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高取町立高取中学校は令和2年に創立55周年を迎えました。

TEL. 0744-52-2151

〒635-0132 奈良県高市郡高取町森30番地

校長室よりPrincipal

 国や文部科学省からもコロナの対応が緩和され、感染の予防は注意しながらも以前の学校生活を取り戻していく1年が始まりました。保護者のみなさまには、引き続き学校教育へのご理解・ご支援よろしくお願いします。
 今年度も、下に掲げた2つを重点項目として取り組んでいきます。特に、Aにつきましては、高取国際高校と連携を深めていきたいと考えています。世界情勢が不安定な中、生徒たちの視野も日本だけにとどまらず世界へ広げていくために、高取国際高校から外国の文化・生活等を学ばせていただく機会を進めていきたいと思います。
 
@Chromebookを使ってのICT教育の推進
A外国語教育の充実(小中高の連携)
 

令和4年度アンケート結果
 ・学校評価アンケート
 ・生活実態アンケート

令和5年度
 ・学校グランドデザイン

校長の徒然草
 ・ツバメの巣作り

  •  1月 9日(火)3学期始業式

     今年は比較的暖かく過ごしやすい正月でした。
     しかし、元日から北陸地方での地震や飛行機の事故など暗いニュースが続き、私も心が苦しい中での始業式となりました。
     日本は地震の災害が多い国です。私がすぐに思い出すものとしては29年前に阪神淡路大震災が、13年前には東日本大震災と被害の大きい地震がありました。また、我々の住んでいる近畿地方の南の海底には「南海トラフ」という地震の発生しやすい地盤があります。だから地震は決して人ごとではありません。
     今、地震が起こったらどうすればよいのか少し考えるだけでも、命が助かる行動に繋がります。命はひとつしかありません。命がなくなってしまうと、家族や親しい人にも辛い思いをさせてしまうことをニュースを見て感じた人もいるでしょう。
     私も高校3年生の夏休みに2歳年上の親戚の人を台風による災害で亡くしました。だから、自然災害が起こるたびに当時のことを思い出しつらい気持ちになってしまいます。だから、みなさんお願いです。絶対に命を粗末にするようなことをしないでください。そして、苦しいことや辛いことがあるときは相談のできる人に話を聞いてもらいましょう。話をするだけでも心は落ち着きます。

     今日、みなさんにもうひとつ話をしておきたいと思います。
     昨年も3学期の始業式で話をしたので2・3年生の人は覚えてくれている人もいるかも知れません。「分かれ道」という話です。
     これからいよいよ3年生は、自分の進路を選択する時期がやってきました。
    「進路」は、自分の人生の「分かれ道」とよく言われます。
     しかし、そこにたどり着くまでにたくさんの小さな分かれ道があります。毎朝、目覚まし時計が鳴る。
     その時に「もう起きなくては・・・」と起きる人、「もうちょっとだけ・・・」と寝てしまう人。
     勉強をしているときに友だちからの遊びの誘いがあったとき、「今日は、勉強をしなくてはいけないから」と断る人、「明日勉強するから、これから遊びに行くわ」とやらなくてはいけないことを後回しにする人など  ・・・。
     さて、みなさんはどちらの道を進みますか? 
     そんな毎日の小さな分かれ道の積み重ねが、「進路」という大きな分かれ道に影響を与えるのです。
     だから、毎日の小さな分かれ道を大切にして下さい。

     この小さな分かれ道は、3年生だけが出会うものではありません。1・2年生の人も毎日出会う道だと思います。3学期は新しい学年の準備の学期(0学期)とも言われます。今日からの小さな分かれ道をどう進むかで、自分の「目標」にどれだけ近づけるかどうかが決まってきます。私はみなさんに後悔のない道を選んでいってほしいと思います。

  • 12月22日(金)2学期終業式

     17日の日曜日に高取町出身の阿波野青畝を偲ぶ俳句コンテストの表彰式がありました。

     表彰が行われる前に阿波野青畝さんの紹介がありました。高取町上子島で生まれた青畝さんは、少年時代から耳が悪く、家で過ごすことが多かった。この時、石川啄木の歌集や『万葉集』などを愛読していたことから、県立畝傍中学校(現 畝傍高校)へ入学した頃には俳句に興味を持ち、県下郡山中学校(現 郡山高校)の教師・原田浜人に句作の指導を受けられたそうです。難聴のために中学卒業後の進学を諦めて俳句の道に進まれました。夏目漱石の『吾輩は猫である』などが連載された俳句雑誌『ホトトギス』の課題句選者となられるなど、日本でも有名な俳人として活躍されたそうです。

     その表彰式の後、明日香村立明日香小学校に千葉ロッテマリーンズの荻野貴司選手が小中学生に野球教室を行ってくれていたので、明日香小学校へ行きました。荻野選手は先生が以前勤めていた聖徳中学校の教え子のひとりです。中学校時代から真面目に勉強も学校行事も頑張る生徒でした。野球は、中学校の部活動ではなく外野球で頑張っていました。高校では郡山高校で野球部に入って活躍していました。大学・社会人でも野球を続け2009年(平成21年)ドラフト1位で千葉ロッテマリーンズに入団しました。1年目から打率.326、25盗塁と活躍しました。毎年ケガに悩まされ1年を通じて出場することは少なかったですが、2019年(令和元年)には、ベストナイン・ゴールデングラブ賞を受賞しました。2021年(令和3年)には念願の盗塁王を獲得しました。

     そのような荻野選手から参加した小中学生に次のようなメッセージがありました。「自分は背が低かったので中学時代には試合に出してもらえる機会がほとんどなかったです。そのときは、他の選手と自分を比べてばかりいたけれど、高校で自分は足が速かったので、それを生かすプレーをすると試合で活躍することができました。『まずは自分を知ること』そして、自分の長所を生かすことが大切です。」と話してくれました。「僕が背が高かったら、こんなに足が速くなれたかどうかも分かりません。」とも言っていました。そんな荻野選手の好きな言葉は「自分らしく生きる」だそうです。

     この2人の話からみなさんはどんなことを感じましたか?
     もしよければ、私に「こんなこと感じました。」って教えてくれるとうれしいです。

     さあ、明日から冬休みが始まります。期間は短いですが、みなさんにとっては楽しいことがたくさんある休みかと思います。しかし、気分がゆるんでトラブルに巻き込まれやすい休みでもあります。先日からの「防犯教室」学んだことを思い出して、安全で楽しい休みを過ごしてください。
     3年生にとっては少しつらい休みかもしれませんが、4月からの「夢の実現」に向かってラストスパートをかけてください。
  • 8月25日(金)2学期始業式
     今日、みなさんには「グッドルーザー(good loser)」という話をしたいと思います。元々の意味は「潔く負けを認め、相手の勝利に敬意を払える人」になるかと思います。
    私も初めてこの言葉を2日前に知りました。昨年度流行語にもなった「青春って密なので」とコメントされた仙台育英高校野球部須江航監督が語られたものです。仙台育英野球部は、昨夏の甲子園の大会で優勝し、大会連覇を目指す地方大会初戦の前日に選手たちに「負けたときに人間の価値が出るからグッドルーザーであれ。」そして、「負けた時に全力で相手に拍手をしてほしい。」と話されたそうです。この思いを語られたのは、須江監督自身が歩んでこられた野球人生にも関係していたようです。
     須江監督は埼玉県出身で仙台育英高校に進学されましたが、当時も野球部員が多くて、練習試合にも出場できなかったそうです。選手が多かったので、仙台育英野球部では慣例として学年から1人監督と選手をつなぐ「学生コーチ」にならなくてはなりませんでした。須江監督は泣く泣く選手を諦め、高校2年の秋から「学生コーチ」になられました。そんな悔しい経験から「相手に敬意を払い、思いやる気持ち」を大切にされてきたのだと思います。

     私はみなさんに「負けた」というのを「自分の希望通りにならなかった」という言葉に置き換えて、今までの自分を振り返ってほしいと思います。私も自分のことを振り返ってみると「希望通りにならなかったことを人の責任にしたり、言い訳をしたりしてきた」ことがあります。また、「成功した人をうらやましがったりもしました。」
     たぶん多くの人は、そんな気持ちになったことがあるかと思います。しかし、「言い訳をしても、人をうらやましがっても自分の希望通りにはなりません。」自分の希望に近づくためには「なぜ失敗したのかを振り返り、努力するしかない。」と思います。
     特に3年生にとってこの2学期からは自分の希望に向かって全力を尽くす時期です。また、体育大会・合唱コンクールなどのなかまと協力する行事がひとつずつ終わっていきます。残りの中学校生活を「後悔せず自分で納得のいく」ものにしてください。
     2年生の人は、生徒会や委員会活動・部活動など3年生から渡されるバトンをしっかり受け取り、よりよき高取中学校を引き継いでいってください。
     1年生の人は、1学期失敗したことを2学期繰り返さないように気をつけて生活しましょう。

     須江監督は「人生は敗者復活戦です。この経験を次に生かします。」ともコメントされています。失敗したことを言い訳せずに受け止めて、次への努力へとつなげていくことの大切さを伝えておられるのだと思います。

     最後になりますが、今年の夏はいつも以上に暑さを感じます。久しぶりの学校生活です。水分補給をしっかりして熱中症ならないように気をつけて過ごしてください。また、1学期の終業式でも話したように新型コロナウイルスの感染症も収まってはいないので、手洗いうがいなどの感染症予防も心がけておいてください。
  • 7月20日(木)1学期終業式
     今日で1学期が終わります。みなさんも昨日までの三者懇談でおうちの方や担任の先生方と1学期を振り返っての話があったと思います。自分だけの振り返りだけではなく、周りの人(家族や先生・友達など)から聞いた話もしっかりと心にとめておいてほしいと思います。その話の中には、ひょっとしたら耳の痛い話もあるかもわかりません。いやなことを言われたじゃなくて、それは自分がもっとよくなるチャンスだと思いましょう。同じ話を聞いても受け止め方を変えるだけで、きっと自分にとってプラスになりますよ。

     明日から長い夏休みが始まります。1年生の人は、部活動と勉強の両立を計画的にできることや、家の手伝いをして仕事について少し考える夏休みにしてください。2年生の人は、いろいろな仕事について調べる宿題があると聞いています。将来の夢をしっかりと見つける夏休みにしてください。3年生の人は、将来の夢の実現のために勉強中心の生活になるかと思いますが志望校合格を目指して頑張ってください。


     最後に、カナダの精神科医エリック・バーンさんの言葉をみなさんに送ります。

    「過去と他人は変えられない。あなたが変えられるのは自分自身と未来だ」


     夏休み中、事故や熱中症などにも気をつけながら、自分をレベルアップする時間を過ごしてください。


  • 6月20日(火)自分で考えること
     みなさん、おはようございます。
      梅雨時期に入り、雨が降る日が続いていますね。今朝も、多くの生徒が傘をさして登校されたことでしょう。しかし、雨の日でも元気に学校に通うことができることは、本当に素晴らしいことです。
     ただ、梅雨時期は湿気が多く、体調を崩しやすい季節でもあります。特に、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなることがあります。そこで、私たちはしっかりと手洗いやうがいを行い、体調管理に気をつけましょう。
     また、雨の日には交通事故に巻き込まれる可能性もあります。歩行者や自転車に乗る場合は、特に注意して道路を渡りましょう。そして、登校中には周囲の人々に配慮し、マナーを守って行動しましょう。
     さて、最近「Chat GPT」という言葉を聞いたことのある人も多いかと思います。さきほど私がお話した内容(□の中の文章)は、この「Chat GPT」に「梅雨時の中学校の全校朝礼での生徒に向けた挨拶を教えて。」と入力した結果の一部です。すっきりとまとまった文章で表現されているので、びっくりしました。しかし、よく見てみるとおかしなところがあります。この質問は実は昨日(6/19)しました。ここ何日間は曇りの日もありましたが、雨の日は続いてないですよね。「梅雨時」という言葉で、「Chat GPT」が「雨が降る日が続く」という言葉を選んだのでしょう。
     つまり人工知能(AI)は、インターネット空間にある膨大なデータからの意見のとりまとめはできますが、その結果の真偽の判定はできません。「自分で考える力はない」と指摘されています。
     東大名誉教授の養老孟司(ようろうたけし)さんは、「日本人は小さいときから、学校でも社会でも『みんなで考えましょう』と教育されてきました。でも、どうやって『みんなで考える』のでしょうか。動作ならみんなで合わせることはできますが、『考える』のは一人一人でしかできないこと。つまり『みんなで考える』とは、『自分では考えず、みんなの考えに合わせる』ことでしょう。」と語られています。       例えば、「みんなが言っているから、正しいのだろう。」「自分の考えが周りの人たちと違ったら不安になる。」などは、多数派の意見を自分の意見として取り入れていこうとしているのです。これはAIが文章を作成していく過程とよく似ています。今、振り返ってみると、私も授業を担当していたときに「みんなで考えて見ようか?」と何回も言ってきました。今回の養老氏の話を知って反省しています。だからこそ、これからみなさんがつけていかねばならない力は、「自分で考える力」です。もちろん、考える材料(情報)は、教科書や本であり、またTVやインターネットから集めることもあるでしょう。その情報から「みんなで考える」のではなく、まず「自分で考えて」みて下さい。そして、「自分の意見(考え)」を持って情報の真偽を判断して下さい。その力をつけていくことが、詐欺や闇バイトと呼ばれる犯罪から自分の身を守ることになるのです。
  • 5月1日(月)情報活用能力
     今日は、情報活用能力という話をしたいと思います。
     みなさんはなぜ勉強をするのでしょうか?希望の高校や大学へ行くためでしょうか?希望している会社に入るためでしょうか?確かにそれもあると思います。
     なぜ勉強するのかを少し考えてもらうために、トヨタ自動車の会長である豊田章男さんが社長だったときの話を紹介します。
     地球の温暖化が深刻になり、その原因となる二酸化炭素を減らす取り組みが世界各国で行われていることを、みなさんも知っているかと思います。自動車はガソリン(有機物)を燃やしてエンジンを動かすので、もちろん自動車を運転することは地球上の二酸化炭素を増やすことになります。少し前までは、エンジンの働きを少しモーターにまかせて走るハイブリッド車がたくさん販売されてきましたが(今もそうですが)、外国では最近、電気自動車がたくさん作られるようになりました。そのときに当時の豊田章男社長は、「全部の自動車を電気自動車にすると今までエンジンを作ってくれていた人たちの仕事がなくなる。」とインタビューで話されていました。ひとつのエンジンを作るのに1万の部品が必要らしいです。これらの部品を作っている人たちやエンジンを組み立てる人たちが日本に約100万人いるらしいです。これらの人たちの仕事をなくさずに二酸化炭素を減らすには、水素エンジンの自動車を作ればよいということになりました。水素を燃やしても(爆発させても)水しかできないので、地球温暖化を防ぐことができるわけです。しかし、電気自動車はガソリンを入れる代わりに充電をしなくてはなりません。今日本では、発電量が足りないので電気代が値上がりしています。ガソリンも値上がりしているので同じだと感じるかもしれませんが、日本の場合約70%以上が火力発電です。火力発電は、石油や石炭・天然ガスなどの有機物を燃やして電気を作っています。ということは、電気自動車は二酸化炭素をあまり出しませんが、充電するときの電気を作る時に二酸化炭素を出しているということになります。
     こう考えると、豊田章男会長が考えられた水素エンジンの発想は、エンジン工場で働く人のためにも地球の環境のためにもとてもよいと考えられます。
     そして、これらの知識は、中学校の3年間ですべて学ぶ内容です。今学校で学んでいることをただの知識として覚えるだけでなく、もっと広い視野で物事を考えると、私たちがよりよい生活を送れるために工夫する方法が見つかります。これが情報活用能力です。これからはこの能力を発揮できる人が、社会貢献できる貴重な人材となります。
     今月末には、中間テストがあります。まずは、しっかりと知識を身につけていきましょう。
  • 4月6日(木)1学期始業式
     3月の修了式の日に私はみなさんに春休みの宿題として、「進級した学年で何を頑張るかを考えておきましょう。」という話をしたかと思います。
     考えてきましたか?もし、考えていない人は今からでも考えてほしいと思います。
     さて、今日もWBCに関する話をしたいと思います。
     決勝戦を前に円陣の声出しに大谷選手が選ばれました。大谷選手はメジャーリーガーの有名な選手の名前を挙げたあと「憧れるのをやめましょう。憧れてしまっては超えられないので、僕らは今日超えるために、トップになるために来たので。今日一日だけは彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけ考えていきましょう。」と語りました。
     みなさんも「夢」ってあると思います。でも、行動を起こさないと「夢」のまま終わってしまいます。「夢を実現するため」に「目標をたてる」という行動を起こさなければなりません。「目標を立てる」とその「目標」に向かってどのような「努力」をしなければならないかという「道」が開けてきます。例えば、学習面でいうと「1日10個ずつ英単語を覚えよう」とか具体的に頑張ること(道)を考えることができます。しかし同時に、毎日生活をしていると「毎日勉強しんどいなあ」・「ゲームをしたいなあ」という「別れ道」に出会います。これは、今までにも話をしてきました。そのときにもう一度「夢を実現することだけを考えてほしい」と思います。そうすれば、進む「道」を間違うことはありません。人生その繰り返しだと思います。
     あきらめることはもちろんのこと憧れているだけでも、「夢の実現」はありません。行動や努力があってこそ実現するものです。まさに大谷選手の言葉通りだと思います。
    みなさんも「夢を実現することだけを考えて」、新しい生活をしっかりと歩んでいってほしいと思います。



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