WISC−Vの検査結果から 2
−Y児の場合−
検査結果から2
プロフィール分析表から、Y児の像を見直すことにします。
プロフィール分析表からは、
1、簡単な言語指示、簡単な言語反応が強く、複雑な言語指示には弱い
2、記憶や視覚記憶が強い
3、統合的脳機能、収束的思考、総合に弱いが全体的情報処理に強い
4、空間視覚化、視覚的系列化、視覚運動の協応が弱い
5、注意集中が強い
6、非言語的推理、計画能力、常識、社会的理解が弱い
ことがわかりました。
このこととと、先にえがいたY児の像と比べ、支持されているか見ていきます。
プロフィール分析から 下位検査から 1、簡単な言語指示、簡単な言語反応が
強く、複雑な言語指示には弱い
2、記憶や視覚記憶が強い
3、統合的脳機能、収束的思考、総合に
弱いが全体的情報処理に強い・動作性能力より、言語性能力が高い
・理解力、表現力は、平均より高い域にある。
・長い表現より短い表現の方が理解しやすく、
表現しやすい。
・視覚記憶よりも聴覚記憶が得意である。
Y児の像はプロフィール分析表からも支持されたことになります。
さらに、統合的脳機能、収束的思考、総合に弱いが全体的情報処理に強いと判定されました。
プロフィール分析から 下位検査から 4、空間視覚化、視覚的系列化、
視覚運動の協応が弱い・モデルを再構成するのは苦手だが、自分のイメージしたことを再構成するのは得意である。
(Y児が1年生の子どもであるなら、ひらがな文字や漢字を習得しているか心配です。)
Y児の像はプロフィール分析表からも支持されたことになります。
一定のマスのノートに大きさをそろえて、書くことが難しいかもしれません。
正しい書き順で書くことはむずかしいかもしれません。
プロフィール分析から 下位検査から 5、注意集中が強い ・モデルを示されても、それを使って同じような問題を解くことは苦手である。
・もしかしたら、授業中の先生の指示や説明、質問を聞きもらしていることもある。
このY児の像はプロフィール分析表からは支持されていません。
しかし、
プロフィール分析から 下位検査から 6、非言語的推理、計画能力、常識、
社会的理解が弱い・単語に関する知識、社会的な常識よりも一般的な事実に対する知識の方が豊富である。
・時間的な順序を理解するのが苦手である。
Y児の像はプロフィール分析表から支持されたことになります。
このことから考えると、今は何をするときなのか、見通しをもてないで不適応な行動をとっているかもしれません。
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