長い年月を丹誠こめて育てられた吉野杉。
吉野の杉の年輪は、他産地の杉では考えられないほど細かく緻密です。均一にそろった柾目の意匠は美しく建具をひきたててくれます。
良材丸太から、丁寧に製材
吉野杉すべてが建具材に適しているのではありません。木の末方向は枝がのび、節がたくさんあります。建具になる材がとれるのは、若いころに枝打ちがされて節が少ない元玉(木の根元約1,5mから上3mや4mに小伐られた丸太)です。節その他、欠点がない厳選された丸太を選びます。丸太は製材所で建具に最も適した製材方法で挽きます。
まっすぐで狂いが少ない建具材は乾燥が重要
建具材は、狂いが少ない材であることが重要です。
つまり、よく乾燥されていなければなりません。 柾目であっても乾燥が曖昧な場合、建具が完成してからも乾燥が進み木が縮むことによって狂いの原因となります。自社の基準では建具材は含水率が25%以下まで落し、乾燥材で対応しています。
色合い、目合いを合わせてご用意します。
「杉の赤身で柾目」と一口に言いますが、同じ色合い・目合いの木はありません。建具全体の雰囲気を合わせるためには、目利きによる色合い、目合いのものを合わせるという作業が大切です。同じ丸太で揃えることが理想です。
- 用途)建具材(框、桟、組子 など)
※見付、見込み(もしくは柾目・板目の方向)をご指定ください。
※源平の場合はご指定ください。
見付と見込み
見付:正面の見え掛かり部分
見込:正面の見え掛かり部分に対しての、側面の部分や奥行き
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