僕はただのシロートにしか過ぎませんが


 僕は学歴もなく、工場で体を動かして働いてきた、ただの素人です。偉い学者さんが唱えられる難しい経済理論も計算式も何も理解できません。しかし、僕が絶対的に勝っている事が一つだけあります。
 それは僕が工場で実際に体を動かして働き 経済ピラミッドの底辺で生活して来た人間であるという事です。 僕がこの場で発言しているコトは経済ピラミッドの底辺で実際に見て来た事、感じてきた事を元にしています。 「そんなヤツの戯言など何の役に立つ。」と言われてしまうかもしれませんが、それは違います。


僕が言いたいのは観測点が違うと言う事です

 今、世間から経済に影響を与えていると思われている方々は、経済に関する数値の合計値、平均値しか見ていらっしゃらないのではないでしょうか? あるいは経済ピラミッドの頂点の部分しか見ていらっしゃらないのではないでしょうか?


株価なんて経済を表していないんですよ…… きっと

 だって そこには経済ピラミッドの底辺の株価は全く入っていないでショ。
 “ダウ平均”が最高値を付けたと騒いでいましたが、もう“株価”は経済指標にならないんですよ、きっと……。“株価”が表すのは“金持ちの思惑”だけですね。“日経平均”だって同じです。
 『株の売買の手法が変わってしまった。』と言うのもありそうですね。近頃の株売買のトレンドは『流れに乗って買って、統計的手法で値下がりするタイミングを見計らって、その前に売ってしまう。』みたいですからね。さらにコンピューターによるロボット売買がそれを加速している様です。
 だから、『相場のプロ』による 「この株は(企業の資産に対して)上がりすぎていて危険だ」と言うブレーキが効かなくなっているのでしょう。それでは人の真理次第では際限なく上がってしまいます。 (そう 丁度 『“IT企業”を名乗っていた投資会社(“投資会社”ですらないかもしれない)』の株の様に……  あの会社、最近 全く耳にしませんね。如何なったのでしょう……)
 まぁ、それでも 投資家なら利益は出せるのでしょう。逆に言うと「そんなモノ“経済指標”になんかに出来っこ無い」って事なんじゃないんですか。


経済ピラミッドの上位の企業と下位の企業では動作原理が違うんですよ

 “お偉い方々”は全ての企業は大企業のミニチュアで大企業を大事にすればソレで雨だれの様に世の中全部にお金が滴っていくと思っていらっしゃる様ですが、それは違います。 一体どう言う原理でそう言えるか説明していただきたいですね。 僕は何故そうならないかを百でも説明できますけどね。( “百”はムリか…… :-O )
 ………と言うか、そもそもソレを説明する為に このサイトを立ち上げているのです。


例えばニュースなんかで小さな町工場の社長さんが……

「経営が厳しいんだ。納入先の企業からの値下げ要求に逆らえなくて……。自分の代で会社を閉めようと思っている」と言われているのを見ても政府のお役人や政治家は「そんなの経営手腕や運が無かっただけだろう。」と聞き流されている事でしょう。(アレッ、しばらく前に、ナントカ省の大臣がそんな事 言われていた様な気がしますね。) でも僕にとっては「そうか、オレが一所懸命働いても それに見合った給料が貰えヘンのは ソんなウラがあったんカ……。給料 上がらヘンのも当たり前ヤな。ソレやったら、別の方法考えナァ あかんナ。」となる訳ですよ。


実体経済と経済指標とが かけ離れているなら……

それは「経済指標の取り方が間違っている 」と言う事なんじゃないんですか? 
 今までの「この経済指標が この様に作用する」と 言う考え方があって、でも 現在の実体経済がそれと乖離しているなら…… それが長く続くなら、「その考え方が間違っている」が『観測から導き出された結論』なんじゃないんですか? それを「経済指標と実体経済はかけ離れています」と新聞、ニュースで平気で言っていますけど よくそれで納得できますね。僕は納得できない!!
 どんなに立派な理論も観測に基づかない理論は机上の空論に過ぎません。それに昔は成り立っていた理論も時代が変われば成り立たなくなってしまっているんじゃないですか。


シロートだからこそ

 僕がココで書いていることは経済学とか そう言った正式の場所では通用しないでしょう。でも、これは机上の空論ではなくて本当に見聞きし、体験した上で導き出した事です。 現状を観察した上での考え方ですので よっぽど真実に近いハズです。
 学者もエコノミストも政治家も そんな事はご存知ないでしょう。でも僕は知っています。それは僕がシロートだからです。いえ、確かに“学問”ではシロートですが、工場で働く“生産のプロ”ではありました。そして、“生活のプロの補佐”ですね。母親の買い物に付き添って、母親が「どうやって買う物を選ぶか」を見ていますからね。(もっとも“生産のプロ”としても大したことは無かったんですけどね……)


シロートだから自由に物を言うことが出来る

 その筋で収入を得ていらっしゃる方は “その筋のお歴々”に認められないといけない。そうしないと給料は得られない。出世なんて もっての外。たとえ真実を見つけていたとしても……
 それに偉い経済学者さんは ご自身は十分な収入を得られていらっしゃるでしょうから、時給〇〇円と聞いても実感がないというか、それが生活にどの様につながり、品物の購入にどう影響するのか「ピンと来ない」のじゃないでしょうかね。
 僕はシロートにしか過ぎませんからね……… “その筋”での出世を気にする必要はない。お歴々の顔色を窺わなくていい。 大勢の人に理解されなくてもいい。たまたま、このサイトを見つけてくれた人が「コイツの言っている事も一理あるな」と 考え方の一つを提供できればそれで満足です。 ( ………何らかの得られるものが有れば尚良いんですけどね。 :-) )

 僕は自分が観察したことを元に新聞、テレビで知った事と考え合わせて 「こう言う 裏あんのン チャう (こう言った裏が有るのではないですか)」と言い立てて(暴き立てて) いる訳ですよ。
 そもそも、このサイトはこの事を説明して(暴き立てて) 今、苦しい思いをしている ご同輩に「あなたが苦しい思いをしているウラには こんな事情があるかもしれませんよ。世間で言われていることを鵜呑みにしないで ご自身で考えてみませんか? その材料の一つを提供しますよ。」と言うスタンスで立ち上げているのです。
 (あと、「オレは一所懸命働いたのに ナンで まともな給料貰われへんネん。」「社会がおかしいからヤ。ソレを証明してやる。」と言うのもありますけど………


   まぁ、「金持ちばかりが良い思いが出来る“コノ社会”をひっくり返して 一泡吹かせてやる。」と言う事ですね………
        ………他人(ひと)はそれを復讐と呼ぶ………。
              果たされるのか? 果たされられないのか? 僕がそれを見届ける事は無いでしょうが………   )


現在の経済論の限界点

 そもそも“昔からの経済論”と 言うモノも もう限界に来ているんじゃないですか? 今までの経済では、一定規模の「地域で循環していた お金」と言うモノがあったんじゃないですかね? そして、それをアテにしていた……  と言うか「当然のモノ」、「変わることのない物」として考えていたんじゃないですかね。いや、当たり前過ぎて考えてもいなかった……

 しかし、大規模チェーンの展開やグローバル経済がそれすらを吸い上げてしまったんだと思います。そして彼らは、利益を分かち合おうともしません。
 これじゃ、「地方経済の活性化」じゃ問題は解決する訳ないじゃないですか。 「経済が回ってこない国々」も同じでしょう。「普通の国々」と言ってもいいかもしれない。世の中、「成功した国」だけで成り立っている訳じゃない筈です。 「経済世界は“弱肉強食”だ。“弱肉”の事など知ったコトでは無い。」なんて言っていると酷いシッペ返しを受けますよ。 我々の国はそういった国々からも商品を買ってもらって成り立っている訳ですからね。
 大規模経済、グローバル経済なんて唯の集約経済に過ぎません。


地方経済を救うには……

税金の仕組みを根本から変える必要があると思います。
 「チョコッとだけコッチに回せる」様にした所で焼け石に水です。 一定規模の以上の企業のあらゆる税金は国税にして全国で分配するべきですね。
 東京とか大阪の知事さんは「そんな事をされたら “都”(“府”)の財政は立ち行かなくなる。我々は損ばかりだ。」と言われる事でしょう。 しかし、それは違います。今現在が『特別 得をしている』に過ぎないのです。
 経済が集約化しているんだから税金も集約化しないと………
 グローバル企業も同じ様なモノですね。「国際課税」と言う物を制定して、全世界で分け合うベキですね。もっとも、みんながアメリカの様な豊かさを感受出来る様に成るとは限りませんが…… いえ、むしろ………


☆☆☆☆☆


経済は宇宙より解らない

 宇宙の不思議や最新の知識を紹介するNHKの「コズミック フロント」と言う番組があるんですけど、それまで言われてきた定説がひっくり返されたと言うのに 一番興味がひかれますね。
 「そんな事あり得ない」と その筋の権威の方々から否定されていた新たな仮説が、緻密な観測とシミュレーションで多くの学者に認められ、『新たな定説』となるのは心が震えますね。
 人の目では見る事すらできない様な遠くの事や理論でしか検証しようのない事が解明されて行くのは感動的ですらあります。


ところが、『経済』って全然解っていないですよね

 いえ、専門家はきっと「何を言っているんだ。こんなに解っているじゃないか。このシロートが!!」と言われる事でしょう。
 でも、実は専門家は解っていないんですよ。解っているのは統計に表れるアレやコレやで そこには表れない普通の人たちの経済は解らなくなってしまっているんですよ、きっと……  でも それが「実体経済の乖離」の正体なんだと思います。
 ねェ、解っているなら『モノが売れない』事態なんてすぐ解消されるハズじゃないですか、いつまでも「モノが売れない、モノが売れない」で、それが数々の対策しても解消されないのは解っていない証拠じゃないんですか?

 面白いですよね。何億光年といった遠くの事は日々解明されて行くのに、ごく身近にある筈の「経済の事」がままならないなんて。
 経済には「人の心理」だとか「欲」だとか、シミュレーション出来ない要素が沢山絡んでいるんですよ。だから、単純なシミュレーションじゃ解明できないんだと思います。
 ところが、宇宙の事だとか、間接的にしか観測できないトップクオークの事ですら根本的な理論の研究が進めば観測とシミュレーションで新たな説を打ち立てる事が出来るんだと思います。

 もっとも、いくら観測だけを重ねてもダメですけどね。想像力や“ヒラメキ”が無いと…… それに《厳格なルール》とか《今までの定説》とかは 想像力やヒラメキを阻害してしまいますからね。
 観測やシミュレーションはあくまで、ひらめいた仮説が「本当にそうなのか?」を検証するためであって《今までの定説(既成概念)》と言う色メガネを通して見てしまうと真実を見落としてしまうかもしれないと思うのです。


2020/12/31



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