マドリード旅行記−1 → 2 → 3 → 4 → 5 → 6 → 7 No7 |
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2月19日(土)2日目 | |
時差ぼけの関係か、夜中の2時40分に目がさめて、それから4時50分までうとうとしながらも熟睡できず、単行本を読んだり、スペインの観光案内書をながめ時間を過ごす。 妻も5時には目を覚まし、旅行カバンから部屋のタンスに衣類を詰め替えたりし朝食までの時間をつぶす。 7時、水越氏からのコールで食堂へ向かうが、週末の土曜と日曜は「エイト」(8時)と告げられる。 仕方なく、30分間、夜の明けない早朝の街を散策する。 人の行き来が少なく、街中にはゴミがあちこちに散らばっているのが目立つ。 8時、レストランが開くと同時に、皿を手に、パン、ミルク、ハム、スペインオムレツ(ジャガイモがたくさん入っている)をセルフ。 4人テーブルで第一日目の朝食を味わう。 ホテルのレストランは、外からの客も多く、トーストとコーヒーを注文する風情は日本と変わらない。 9時、ホテルを出発。 気温は2度から3度、大阪並みの寒さか。 今日は一日マドリードの街をひたすら歩く予定が立てられている。 まず、ホテルから15分足らずのマヨール(「広い」という意味)広場へ。 四方が4階建ての建物に囲まれ、1階が 店舗になっている。 蚤の市は、朝まだ早いためか開く準備をはじめたばかりで、広場を抜けて「ブエルタ・デル・ソル」に向けて歩く。 「ブエルタ・デル・ソル」は、「太陽の門」という意味で、ナポレオンに対して蜂起した民衆の処刑が行われたり、スペイン市民戦争の激戦の場となった歴史もある。 ここがマドリードの真中でスペインの道路の起点ともなっている。 途中、マドリードの守護聖人サン・イシドロを祭ったイエズス会の教会サン・イシドロ寺院を訪れる。 厳粛な雰囲気が漂う礼拝堂は、カトリックの国スペインを強く意識させてくれる。 ソルからアルカラ通りを歩き、凱旋門「アルカラ門」のあるシベーレス広場へ。 |
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この広場のすぐ奥には、約120万m2という広大なレティロ公園があり、散歩を大切な日課にしているスペイン人にとってのオアシスとなっている。 入口で写真を取り、ここからセラーノ通りを北へ歩く。 この通りは、マドリード随一のショッピングストリートとして若い女性に人気のエリヤだそうだ。 ヨーロッパの有名ブランド店や個性的なブテックが立ち並びウィンドウからの眺めが高級感と相俟って気持ちを浮きだたせてくれる。 セラーノ通りをしばらく歩くと、左手に箱根の彫刻の森を思わせる岩石の巨大な彫刻物が見える。 ここはコロンブスゆかりのコロン広場(周辺の治安について要注意)、巨大なモニュメントにアメリカ大陸上陸の歴史が刻まれている。 なお北へ、ブティクに立ち止まりながら今日の美術鑑賞「ラサロ・ガルディアーノ美術館」に着く。 美術愛好家で実業家のラサロ・ガルディアーノ氏が集めたグレコ、ムリーリョ、スルバルンなどスペイン画家のコレクションや七宝、金銀細工が展示されている。水越氏期待のレオナルドダビンチ作品はどこにあるのかと聞いたところ、1階との返事、しかしながら所在は不明で見ることができなかった。 帰路は、来た道を南下し、途中ルイヴィトンに立ち寄り、子供の土産、手帳カバーを2万ペセタで購入する。 |
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午後は1日観光バス周遊券を使って日本語アナウンスを聞きながら1時間のバス観光を楽しんだ。 15時50分バスを降り、マドリードの目抜き通りグラン・ビアに向かう。 バスの中での少しの仮眠で頭がはっきりしないところを、2人組の引ったくりに水越夫人が襲われる。 手に下げていたカメラを奪われそうになったが、叫び声で撃退し、幸い被害もケガもなかった。 治安が悪いことを改めて認識させられたが、教訓として一週間の滞在に生かせた。 グランビア通りでは、みやげ物を物色する。 スペインの有名ブランド「ロエベ」では、水越夫人が名刺入れとキーホルダーを、また「ヤンコ」で水越氏のお姉さんのショルダーバックを購入する。 グランビア通りの端にあるマドリード三越の中は日本人で賑わっており、みやげ物店の様相で価格は相対的に高い。 ここから約10分先のホテルに戻り、20時過ぎ、スペイン料理を代表する「パエリャ」を食べに、ホテルの隣のビルにある「ラ・パエリャ・レアル」に行く。 スペイン人の夕食は遅く、レストランテは21時過ぎから賑わい始める。 ここもまだ、客もまばらで日本語メニューでパエーヤ2品を注文する。 ビールやワインの注ぎ方が荒っぽい。味は良いが量が多く、4人でも食べきれず、半分を残して、食後はクリスマス前で賑わうマヨール広場に繰り出す。 人・人・人で、100軒以上並ぶ露店前は人だかりの山になっている。 露店でクリスマスの装飾品を二組4品1,200ペセタで購入する。 |
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