台風一過秋が近づいてまいりました。
関西の台風の被害が治まらぬうちに、北海道の大地震、もうTVを見ていられない、
ご不幸な方々にお悔やみ申し上げます、
少し疲れていたが心を癒すためにロードバイクで西大寺へ、
(ロードバイクとは競争用自転車のこと)
まずはじめに秋篠寺へ、探しながらッ自転車押して歩いていると、ご親切な紳士が教えてくれました、歴史の道に沿って秋篠寺まで案内してくれました。
実はこの近くに結婚後少し住んでいたので少しは知っているとは言えず、ガイドをお願いしました、
大阪の方だがお父さんが歴史の学者、ご自身もいつの間にか虜になり気が向けばガイドを趣味に、
見知らぬ人を少し進んでお別れ、と思ったのがまた歴史の道を進む、何と親切なお方か、驚いています、
立派なパンフレットをいただいてお別れ、
良き昔の日本を思い出しました。
結婚後ひと時住んでいた秋篠の家主を訪れました、もうあれから40年、ご家族はお元気で私のこの華麗な自転車姿に驚いておられました。ご子息が我が長男と同級生、良く遊んでいました。思い出話が尽きず、古き良き時代をひと時愉しみました、
◎ 秋篠寺を訪ねて、
平城京の乾(西北)という吉祥の血に造営された秋篠寺の創建については、宝亀七年節(776)もあるが「続日本紀」宝亀11年「秋篠寺に封100戸を施入」とあるのが初見。
光仁、桓武天皇の勅願、法相衆の碩学で桓武天皇の護持僧であった善珠の開基と伝える奈良時代最後の官立寺院。
勾配の緩やかな寄棟造の屋根や、内部の太い組入天井の簡素な構成など天平の遺風を色濃く残している。
この国宝である本堂には本尊、薬師如来坐像(重文)が鎮座まします。
◎ 伝技芸天立像
美しく静かに動くしなやかな肢体や、あたかも天上界の歌が聞こえるような口元や表情からは、この尊名がまことに相応しい。
ヒンヅー教のシバ神が天上界で奏楽の時その髪の生え際から生まれた絶世の美女である。
立つくすこと数分、ようやく堂内のほの暗さに目がなれる頃伎芸天の全身が柔らかいライトに照らされてくっきり浮かび上がってきた。
なんというふくよかさ、その表情は優しく微笑んでいるようにもみえ、憂いを含んでいるようにも見える、
人間的な温もりを感じさせる厚い唇、きめ細かな心の動きを表わした指の動き、均整のとれた豊かな肉体、是非ごらん遊ばせ。
そのた多くの仏像があり、一度御覧遊ばせ。
あきしのの みてらをいでて かへりみる
いこまがたけに ひはおちむとす。
会津 八一
◎ 西大寺を尋ねて
西の大寺として建立され、鎌倉時代に名僧・叡尊上人により再興された南都七大寺のひとつ。多数の尊像、宝物が安置され、ている。
真言律宗の総本山、冬季の愛染堂秘仏本尊の愛染明王のご開帳特別公開に併せて、金堂を参拝し、直径30cm以上もある大茶釜に点てられたお茶を回しのみする体験が出来ます。
地元の赤膚焼の優れた焼き物である。
受付の寺僧が橿原神宮から16kmを自転車で毎日欠かさず通っておられるのには驚き、私の顔を見てその方は昭和一桁生まれだと言っておられたが、会ってみると私より一回りお若い、
どういうこっちゃ?
本当の古き良き昔が残っている秋篠の旅でした。
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