホリ。舞台後ろ側の壁。ここにホリゾント幕を下げ、明かりをあてることによっていろんな効果を狙ったりできる。
【ホン】
台本・脚本。そういうとなんか大げさなので「ホン」と略してしまう。
(例)「ホン上がったかー?!」
仮想劇団くじら座