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吉野杉の魅力

【緻密で均一な年輪幅は意匠にも強度にもいい】
吉野杉は一年ごとに成長していく年輪幅がほぼ一定です。吉野林業で栄えた樽丸の材料には、年輪は1cmの中に6~8本以上有るものが用いられますが、多いものでは1cmに20本もの年輪を数えることができます。緻密で均一な年輪は、柾目や板目の杢に美しく現れます。強度においても杉の平均ヤング係数(強度を示す曲げ強度の数値)である70を超える数値が確かめられており、すぐれた強度をもちます。 緻密で均一な年輪

【色艶(いろつや)と香りがいい】
山で伐採後に「葉枯らし」をした吉野杉は美しい淡紅色。美しい赤身は造作材や構造材でも映え、艶(つや)は時をますごとに味わい深いものになります。家が完成したときが一番美しいのではなく、住み続けることで経年変化の美しさを感じることができます。そして吉野杉の香りは樽丸材、特に酒樽材として人気を呼びました。空間いっぱいに杉のやわらかい香りがひろがります。 色艶と香りが良い

【本末同大の太さは良材の条件】
幹の根元(元口)から上の方(末口)まで太さがあまり変わらないことをいいます。まっすぐな材料がとれるので柱はもちろん、造作などの意匠としても優れた材になります。乾燥過程でおこる木が反りやすい、曲るといった現象もまっすぐな材ほど影響は少ないです。良材として欠かせない条件です。 本末同大の太さは良材の条件

【無節完満で高品質の材がとれます】
節が少なく、形がほぼまん丸なことをいいます。どんな木にも節はありますが、若木のうちに枝打ちなどの手入れをしてやることで木を挽いたときに節は出にくくなります。化粧面に節があらわれない面を『無節』と呼んでいますが、根元に近い元玉の方は『無節』でまっすぐな材料がとれやすく、高級な材として重宝されます。 無節完満