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主力戦闘機であるGPZ750R−G1忍者のページ
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面研するとバルタイが遅れる理由

面研すると何故バルタイが遅れるのか? この問いにハッキリと答えられる人は意外に少ない。
これを忍者を例に図を用いて説明しよう。 
 
まず簡単に説明すると、面研を施すとカムチェーンが弛む、その弛みはカムチェーンテンショナーによって吸収されるのだが(回転方向側は常にピンと張っている状態なので)、これがエンジン回転方向と反対に有るので遅れる訳だ。
では下図を見てください。 図はバイク左側よりエンジンを見た状態、左がフロント方向。


左側が標準状態、右側が20mm(こんなに面研をする人は居ませんよ、以後の数値も分りやすくするために誇張して有るので絶対値は気にしないで下さい)面研を施した状態。  
左の標準状態ではカムテンショナー部のカムチェーン弛み料は64.6mm。 ここから、20mm面研を施すと右側の状態になる。当然チェーンの弛みが増える、で、増えた弛み分を巻き取ると弛みがカムテンショナ-部で86.6mmに増加する。
忍者のエンジン回転方向は左回り(半時計周り)なので その反対側に有るカムテンショナ-側でチェーンを巻き取る為、回転方向と逆にバルタイが遅れる訳です。 図では10度遅れています。 
イメージ掴めましたか? 
駄目な人は標準状態からドンドン面研して、カムチェーンテンショナ-の弛みが増えて、その時のカムスプロケットの動きを考えると分り易いかと。
 あ、基本的なエンジンの構造を理解していない人には理解不可能ですので・・・・・
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