開こうの場合のかみ合わせ 正面から見た図 |
反対こう合 横から歯列を見た図 |
安定した舌 |
舌小帯短縮症の場合 |
構音器官には、可動性器官として口唇、舌、軟口蓋、咽頭、下顎があります。
非可動器官として歯、歯茎部、硬口蓋、鼻腔があります。
これらの可動器官と非可動器官の機能的な組合せによって複雑な構音が得られます。
この可動器官の運動によって、非可動器官との間に呼気の通り道を作り、構音しています。
舌は、発音時に可動する器官として大切なはたらきをしています。
舌
歯
舌小帯短縮症
舌小帯とは、舌を口腔底につないでいる膜のことです。
舌小帯短縮症とは、舌小帯が短く、舌先が引っ張られ、
舌の動きを制限してしまうことを言います。
これは、舌を口から出すことで確かめられます。
舌先がW字状になります。
舌の動きを制限してしまい、発音にも影響を及ぼすことが
あります。
たとえば、ラ行の発音で舌先を挙上できず、誤りがでる場合があります。
教育相談時には、必ず、
子どもの舌を出させ、下唇より前に出るか?
そのとき舌先がW字状になっていないか?
どの程度舌先を挙上できるか?
舌小帯はどうか?舌の動きはどうか?を検査します。
舌小帯が短くても、舌の動きによって、正しく発音できるようになるケースもあります。
しかしできるだけ早い時期に、耳鼻咽喉科を受診されるようにすすめています。
発音するために上下の前歯各4本が大切なはたらきをする。
開こう
歯をかみあわせたとき、上下の前歯がかみ合わないであいている状態を言います。
開こうの場合、前舌部と上歯裏のすき間で呼気を摩擦
させるサ行の音が誤りやすくなります。
上顎前突
反対こう合
下前歯が上前歯よりも前に出てかみ合わせが
反対になっている状態を言います。
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