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ブッシュ交換 

なんとなくフルブッシュ交換しました。
まゆ〜げさん何時も有難う!
用意した物達
1.ブッシュ一式(アライブ石井自動車)にて購入
 

送料は掛かるけど自分でディーラーで買うよりも少し安い。それと、一緒にパーツリストのコピーが添付されてくるので、それを見れば各ブッシュのはめ込み方向や抜いたボルトの差込方向、潰してしまったボルトの品番が分るので便利だ。パーツリストが無ければ、何処にどのブッシュを入れるのか確かめるだけで大変な作業になってしまう。当たり前の事かも知れないが、親切に思う。
(何故かポンジュースの箱で送られてきたので堂島川を思い出した)


2.ブッシュ交換SST(ニーレックス)にて購入


注文するとこの3点が送られてくる。使ってみて思うのだけど凄く出来が良い。ただし、取扱い説明書は添付されていないので少し不安かも? イマイチ使い方が分らなかったのでメールで問い合わせると親切に対応してくれた。

一番左の部品は、抜取る時や圧入する時のブッシュの逃げスペース確保の為の筒、2箇所の切欠きはブッシュの嵌り具合を見る為の覗き窓。
この筒が只の筒状では無くて、中にインローが切ってある。

この段差部分にアームのパイプがピッタリと嵌って安定するのだ。

真中の部品は、ブッシュを押込む為の棒、これも上の写真で分る様に中が凹んでいる。ここにブッシュが綺麗に嵌りこむ。

こんな感じで、真中の金属部だけでなく、その周りにも均等に圧力を掛ける事ができる。

右の薄い筒がイマイチ使い方が分らなくて、メールにて問い合わせた物だ。これはリアのアッパーアーム専用の治具なのだ。他の箇所と違ってリアアッパーの左右6箇所(含むナックル側)はアーム側の径が細いので、大きい筒よりも少し内径が小さく作られているこの部品を被せて使うのだ。

こうやって使う。これにも両側にインローが切って有りアームと下の筒にピッタリと嵌る。

これだけの物がこの値段で手に入るのだから、ココは自作で苦労する所では無いと思う。買った方が安くて早くて確実で安全だ。

3.自作の油圧プレスみたいな物(ホームセンターにて材料購入)総工費3500円くらい
油圧プレスVer.1

ちゃんとしたのを買うお金が出せなかったので、知恵を出して作ってみた。ただし、ジャッキや本体の安定が悪く、二人掛かりでないと使えない。もう一度作る事が有るのならもっと良いのを作ろうと思う。Cチャンが簡単に手に入れば凄く良いのが作れるんだけどね。

材料は、油圧ジャッキと鉄のLアングル、鉄の角パイプだけで構成。これらをM5のネジで1ヶ所2本で連結してます。(ジャッキはフリー) 構造は簡単だけど穴の数が多いのと、穴位置の精度維持が結構大変。私はいい加減に穴を空けたので使えない箇所も有りました。高速カッターやボール盤が無いとつらいが、頑張れば糸鋸とハンドドリルでも作れると思う。
上の写真はVer.1。この後、ブッシュ抜取り作業にて上側Lアングルが曲がったので、翌日の午前中に急遽会社に行って、より強度の強いVer.2に進化させた。
この自作油圧プレスの使い方は、こう
油圧プレスVer.2 にて抜取り中

これが一番長い状態での使用状況。これはフロントのロアーアーム。各アームによって挟む所が色々変わる、SSTの使い方も変わる。例えば、リアのロアアームの場合は下から
油圧ジャッキ、抜取りSST(押し棒)、アーム、抜取りSST(デッカイ筒)の順にる。
上の写真では、前側のブッシュと後側のブッシュ間の懐が浅い為にこれから抜こうとしているブッシュの直ぐ上の箇所では押さえられないので、反対側のブッシュが入る部分をプレスの上側に当てている。また、アームによっては油圧プレスの上側に当てたい部分がアームのリブよりも低いので、そこにSSTの薄い方を当てたりして対処した。それから、抜取りと圧入でもSSTの組合せ方は変わる。 でも、そんなに気にしなくても現場で考えれば直ぐに分ると思う。(僕達は最初間違ってましたが・・・)
ちなみにVer.1からVer.2の変更点は、曲がった上側Lアングルを捨てて、下側Lアングルを半分に切って穴をあけ上下に使用。長さが半分になるので曲げ強度は2倍に上がっている筈。事実、Ver.1とは違ってVer.2は使用時の剛性感が素晴らしい。NA6初期型からS2000に乗換えたよりも剛性感が違う。最初からこのVer.2だったら作業はもっと早かった筈だ。

さて、何はなくとも、車をウマに上げてアーム類を外す。タイアを外した時点で各部に潤滑剤を吹き付けて置く事により、今回はそれほど緩める事には苦労しないで済んだ。
アームの外し方は他所のHPにも載っているのでココでは詳しくは書かないが、1ヶ所気になる所が有った。
場所はフロントのアッパーアーム、ここは1本の長いボルトで前後のブッシュを通して車体に連結されているんだけど、このボルトが凄く長くて組付け状態では抜けるか心配だったの。で、緩めて抜こうとしたらやっぱり何かに当たって抜けない。
白く腐食してるボルトね
何に干渉しているのかと言うと、スタビを車体に固定しているボルト。これを抜かないまでもかなり緩めないとこのボルトは抜けない。写真は既にアームを外して、問題のボルトを緩めてる状態。このボルトを緩めても、左側はエアコンの配管に少し干渉するが、気にせず力技で抜きましょう。

それと今回はドライブシャフトを抜くのが面倒だったのでリアナックルは取外さないで作業した。ここのブッシュはベアリングプーラーを使って抜きます。そういえばマーチのブッシュもベアリングプーラーで抜いたな。
リアアッパーのブッシュは柔らかいので問題無く抜ける。

楽勝である

さて、全てのアームを取外したら、ブッシュを抜く。
ここで自作油圧プレスが大活躍でした、最初は。
アッパーアームは柔いので簡単に抜ける。どれくらい簡単かと言うとこれくらい簡単。(動画、1.85M)
アッパーアームの容易さに、ナメて掛かったロアアームでてこずった。アッパーと違ってロアーは抜取りに強い力が必要。強引に進めてたらプレスの上側アングルが曲がってしまった。その後、休憩を挟み、今度はCRCを吹きながらトライ。
Lアングルの曲がった箇所を避け、CRCをブッシュのミミの間に吹き込みつつジャッキで押す、これ以上押してもブッシュが出て来ないでLアングルが曲がり始める所(仮にココをアングル降伏点と名づける)で更にCRCを吹付ける。
そんでジャッキを緩めるとススっとブッシュが戻って行く、ほとんど元の位置まで戻ってしまう。しかし、再度ジャッキで圧力を掛けると、今度は先ほどよりも深い位置で降伏点がやってくる。んで、再度CRCを吹付ける を繰り返して抜く事が出来た。しかし既にLアングルか『く』の字である。
ブッシュを抜く時のコツは、兎に角ブッシュやアームに対して垂直に力を加える事に有る。少しでも斜めに押していると、アームの中でブッシュが斜めになってしまい抜けてこない。なので、ここで重要になって来るのが自作プレスの精度だ。もしも自作プレスを作って作業する場合は、加工精度を上げて、組立て精度ににも気を遣ってね。私達はこれで苦労した(笑)

ブッシュの圧入時にはプレスがVer.UPしていた事や、ラバーグリスを塗った事により、いとも簡単に圧入出来た。楽勝です。 全部で1時間くらいで終わったと思う。 最初からVer.2のプレスだったら抜取り、圧入で2時間有れば終わってた筈だ。

後は各アームを組付けて行くのだが、各ブッシュの収まり具合の微妙な位置ズレで、前後のブッシュ間のスパンが広くてメンバー側の外側にブッシュが干渉して入らなかったり、逆に前後のブッシュ間のスパンが狭くて入らなかったりした。
なので、再度プレスで外側から内側にブッシュを押したり、内側から外側に押したりしてブッシュの位置を微調整した。
これをしていて思ったのだが、ブッシュを交換したらアライメントを取るまでに暫く車に乗って各ブッシュを落着かせると言うか、ブッシュの位置を馴染ませてから正式にアライメントを取った方が良い様な気がした。

頑張って自分でやれば部品代+アライメント代で済むけど、車弄りが好きじゃないと少し、しんどいかな? でも、油圧プレスの問題をクリアできればそんなに難しい作業では無いと思う。面倒ではあるけど。
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