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主力戦闘機であるGPZ750R−G1忍者のページ
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タペット(バルブ)クリアランス調整
チャタリング 克服?
アラスカ仕様からの脱却
タンクの錆び取り
クランクケースカバー流用
FCRのオーバーホール

タンクの錆び取り

 

    

久しく稼動させていなかったガンマ125のタンクレストアです。 このガンマを購入したのはおよそ4年前、元の通勤マシンであるタイカワサキのマグナム80を右直事故で失った後だった。購入直後より始動不良やフケ不良の症状が有ったので、キャブをバラすと赤茶色の汁と、明らかに目視出来る錆びが彼方此方に付着していた。何度かキャブをOHしつつ、騙し騙し一年程乗っていたのだが、その後、転職によりバイク通勤が不可となったので、3年ほど忍者の横で熟成させておいたのだ。今回、先代通勤マシンであるPC子ちゃん(ちゃりんこのロードレーサー)がフレーム折損により再起不能に陥ったのを機会に復活させる事にしたのだ。
で、もともとキャブに溜まる程タンクに錆びが出ているマシンなので、キャブOHの前にタンクの錆び落としをした。(以上、前フリ終了)

タンクの錆び落とし用ケミカルは何種類か市販されているんだけど、どれも皆高価だ。復活出来るか出来ないか分らない段階で5千円も6千円もするケミカルを買う勇気が無かったので、取りあえずサンポール@178円で試してみたのだが、これが強力だった。(が、強力なだけにとても危険。素人にはあまりお勧め出来ない 両刃の剣。)

何故サンポールで錆びが落ちるかと言うと、酸で鉄その物を溶かすから。錆びは鉄の酸化物な訳だが、酸ポールでさらにその錆びと鉄との境界ごと溶かして錆びを落とす訳(多分)。
一旦、錆びは落ちるんだけど、酸ポールでとても酸化しやすく(と言うか酸化している)なっている鉄は驚異的速度で錆びが再発生します。事実今回も、溶液に漬かっていない給油口の周りは、ちょっと溶液が掛かっただけで5分後には薄っすらと茶色くなってましたから。だからサンポールを使ったこの作業は、錆び止めコーティングを施してくれるというタンク専用のケミカル用品を使用するのと違って、事後処理が面倒&素早い作業が要求されると思われます。それと、サンポールは強力なので、コックやキャップ(ガスケット)を再使用するつもりなら、取り外す方が無難。私は元々交換予定だったので付けたまま作業を行った。

で、兎に角タンクにサンポールを投入する。
塗装面に掛からないようにね
今回の投入量はガンマの13リットルくらいのタンクに対して4本とした、これが多いのか少ないのかは分らん。私はやらなかったが、原液だけの状態で柄の長いブラシなんかでタンク底面の見えてる錆びを落とせば更に効果的だと思う。それから給油口の口元いっぱいまで水を加える。
 タンクは水平に固定ね
この状態で一晩放置した。 ここまでは簡単。
画像はここまでしか無い。事後処理中は、とてもデジカメなんぞ構える余裕が無かった。ここからの作業は兎に角迅速に行った。多分、事後処理がこの作業の肝だと思う、苦労したくない人は市販ケミカルでやった方が絶対に良い。

そうそう、元々のタンクの画像も錆び落とし後の画像も無いんだけど(上手く撮れなかったので)、言葉で表すと、一番酷い個所はタンク内部でも一番低い所で、浮き上がった錆びで完全に地金が見えないくらい。その他の所は地金に満遍なく胡椒を振掛けた様な有様であった。
これが処理後は、一番酷い所が軽い場所だった位になり、元々錆びが軽い状態だった所は綺麗になった。タンクから出た廃液の中には、結構な量の細かい錆びの粒子や、カサブタ見たいに大きな錆びが確認出来た。(これも折角容器に受けたのに、画像を撮り忘れてしまった)
一晩放置後にタンクの中のサンポールを抜くんだけど、コックから抜いているだけでは待ってる間に錆びそうだったので、灯油ポンプを併用して一気に抜いた。それから、サンポールと錆びのカスを洗い流すつもりで水道ホースをタンクに突っ込んで水で満たして抜く作業を2,3度繰り返した。タンクを抱えて振り回す姿は、さぞ奇怪だった事だろう(笑)
タンクからサンポールの臭いがしなくなったら、水抜きと錆の再発生を抑える為に、市販の水抜剤一本と灯油を5リットル位投入、次いで2ストオイルを少々投入してタンクを抱えて振る。この作業でタンク内部の水抜きと、2ストオイル&灯油での錆び防止皮膜形成を作る(つもり)ので、タンク上部の内側なんかにもしっかりと掛かる様にタンクを逆さにしたりして、作業を行った。(要、心眼) ちなみにこの廃油でもファンヒーターは動いた、ちと臭かったが。
最後に念のため、タンク内部へCRCを拭いて完了とした。 この状態でガソリンを満タンにするまで一週間時間を空けたが、錆びは発生していなかったので多分成功だと思う。
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