まずは、「ゆる体操」の創始者である高岡英夫先生の著書から。ここでは、スポーツや音楽などのトレーニングに活用できるような比較的に専門性の高い本を紹介しようと思います。
「究極の身体」 高岡英夫著 講談社
スポーツや武道・武術、舞踊、音楽などの身体文化の実践者、指導者、研究者などが押さえておくべき定番の本として読み継がれてほしいと思います。
「日本人が世界一になるための サッカーゆるトレーニング55」 高岡英夫/松井浩著 KADOKAWA
メッシやロナウド、ネイマールなどのトップ選手の写真つきで、その技術の秘密が分かりやすく解説されています。また、トレーニング法も写真つきで掲載していますので、サッカーをする人はぜひ取り組んでみてください。
サッカーゆるトレーニングを実際に習ってみたいという方はこちらのサイトを参考に ・運動科学総合研究所
動画をご覧になりたい方はこちらから ・ゆる体操公式サイト
「フットボールネーション」 大武ユキ著 小学館 ビッグコミックスぺリオール
このマンガは、高岡英夫先生が科学指導をされていて、トップ選手の身体の使い方などの専門的な知識を楽しみながら知ることができます。ストーリーも面白い。プレーヤーだけでなく、ファンの方もその理論を知ることで、サッカーの見方が広がってより楽しくなるのではないでしょうか。
「インコースを打て 究極の打撃理論」 高岡英夫/松井浩著 講談社
これほど綿密な打撃理論は、なかなかないのではないでしょうか。イチローや青木宣親などの身体の使い方がかなり細かく説明されています。内角打ちだけでなく、トータル的に選手としてのレベルを上げるためのトレーニング法が紹介されているので野球関係者必見です。
「山歩きを楽しむゆるトレッキング」 高岡英夫著 Gakken
快適な山歩きができれば、きっと感度もよくなって自然の気持ちよさを存分に味わえるようになると思います。登山を趣味にしていて、いい身体づくりに成功している人は、印象として感じのいいことが多いという気がします。この本を読んで、ちょっとしたハイキングなどから始めてみてはいかがでしょう。
音楽を完全に言葉にして表現することはできません。しかし、豊かな言葉にふれることで音楽の世界も広がるはずです。
「音楽は自由にする」 坂本龍一著 新潮社
私が音楽畑の中で、一番「この人の言葉をききたい」と思うのが坂本龍一。音楽や社会を考える深さがその言葉の深さを生み出す。
「意味がなければスイングはない」村上春樹著 文藝春秋
こんなふうに音楽を文章にできたらなぁ。この本で紹介されているアーティストを通じて、未知のジャンルの扉を開けてみよう。
「自暴自伝」 村上”ポンタ”秀一著 文藝春秋
共演した色々なジャンルのアーティストとのエピソードなどを通じて、価値観を広げてくれた一冊。音楽に対する姿勢が素晴らしい。
「戻りたい過去なんてあらへん」 上田正樹著 K&Bパブリッシャーズ
真摯に音楽に向き合っている人の言葉。ミュージシャンの微妙な感覚を表現する言葉が光っています。久々にガツンときた本。
現代は言葉の荒れている時代。そんな言葉で息詰まってくると、豊かな言葉が欲しくなってたまらなくなります。のどがカラカラのときに飲む一杯の水のように、大自然の中で吸い込む空気のように生命力が蘇る言葉が欲しい。身体が喜ぶ言葉にあふれた本を見つけよう!
「身体知」 内田樹/三砂ちづる著 basilico
私淑している内田樹先生の本は選ぶのに困りますが、「ゆる体操」の愛好者でもある三砂ちづる先生との共著ということで、この本を選びました。タイトルにある、現代では衰えてしまっている「身体知」というものを養うべき、ということが社会の常識になる日がくるといいな、と私は思っています。
「言葉が鍛えられる場所」 平川克美著 大和書房
経済について書かれた本でさえ、平川克美の言葉は美しいと感じます。人生の大先輩の慎み深い言葉によって、あつかましい私は暴走するのを食い止めています。この本は、言葉というものを深く深く追及した名著。じっくり噛みしめるように読みたい一冊です。
「あわいの力」 安田登著 ミシマ社
昔の人間には「心」がなかった?太古の昔から人間に「心」というものがあるのは当たり前だと思っていましたが、それを持っていなかった時代があったとは衝撃です。音楽にとってもっとも大切なものの一つである「心」について、あらためてじっくり考えさせられます。
「縄文聖地巡礼」 坂本龍一/中沢新一著 木楽舎
現代では、意識する時間の射程が本当に短くなってしまっています。音楽にかかわる人は、人類史と同じくらいの時間を感じて生きていきたいものです。お二人の深い洞察に耳を傾けながら、悠久の時間を感じてみよう。豊かな言葉にはゆったりとした時間が込められています。