Cool running

主力戦闘機であるGPZ750R−G1忍者のページ
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タペット(バルブ)クリアランス調整
チャタリング 克服?
アラスカ仕様からの脱却
タンクの錆び取り
クランクケースカバー流用
FCRのオーバーホール

チャタリング克服?

実はラット号、去年の夏くらいからチャタと言うか、ヨーイングと言うか、兎に角車体が振られてた。ウィリーと一緒で、軽いチャタなどは自分で凄い振れ方だ!と思って居ても外から見れば実は大した事が無かったりするものなのだが、ラット号の場合は後を走っている人から見て明らかに分る程に振られていたらしい。どちらかと言うと鈍感で、強めに振られたりしても『まぁ、忍者なんてこんなもんだろう、この瞬間がカワサキ車だね』などとそのままアクセルを開けていく人間(実際、事故ってフォークが曲がっている忍者を修理に出すまで曲がりに気付かずにイイ勢いで走ってたりしてた)なのだが、この振られ方はマジで恐かった。一度極限状態でこの振れが発生してどうにも治まらず、何かのキッカケで増幅しだした時は『バイクから振り落とされる!』って真剣に思ったもん。そんな状態だったので、ツーリングに行ってもチンタラとしか走るしかなく、溜まる一方だった。

どんな振られ方かと言うと、最初はリアホイルが振られ始め、次いでそれがハンドル廻りに来て、仕舞いには車体全体が降られ始める感覚。最初のリアホイルが暴れる感じは、初めてリアに180のタイヤを履いたときの感覚に似てる。 どんな時に出るかと言えば、真っ直ぐ走ってる時に速度が上がって来た時と、合流などで強めに加速しながら車線変更をした時。しかも最近、酷くなってきていた。
バイクの振れの原因はフロントが振られたと言っても実は原因はリアだったりするので(当然、逆もしかり)これまでの振られた経験で怪しいと思った箇所はチェックしたのだが全て異常なしだった。
チェックした箇所は
1.ピボットナット、ステッププレートの緩み
2.全てのエンジンマウントボルトの緩み
3.フロント、リアのアクスルの緩み、捩れ
4.チェーンラインが出ているか?
5.フロントタイヤとリアタイヤの芯が出ているか?
6.フォーク突き出し量の左右差
7.フロントフォーク油面の左右差
8.プリロードの左右差(アジャスタ付けてるので)
9.ホイルベアリングのガタ

これに加えてリアショックの減衰を上げたり下げたりしても解決しなかった。もう、いいや!そう思って居た(笑) んだけど、ある時、ある人にこの症状を伝えたら、車高調リンクのボルトが原因でも同様の症状が起きる事が有るとの情報を貰った。んで、確認したらやっぱり曲がってたのだ。
↑長い前置き終了。
定盤の上
左の2本が古い方で、少し長い右の2本が新品ボルト。写真では曲がりが微妙すぎて分らないが確かに曲がっている。定盤の上で転がすと直ぐに分る。曲がっていなければスムーズにクルクルと回りながら綺麗な円を描くのだけど、曲がっていると回り方が偏っていて、一回転しても元の場所に戻ってこないのだ。
ハイトゲージ
どれくらい曲がっているのかハイトゲージで計ってみると、中心部で下側ボルト0.8mm、上側ボルト0.5mmくらい曲がっていた。どうしてこのボルトが曲がっているとバイクが振られるのかと言うと、走行中に振動や何かのきっかけでこのボルトが回転し始め、クランク運動してしまうから。 0.8mm曲がっているとすると、これが回転すればストローク1.6mmのクランクになる訳でリアショックの取付け部が1.6mmも短い周期で上下する訳だ。1.6mmといってもショック取付け部の値なのでリアホイルではスイングアームのレバー比を掛けた値で効いてくる。 まぁ、ショックが伸び縮みするだろうから、そのまま1.6mm変動する訳ではないだろうけどね。
新品って金色だったのか
どうせここまでバラしたのでピロも新品を注文して交換した。ボルトとピロ合わせて6千円くらいだった。
計測中
バラすまえにピロ間の長さを計っておかないと元の車高に戻せないので、先に計っておく。因みに全長を短くすると車高は上がる。組む時に同じ長さに調整して組むのだけど、これが結構難しい。少しの違いが大きく効いてくるのでシビアに合わせた、特に左右差には気を遣った、つもり。 完成
綺麗に磨いて完成。 
効果の程は・・・・  走ってから追記します。(2003/6/27)
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