木材提供までの流れ
柱や梁などの構造材や室内の造作材、床板や壁板などに加工された板、また家具の材など、
それぞれ木の挽き方や乾燥方法が異なります。
原木市場、森林保有者から買い取りする | |
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吉野各地から、必要に応じた材の発注・仕入 をします。 基本的には、山から直接原木を購入・製材をしています。少し他にはないような材を全国各地から探し出すこともあります。 |
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製品市場・製材所・専門木材業者 から |
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原木市場の他、製品市場に足を運ぶことも。 吉野地方には、数多くの製材所・材木屋があり、材木の供給が細分化されています。フットワークを活かして、それぞれの得意とする材を見つけだすこともウッドベース強みです。 |
原木から製材する |
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産地から伐採された原木は、木取り・製材され、柱・梁・ 土台などの構造材をはじめ、造作材や下地材など、さまざま |
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ゆっくり乾燥させる |
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含まれる水分をパーセンテージであらわしたものを含水率と呼ぶのですが、挽きたての木は、水分をたくさん含んでいます。山で葉枯らし乾燥をさせている丸太であっても、含水率は60~80%。そこから風がよく通るように、桟積みをして、ゆっくりと時間をかけて木を乾かします。 造作材などは割れを少なくするために、屋内の日陰で、構造材は3ヶ月~半年以上、屋外で乾燥させます。構造材は、天然乾燥させることで割れが入りますが、雨水にさらして乾燥させることで杉の赤身の渋が抜け、吉野杉の持ち味である赤身がひきたちます。このほか、背割がなくても、表面割れが少ない人工乾燥(ドライングセット)という乾燥方法もあります。
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製品に加工する |
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乾燥によって生じた曲がりや反りなどを直す集成挽きが必要なものは、製材機で擦り直します。その後、化粧材はプレナー・モルダー加工で削ります。その他、フローリング加工板やプレカット工場などとも提携しています。 |
木の乾燥具合(天然乾燥、人工乾燥)にもしっかり気を配ります。
【産地ならでは】 専門の材木、製材所とのネットワークを活かす | |
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吉野地方の材木業は、専門の木材を挽く製材業者で成り立っていることが特色です。 柱は柱を専門に挽く、造作は造作を専門に挽く製材所があり、さらに造作でも赤杉を専門に挽く製材所などその役割は非常に細分化、専門化されたものです。それぞれの製材所はつくる製品に見合った丸太を仕入れ、製品にするための技術を持っています。吉野が銘木の産地としてあるのは製材所がそれぞれの分野で高い技術を持っていたからでしょう。 ウッドベースでは自社で主に吉野杉の梁桁を挽いていますが、吉野の専門の材木、製材所からも確かな眼で良質の木材を仕入れます。 |