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現代演劇用語集【か】

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【介錯】かいしゃく
役者が衣裳を着替えたり小道具を持ち出すのを世話したり、幕が遊ばないように押さえたりまとめたりすること。
【返し】かえし
場面を細かく切って、何度も同じところをくりかえして稽古すること。「小返し」とか「返し稽古」ともいう。歌舞伎ではまた違って、いったん幕を閉めて、鳴り物とかで間をつないですぐ幕を開くことをいうらしい(返し幕)。
【書割】かきわり
背景などを描いた大道具。いくつかに割れるとこから命名。
【飾る】かざる
舞台装置や小道具を舞台上に設置すること。建て込む。言葉のニュアンスと違って、力仕事。
【ガチ袋】がちぶくろ
大道具さんの腰に下がっている、七つ道具の入った袋。「ガチ」とはかすがいの意味。
【滑舌】かつぜつ
読んで字のごとく、舌の滑らかさ。発音を明瞭にすること。またはその発音訓練。どんな訓練をするかというと、まぁ早口言葉だと思っていただけたら。→滑舌教材
【上手】かみて
客席から舞台を見て右方。
【完パケ】かんぱけ
「完全パッケージ」の略。着ぐるみショーなどであらかじめ台詞や音楽などがMDやテープなどに収録されたもの。アクターは音に合わせて動く。またはショーそのものを指す。
【消えもの】きえもの
舞台上でなくなる小道具。食べ物とか飲み物とか壊れものとか。
【戯曲】ぎきょく
1)文学の一形式。特定の場面を設定し、人物の行動・対話など直接的・具体的表現を通じて、物語を構成・展開する芸術。謡曲や浄瑠璃の丸本、歌舞伎の台帳もその一。脚本・台本と違い、たとえ上演不可能であってもかまわない。
2)演劇の台本、脚本を指すこともある。上演するために台詞・動作・舞台装置・演出上の注意などを加えたもの。
【客電】きゃくでん
客席の明かり。
【脚本】きゃくほん
演劇や映画を上演するもととなる、台詞・動作・舞台装置・演出上の注意などを記したもの。台本。→戯曲
【キャパ】capacity
客席の可能収容数。キャパ800といったら800人のお客を入れることができる劇場のこと。これを無視して詰めこむと、消防署から指導が入る。
【共通語】きょうつうご
NHKの放送用語がお手本になる日本語。昔は「標準語」や云われてたけど、「なにが標準やねん、元ネタの東京弁も一方言やんけ」という意見があって、国立国語学会が名前を変えた。
【口立て】くちだて
台本なしで、口うつしで芝居が作られていくこと。
【けこみ】
平台などの手前の部分を、布やベニヤ板などで隠すこと。また隠したもの。
【ゲネ】generalprobe
ゲネプロ。本番と同じ進行で行う総稽古。ドイツ語。general(統括する)probe(試演)。ヨーロッパでは前日に各界の名士を招待して行うらしいが。
【香盤表】こうばんひょう
1)出演者の役と出番を記入した舞台の進行表。
2)歌舞伎劇場の座席表。
【柿おとし】こけらおとし
新築劇場の初興業。昔、屋根をふくのに使われたヒノキやマキで作った薄板を「柿」といい、新築工事の最後に柿を払い落としたことに由来する。ちなみに「柿」はよく見ると「カキ」という漢字ではない。パソコンでは分からない。
【五十音】ごじゅうおん
舌と喉と口の形はここで鍛えられる。アカサタナの順番さえおぼつかないあたしは、「キャキキュケキョ」辺りで制御不能になる。→テキスト
【小道具】こどうぐ
舞台上で役者が手にとって使用するもの。
【小屋】こや
芝居小屋。芝居を興行する建物。大小関係なく小屋という。
【コルク】cork
ワインのコルクを用意する。自分の口にあう大きさに切る。それを口にくわえてセリフをしゃべる。舌がコルクに触れないよう気をつける。舌の動きとのどの形だけでことばを伝えなきゃいけない。腹から声を出さなきゃ息がつづかない。
【コロス】choros
=合唱。古代ギリシャの合唱隊。劇中では独立した個人を演じることはなく、感情のない「台詞を言う生きた風景」といわれる。
【殺す】ころす
装置などを動かないようにガチガチに固定する。または電気回路などを使用不可にすること。
【コンビネーション】combination
ダンス用語。ダンスレッスンの後半に、それまで練習した基礎・テクニックを組み合わした一連の振付を行うこと。タロの口癖は「コンビネーションいらんから基礎をくれ」
仮想劇団くじら座