検査いろいろ
○なぜ、検査をするのですか?
一つめは、今、目の前にいる子どもが小学校で学習するとき(しているとき)、何が
問題になるかを 確かめるために検査をします。
二つめは、子どものもつ問題が、どの能力の弱さからくるものなのかを見極めるた
めに検査をします。
三つめは、今ある問題をどうすれば改善できるか仮説を立て、指導にいかすため
に検査をします。
四つめは、どれだけ伸びてきているのか確認するために検査をします。
五つめは、今までの指導が正しかったのか、そうでなかったのかを判断するため
に検査をします。
○どのような手順で検査をするのですか?
検査する際には、必ず次のようなステップを踏むようにしています。
検査の同意 親御さんに、何のために検査をするのか、検査の実施計画を話し、
↓ 了承を得ます。
検査の実施 親御さんが検査の様子を見たいと希望されれば、参観していただき
↓ ます。
検査結果の報告 検査結果を集計し、プロフィールを分析し、子どもの全体像について
話をします。
これからの指導の仮説を立て、指導方針を考えます。
○どんな検査をするのですか?
PVT、PBT、ITPA、WPPSI、WISC−V、KーABCなどの検査があります。
検査実施時期や目的から考えると大きく二つに分かれます。
一つ目は教育相談のときや指導の初期に実施し、指導の方針を決める検査です。
それは、PVTとPBTという検査です。
二つ目は指導継続中か指導を終えるときに実施し、指導の成果、課題を確かめる検査です。
それはWISC−Vという検査です。
○検査をして何がわかるのですか?
検査名 対象 分かること PVTと
PーBT幼児、児童
聴覚と視覚認知のプロフィールを表わします。 WPPSI 幼児 言語性と動作性のプロフィールを表わします。 WISC−V 児童
年長幼児言語性と動作性のプロフィールを表わします。 ITPA 幼児、
低学年児童言語学習能力のプロフィールを表わします。 KーABC 認知処理様式