この漢字、何と読むかご存じですか。
’われもこう’と読みます。
ご存知の方は、博学ですね。
吾亦紅は、このような花です。
「この花なら見たことがある」とお気づきの方が大勢いると思います。
吾亦紅は、日当たりのよい草原などに生える1メートル以下の草で、晩夏から秋にかけて
枝分かれした先に穂をつけたような赤褐色の花をつける花です。
吾亦紅のことを書こうと思ったきっかけは、先日、YOUTUBEで杉本真人氏の
「吾亦紅」という歌を聞いたとき、得に言えぬ複雑な気持ちになり、涙があふれ出てきました。
この歌は、母を亡くした杉本真人の親不孝や長い無沙汰などのやり切れなさ、年を取って余りある
沢山なことを経験した今、あなた・母が愛しい、あなたの子供でよかったという歌詞でした。
杉本真人氏は、私と同じ昭和24年生まれで、団塊の世代で育ったという背景が私をより
ノスタルジックにさせたかもしれません。
私が小原クリニックを立ち上げた前年に他界した母の告別式場に多くの吾亦紅を祭壇に
飾って頂いたことを思い出しました。
私は一人息子で、母にとっては掛け替えのない子供で、勉強は勿論のこと何事にも常に厳しく、
私にとって「お母ちゃんは、怖い。」時には「まま母か」と思うことが多々ありました。
私立の中学、高校、そして公立と云えども学費が嵩む医学部を卒業させてくれた母に
どれだけ親孝行できたか?
お母ちゃんを大事にしたか?
と思い返すと、杉本真人氏の母への思いとかぶってきます。
子育てをし、孫を見、爺さんになっても、母にとっては、私は一人息子です。
親孝行らしいことは、殆どした思いはないのですが、時々、こうして、生前の母のことを慈しみ、
回想することが親孝行と独り合点しています。
華やかな色合いや特徴のある花を持つことも無く、祭壇の一隅で楚々として周りの花々に
溶け込んでいる吾亦紅は、どこか物悲しさや孤独さがあり、また周りに流されることなく
自然の移ろう時を眺めているように見えます。
吾亦紅の花言葉は、感謝、物思い、愛慕、移り行く日々、明日への期待で、
花言葉にも、吾亦紅らしい控えめな言葉が並んでいます。
令和3年 9月 小原壮一
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