悪夢の注文住宅     
              手抜き工事と現場放棄
  建築詐欺  建築詐欺  いでい建築事務所  田中工務店  建築裁判  建築裁判判決   

大阪府豊中市小曾根の建築会社、株式会社 田中工務店をご紹介するページです。
社長は詐欺師と言うべき田中邦男氏。
悪質な1級建築士  いでい建築事務所・出井正夫が紹介した施工者もまた劣らぬ悪質、悪徳建築業者でした。

大工からの叩き上げで、成功を夢見て誠実な仕事を心がけ工務店を起業したはずです。
豊中市地域の信頼できる工務店が、なぜ建築詐欺師になったのか。
なぜ手抜き工事に走るのか、職人魂を無くしてしまったのか、それは聞いておりませんが残念なことです。
依頼者に恨みを買うような仕事をして一時的な利益を得ても、成功するはずがありません。更なる転落が待ち受けているはずです。
詐欺師特有の笑顔はありません。そう言えば短い付き合いでしたが笑顔を見ていません。

この項では「400万円工事費が不足だ。出さねば工事を中止する」と建築主に強要、恐喝をし、2回にわたり工事を中断し放棄した悪徳業者の仕事ぶりをご紹介します。
手抜き工事の是正工事もまた手抜き工事でした。

工事を最後まで行うつもりが無い悪質な工事。
工事契約解除を誘導する「建築テロ」と言うべき事件。
基礎の表層地盤改良工事を行っていないことを発見した経緯などを時系列で述べます。
想像すらしなかった事件です。

4月21日
田中工務店と工事請負契約

5月下旬頃である。「出井さんは何かを企んでいる」と妻に言ったところ
「そんな人じゃない」
と言われ、疑心を抱いたことを恥じたのは。

6月 8日
・基礎工事が終わるのを待っていたかの様に、田中工務店・田中邦男社長から突然電話があった。

「見積後設計変更があった。柱は桧でなく集成材でお願いしていた。屋根の垂木も変更した」と言う様な内容である。話し方は実に静かだが威圧的であった。
私は変更を依頼しておらず何のことか分からなかった。

(集成材とは天然木から一定の大きさに切断した板を乾燥させ、接着剤で結合して作ったもの。木材の良い部分を貼り合わせて人工的に作られるため、一定の品質を確保でき、反りや割れなどが少ないのが特徴で、造作用と構造用がある。)

6月16日
・田中邦男氏より2度目の電話。
「工事契約は銀行融資用であの金額ではとても出来ないと言っていたんです。不足金額は着工後、出井さんがお父さんに話して出して貰うと言うので契約したんですよ」

「支払回数は3回ではなく4回だと出井さんには言っていたんですよ」
「出井さんには以前にも100万円損をさせられて、裁判で5年もかかりました」

例によって、ゆっくりと静かな口調で話すが、こういう話にはかえって威圧感があり迫力がある。
事件の始まりであるが、何が起きるのか全くわからなかった。

「確認通知書」を入手しておく必要があると思った。

「出井さんには10年前にも100万円損をさせられて」・・・過去同じ様な事件を出井氏の主導で行ったということであろうか。
それともいつもの「嘘」?

7月1日
・木造上棟完了につき現場打合せ。「確認通知書」は要求通り持ってきた。
この通知書は検査機関の工事検査時に必要であるが「オンライン表示登記」の準備に必要と言ってもって来させた。彼らに初めてついた私の嘘である。

・田中氏に
「柱は集成材で良いと言ったのに、出井さんが桧が良い、無垢材が値打ちだと言った。聞いていないのか」と尋ねると
「聞いていない」

工事は以下の欠陥があった。

・床構造用合板の接合部に接着剤の塗布なし(構造上の重大な欠陥である)
・ルーフバルコニーに傾斜がなく水平に施工している。傾斜は詳細図を作成してい るのに全く無視。

・屋根瓦下の防水シートが品物間違い

・依頼した工程表、工事写真の提出なし。

・田中氏の所持する図面は内容の変更訂正以前の初期図面であった。私がそれに気付くと出井氏の表情が実に嬉しそうであったのを不思議に思った。
田中氏は出井氏が工事直前迄図面をくれないことを強調した。

工程表を提出しないのはそれを裏付けるための工作であり、柱補強金物の変更が訴訟の争点になった時「出井氏さんは工事直前迄図面をくれない」と主張する状況を既に工作していた。

既にひとつひとつの行動が計画通りで進行していたことが後になってわかった。

出井氏とは約30年前から交流があったが、ここ10余年会う機会がなかった。再会後も印象が変わらない。
出井氏に抱いていた信頼と30年の交流が邪魔をした。以前の出井では無いことを確信した。

7月2日
田中氏より電話。「工事金額が不足だ。3人で話し合おう」と言うので同意した。
逃げても解決しない。

7月3日
出井氏が何もしないので、2階床構造用合板の接合部接着剤の未塗装の救済工法図面を作成した。
出井氏には構造用合板貼は全て替えが必要とラインで嘘の連絡をした。これで出井氏から連絡が途絶えるはず。

予想通りである。連絡がつかない。
出井氏は田中工務店に是正を指示したくないし、できない。
「田中工務店には私が貼替えを話す」と連絡したらすぐに連絡が来た。

7月4日
出井氏から連絡
工事金額不足についての打ち合わせは田中さんの見積が間に合わず、7月9日でお願いいたします。

この日まだ工事金額増額要求の見積書ができていないのに、裁判では5月30日付けに日付を改竄して提出してきた。

7月9日
出井氏、田中氏と現場で打ち合わせ
・2階床構造用合板の接合部接着剤の未塗装を工事監理者出井氏は、問題ないと擁護。
「最低強度ではだめだ。高強度にしているのだ」
私が釘打ちでの救済工法図面を田中氏に提示した。

・2階ルーフバルコニーの床が水平である。排水勾配用根太が施工されていない。是正工事を指示。これでは出井ではなく私が工事監理者だ。

多くのずさんさに私は出井氏を叱責。
「瓦割りが出来ているのか」
「出来ています」と言ったがしていなかった。
その場で瓦割りを行う。

瓦割りとは、屋根瓦を切断すること無く全面に葺くために行い、軒やケバラの出寸法は瓦の割付で決定する。設計者としては当然のことである。

場所を近くのファミレスに変え出井氏、田中氏、私の3人で工事金額不足という田中氏の主張につき話し合いの会合を持つ。

田中氏より見積書が提示された。約400万円の工事費の増加である。「工事契約金額の不足は契約後話すと出井言うので契約したと言う。
「私の責任ではない」との私の主張に2人とも簡単にそれを認めた。
見積書は出井氏が持ち帰り私には残されなかった。

私の責任ではない事を認めたので、私が所持する必要も見る必要もない。
工事金額は語呂合わせで覚えやすくいまだに記憶している。
このあとどう出るのか待つ以外にない。

会話は録音したが、録音を失敗したと田中に嘘をつくと「私もなんです」と負けずに嘘で返してきた。

7月11日
外観の間違い工事を発見。足場シートが邪魔をして気付かなかった。正しい図面を使用していないからである。
現場の図面は最終図面かの確認を要求した。明日持参して確認。これは出井の仕事であるが彼はしない。

出井氏からの連絡
・外観は申請図面を差し替え。
・工事の追加費用は用意出来ている。

間違いは図面ではなく外観工事である。「申請図面を差し替え」ではなく是正工事である。
嘘ばかり言う人間は間違 いを正すのではなく、次の嘘をつく。裁判でもそうであった。(詳細は長くなるので省略)

工事の追加費用とは出井氏が勝手に「工事契約金額の不足は契約後話す」と言った約400万円の事である。
用意が出来ていると言いながら解決しない。

事件は両者の共謀であるが気付かぬ振りをしておくことにした。出井にはまだ働いてもらわなければならなかった。

7月12日

・田中氏は最終のものか確認すべき図面持参せず。

・田中氏と工事金額不足につき現場で話をする。
その概要は次の通りである。

私:私が請求されるべきものではない。

田中:そうですが8月10日、支払いのため400万円必要。

私:請求されるべきものではないが工事継続協力金として200万円。

田中:それではとても無理。

私:出井さんの代わりに支払ったらいつ返済してくれるの。

田中:出井さんが支払ってくれたら。

私:それでは永遠に返ってこない。

田中:出井さんが銀行の枠を取るためだと言うので契約した。出井さんがいつ幾ら支払うのかそれが分かるまで、現金見るまでは工事をストップすると出井さんにも言っている。

田中:今回は変更が多かった。プレカット図を4〜5回書きかえた。

私:何も変更していない。

打ち合わせ場所は回数を重ねレストランになったそうである。
田中は嘘が下手である。下手過ぎて嘘にならないがそれでもそのまま事件は進行する。
事件当初 からの印象通り事件の主導者は出井である。

プレカットとは、従来大工職人が行っていた木材の切断、加工を工場で行うこと。外観の間違い工事は最初の図面で加工したから生じた。つまり書き直していないので田中工務店の工事に変更などない。

田中:この金額では無理と最初から言っていた。支払いは4回と最初から言っていた。施主さんと出井さんとの出来レースかと思った。

私:言われてみればその逆もある。出井さんと田中さんの出来レース。

田中:出井さん、何をしたかったのだろう、いずればれるのに。

改めて確信した。追加金を出さねば工事を中断する。工事の完成遅れはこまるだろう。なので着工を遅らせた。工期を人質のつもりだろうがこちらは遅れても一向に困らない。

要求金額の半分を出す振りをし続けて工事を引き延ばす方針であった。田中は200万円では絶対に「うん」とは言わない。
ここで工事を中断されてはたまらない。雨対策で屋根・外壁・サッシ・窓ガラス、あわよくば外壁装材まで終えたい。

支払ったら最後である。最終支払いで差し引きされるのが心配でと工事をしない。契約解除により利益が出る、そう言う見積書になっているはずと予想した。

後に述べる多くの手抜き工事は工事契約解除により手直し要求が無くなる故であり、出井氏が工事監理報告書類・工事写真を提出しないのも同じ理由である。

7月13日
出井氏よりメール。前日に検査機関の中間検査の立ち合いを依頼されていた。
・本日検査の立ち合いよろしくお願いします。

・工事管理報告書類は17日に提出。(提出していなかった)

私の図面と検査官の図面とは柱補強金物が不一致であった。これを私に知ってもらいたいため、設計変更があった事を理解させるために私に立ち合いを依頼したと思われる。
田中が設計変更があった。工事の遅れは出井のせいだ、と騒ぐためである。

工事契約を出井氏と締結していないので、工事の遅れを理由にした「工事請負契約解除」は無効と言いたいのである。

後日、銀行に行き工事契約解除を説明した内容を出井に話した時、銀行には契約解除の理由を「工事の遅れと、余りに金かねと言うので、倒産の恐れ」と説明したと出井に話すと倒産の恐れが予想外であったのか声が変わった。

7月14日
・出井氏に基礎梁コンクリートの写真撮影を依頼される。

・出井氏「私も明日早朝か夜現場に行きます」

写真撮影なら前日現場でできたはずである。出井自身が現場に行くのに何故私に依頼したのか。
この疑問は12月まで残った。
15日と16日は連休である。

11月に出井氏が私 に提出した写真を詳しく見てわかった。
嘘だと思ったら本当に夜間に行って撮影をしていた。
わざと金物工事の1部を未施工にして、検査で指摘される様にして、変更があった、工事が遅れたという状況を作成していた。
そして、工事不履行を言われないように、その是正工事を連休期間に行い、それを撮影していた。

私に「工事写真を撮影していない事と、設計変更があった、工事の遅れは出井のせいだ」と田中が騒ぐ状況を理解させるためであろう。

ここまで、実に詳細に事件を計画していた。
これまでにも被害者がいる、今後も被害が出ると危惧する所以である。

7月15日
基礎梁の写真撮影に赴く。
16日にも行った。
15日と16日、連休なのに現場に誰かが来て、2階の柱補強金物が追加されている。
小さな木材を持ち帰っている。購入すれば1000円、1500円程度を数本。
工事を中断をすると確信した。

7月18日
田中氏より電話
「このままでは遅れますよ」と静かに一言いって電話を切った。ついに始まったかと思った。放っておけば困るであろうと無視した。

7月19日
工事中断を確認
工事監理者である出井氏から報告があるべきであるが報告がない。
出井には、売られた喧嘩は転売できない。家庭が崩壊しようと、会社が潰れようと関知しない。そのつもりでやれと田中に伝えてと連絡した。

「事件をホ−ムページで公表する」と原稿を メールで出井に送った。
それでも工事中断を継続したので公表は構わないのであろう。

7月23日
田中氏より電話。「出井さん電話に出ない。検査の時間知らないか」
「明日、検査機関に行ってみる」と返答。

7月24日
出井氏より電話
田中氏と工事費増額分の支払いにつき覚書交わしました。もう工事の中断は有りません。

検査機関には行かなくても大丈夫です。

行けば余程困ることがあるのか、慌てふためいているのが分かる文面で、メールとラインがきた。
是非検査機関にいかねばならない、と思った。

「もう工事の中断は有りません」と工事の中断は知っていたのに報告はなかった。共謀が明らかだが知らぬことにしておく。まだまだ働いてもらわねばならない。

7月25日
工事再開現場には行かなかった。「本当に再開ですか」にとどめた。
だが検査機関には赴いた。

建築主の委任状を持参し、事情説明をしたが「工事監理者ではない」ことを理由に何も教えてもらえなかった。

出井が来たときのために「詐欺工事なのです」と宣伝をしておいた。
人生は偶然だ、少しでも被害者が出るのを防ぐに役に立つかもしれない。

私が1級建築士の有資格者だと分かると「工事監理者」を追加登録してはと勧められたが、訴訟になると責任の分担が不明瞭になるのでしなかった。

これでは「工事監理者」が犯罪行為を行っても一般の方が調べるのが困難である現実を問題提起したが、法令上どうしょうもないと言われた。

7月26日
・サッシ・ドア工事終了。
・工事現場で田中氏に工事の中断を抗議。抗議中、突然配下の大工職人の電動ノコギリの作業音が大音響になった。
サッシ工事の職人に聞かれたくないかのようである。

大工全員(当日2人)が配下、俗に言う「グル」と想像していたがそれを確信するようなタイミングと音量であった。

7月30日
田中氏より電話。録音する。その概要。

田中:3人で話し合おう。このままでは不安だ。前に進めない。

私:出井さんから「解決しました。田中さんと覚え書きかわしました。もう工事の中断はありません」と連絡があった。

田中:そうだがこちらが安心できないので。5年前は私が300万円負担している。

6月16日には、10年前100万円と言っていた。
二つの失敗した事件を教訓にこの事件を起こしたのなら納得できる。隅々まで行き届いた計画と行動。
失敗から学んだ計画で私たちに挑んだのか。
それともお得意の「嘘」?

私:私の方も不安なので、工事も遅れているし契約解除。お互いにそれが良い。

田中:工事の遅れは出井さんの責任。設計ミスで遅れた。検査員の図面とこちらの図面が違った。

私:設計ミスはない。工事中断の影響。中断は社長からも出井さんからも連絡が無かった。

田中:いやいや、金物が変更された、窓も上げ下げ窓になった、それで工事が遅れた。工事の遅れは出井さんのせいだ。

私:工事中断が1週間、その影響が大きい、それで遅れた。

田中:迷惑をかけないように出井さんの言うようにやっている。

私:ずいぶん迷惑を被っている。先日田中さんと覚え書き交わして出井さんが400万円負担して責任取ると・・・

田中:はいはい。(知らない話のようである)
田中:自分も精神的にもう・・・

私:息子もストレスで頭がおかしくなりそうだと言っている。

田中:そうかも知れんけど。

私:だから工事契約解除しましょう。

田中:それでも良い。

私:では内容証明送りますよ。事件の内容はホームページで公表しますよ。名前も出しますよ。

田中:それで良いですよ。

私:わかりました。ではこれで決定。400万円出さないと工事止めると言われ、今回また話し合わないと工事を止めると言うなら契約解除しかない。

田中:でももう1回話をしたい。金額のずれがある。

私:何もない。契約通り。
田中:そちらに過失はない。それはわかっている。業者には前金で支払いをしている。最後に支払いを残されるのか不安で。出井さんの検査の遅れとかで全部遅れている。こちらが遅らせているのではない。

私:支払いは契約通り。イオン銀行が直接支払う。不安ならここで止めるのが良い。

田中:出井さんに対して不安が大きい。

私:そちらの問題。私には関係ない。

田中:そこをなんとか、もう1度考え下さいよ。

私:何を考えるの。契約解除。出井さんには報告しておく。

田中:待って下さい、出井さんにと相談してからまた電話します。

6月の様に威圧的な口調は消えて哀願調である。

工事の遅れは認めているが「出井さんのせい」と言い張る。やはりそのための設計変更だったようだ。
信用できないと言う出井さんと相談するとは余程信頼しているようだ。
私と話し合ってどうしたいのか、幾らかせしめて現場を去るつもりだったのだろうか。今だに理解できない。
支払うはずがない。

7月31日
夜、間違えて出井氏に電話。出井氏は「明日電話します」
話があるなら今すればよい、なぜ今ではいけないのか。

8月1日
出井氏より電話。17時丁度。話題は記憶にないほどのこと。17時は現場終了の時刻で、工事の中断を知っているのか確認する為の電話と確信。工事の中断を確信しその夜工事契約解除の内容証明書を作成した。

8月2日
朝10時、工事現場にて工事の中断を確認。工事請負契約の解除を決断。その帰途「工事契約解除」の内容証明郵便を田中工務店に発送。

この先どういう展開になるのか全く分からない。
出井にはメールで「工事契約解除」をしたと連絡した。

8月6日
出井氏に工事費の精算を依頼。だが何もしないことは分かっている。今しばらく共謀は知らないことにしておく。まだ少し仕事が残っている。

後日「田中氏、精算の意志なし。当方の考えで進めます」と連絡がきた。
「当方の考え」は何もしないこと。

出井氏は工事監理者として工事費の精算をせず現在に至る。従って私が工事費の精算見積をしたところ、過剰見積と錯誤を含め¥5,277,437の過払いである。

勿論この金額相当額は継続工事に必要とした。
予想通り契約解除で利益が出る見積書である。
訴訟をしたところで、見積書の内容を理解してもらえないことは今回良く分かったので泣き寝入りを選択して正解であった。

これ が法治国家の現実であるが、限界であるとは思えない。放置されているだけだ。

8月8日
建物引き渡しを受ける。出井氏、田中氏と現場で工事の現況を撮影。
引き渡しなのに工事用のキーを引き渡さない。それでは引渡しではない。弁護士の指示との嘘である。
潔くないやつだ。悪 徳業者はどこまでも悪意である。悪徳を行うことが利益と思っているのであろうか。

後日、出井氏に「キーを渡さないなら窓ガラスを叩き割って建物に入る。警察沙汰になっても構わない」と連絡したら郵送されて来た。いさぎよい。

8月11日
田中氏から電話。その概要。勿論録音した。
・内容証明は出井さんに送るべき。
・私は完全に出井さんに嵌められた。私は被害者だ。

・自分のせいで工事が遅れた事になっている。工事を遅らせたのは全部出井さんのせい。
・お金を出さないと工事を止めざるを得んとは言った。

・出井さんはそちらへの話と、こちらへの話とは全く逆なんです。

・今回こういう結果になって申し訳ない。


・工事契約は田中工務店とであり出井さんとは工事契約をしていない。
・工事が遅れたのは、「出井さんがお金を出さない。私に出してくれ。出井さんと話し合ってくれ。不安だ工事を止める」とそちらが勝手にしたこと。

・貴方が被害者なら、被害者である私に文句を言ってどうする。出井さんに言うべき。
田中氏、これを認める。

8月17日
・確認検査機関に行き、代理者、工事監理者の変更届を提出。事情を知り、設計者の変更届を勧められたが、設計してはいない。
・今まで述べた出井氏の報告は全てこの日に虚偽と確認確認できた。

9月13日
出井氏の在任中のことなので基礎の設計・施工の報告を出井氏に求める。
9月14日
出井氏からメール。
・ボルト関係と地盤改良剤の納品書が届く。
2枚の納品書は伝票番号が連番で、
・5月14日柱補強金物、基礎工事着工前、ずいぶん早い納品である。
・5月15日地盤改良剤は、改良工事日の翌日の日付である。

必要だから急遽作成したと思われた。
私はこの書類を信用せず、検査期間に提出しなかった。
虚偽の書類で「検査済証」の交付を受けるわけにはいかない。

私はまだ地盤改良工事の未施工を確認前である。この時点ではまさか未施工とは思いもしなかった。工事費は大した金額ではない。発覚のリスクを考えたら手抜きするのは「ばかげている」

・「工事写真は施工店が撮影。田中工務店が工事契約解除のため資料徴収に協力してくれず提出できない」との報告書が一緒に届いた。

10月下旬
検査機関に赴き地盤改良の工事写真が無いことを伝えた。
「検査済証」は交付できないといわれた。
「やむを得ない」
「中間検査済証は」
「出井氏から提出があった」
地盤調査を行っていない時の検査済である。

検査済証が無い方が訴訟に有利なのは分かっていた。だが検査済証は建物の出生届のようなものである。銀行の融資は出ない。
出井に責任を問うたところで、その資力があるならこの事件を起こさない。

11月3日
工事完了届を提出するため、工事監理報告書を検査機関に提出しなければならない。
その準備途上以下のことに気付いた。

・建築確認通知書を点検中、図面作成日に疑問が生じ図面を詳しく見ると柱補強金物と、構図用合板の耐力壁が変更されている。
これにより大幅な建物の耐震強度低下が生じる。(訴訟の争点である)

・工事写真を点検中に撮影写真の少なさに疑問が生じる。何故撮影しないのか。
四会連合約款、日本建築学会にも写真撮影規定がある。
撮影できない工事がある。そのカムフラージュではないか。
全ての工事に写真がなければ特定の工事を疑われない。
その位置はーーー隠れる箇所。基礎、地盤改良工事に疑問が生じる。
現場掘削調査を決断。
まだ建物周囲には建材が置かれており、時期を待つ。

12月2日
・地盤改良工事の施工状況を敷地内2か所掘削。約10cm厚さの施工を確認。それ以深は施工されていない自然土。建物直下に長さ1.0m、呼び径13mmの鉄筋を水平方向に挿入し、柔らかい粘土層である事を確認。地層は攪拌された形跡がない。

・是正工法を調査するが、市街地の住宅である。工事に必要な空間がなく、べた基礎であるので建物内部からは工事が不可能。基礎を破壊してしまう。
建て替え以外に是正工法がない。
・損害賠償請求訴訟を決定。
慌てることはない。他に瑕疵がないか、十分見極めてから行うこととした。
 

  
   Copyright (c) 2018 ABA-9 All Rights  Reserved