![発端](seaka/image/logo-10.gif)
「セアカゴケグモ」は、攻撃性はないが、一方で、誤って触りクモに咬まれた場合、重大な健康被害を引き起こすことが報告されており、オーストラリアでは、一般に毒グモとして意識されている。
このため、大阪府では、平成7年11月24日に関係部局と学識経験者などで構成する「大阪府セアカゴケグモ対策検討委員会」を設置し、応急の対応策をとりまとめるとともに、万一の場合に備え、セアカゴケグモの血清を、オーストラリアから入手し、大阪府立病院に配置した。
第一回の検討委員会では、緊急の対策を、また1ヶ月後に開催した第二回目では、当面の対策をとりまとめ、生息の実態把握と駆除、毒性試験及び啓発に努めてきた。
セアカゴケグモによる被害は、今日まで、十数件発生しているが、関係各位の適切かつ迅速な対応により、大事な事故には至っていない。
また、1年間の研究と対策の経緯を踏まえ、平成8年12月5日には第三回のセアカゴケグモ対策検討委員会を開催し、6項目にわたる「今後のセアカゴケグモ対策の指針」を取りまとめた。
この間の、関係機関の調査研究により、セアカゴケグモの日本での生活史や毒性の状況、並びに駆除方法について、徐々に解明されてきており、今後は、関係市町村とも連携をはかりながら、被害防止のための啓発と指導を進める。 このホームページは、現在までの調査や文献収集などで得た知識、情報を整理し、今後のセアカゴケグモ対策の指標としていただくために作成した。(文章:平成8年12月)