現在の柿栽培
@ 栽培品種
昭和55年刃根早生が登録されたことから、これまでの富有、松本早生富有、伊豆、西村早生、平核無に代わって刃根早生が労力分散と高収益をねらって爆発的に植栽され、富有についで奈良県の主要品種となった。
さらに、昭和61年上西早生が登録され、普及推進されている。
A 整枝・剪定
従来の開心自然形、変則主幹系などでは樹高が高く、大玉高品質果生産のための摘蕾・摘果や収穫に労力を要するので、縮間伐や主枝などをカットした樹高の切り下げ、農地開発園ではわい化密植低樹高栽培を推進して省力化を図っている。
B 着果制限
摘らいの基準は葉果比で甘柿18〜20、渋柿で15〜18とし、品種別の10a当たりの着果数は、富有、松本早生富有で8,000果、平核無、刃根早生で1,5000果としている。
C 受粉
また、甘柿では摘らいで残した果実は確実に結果させるため、人工授粉を行っている。経営規模が大きいと、全花に人工授粉することは不可能で、ミツバチによる受粉を行っている。
D 肥培管理(土作り)
施肥は有機質が多く含まれた配合肥料を用いている。また有機物は、刈り取った草や堆肥を投入し、定期的に土壌改良剤も施用している。
E 病害虫防除
低農薬栽培を心がけ必要最小限の農薬散布を行っている。最近では、SS(スピードスプレヤー)の導入による防除の省力化を図っている。
F 夏季剪定
夏季剪定は、混み合って不必要な枝、日陰を作る枝、強大な徒長枝などを対象に行う。強すぎる剪定は樹勢を著しく弱めるので、個々の樹の樹勢を判断しながら行う。
夏季剪定を行うことにより、樹幹内部の通風・採光がよくなり、病害虫の被害が少なくなる。また、日照条件がよくなることから、着色,糖度がよくなり、花目も充実し、品質の高い柿を生産することができる。
G 除草
できるだけ除草剤を使用せずに刈り取るようにしている。
H 収穫・出荷
柿の着色と糖度は、ほぼ平行な関係にあり、着色が良い果実ほど糖度が高い。つまり着色を目安に収穫ができる。
収核適期の色は、平核無系・富有系とも各々のカラーチャート(農林水産省が定める色彩基準表)で赤道部が4〜5以上で、果実全体に着色していれば収穫の適期である。
▲柿博物館
〒637-0105
奈良県五條市西吉野町湯塩581
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