先日のシルバーウィークに、とある山の紅葉を見に行きました。山一面に黄色、緑、赤が色なす錦の絨毯に見とれました。赤といえば、モミジ、ナナカマドが代表です。確かにナナカマドの赤さは、飛びぬけていますが、ナナカマドが見られる場所は限られています。その点、モミジは殆どの紅葉の名所では、量、質ともに主役です。因みに、黄色のイチョウも、モミジの赤を引き立てている助演賞ではないでしょうか。
そんな中、中学生の頃、植物図鑑に書いていたことを思い出し、モミジのことを書いてみました。
紅葉、モミジ、もみじ、すべて「もみじ」と読みますよね。日本語の奥ゆかしさというか、日本の文字文化の深き情緒を感じます。ここでは、ひらがなの「もみじ」を使います。ひらがなの方が文章に味がありそうに思うので。
さて、もみじの話題です。
もみじの葉の色は何色?
そんな質問に、幼稚園ぐらいの小さな子供なら、迷わず、「アカ!」と答えるでしょう。
分別のある大人は、それを聞いて笑います。「もみじが赤いのはね、秋になって枯れてきて赤くなるんだよ。本当のもみじの葉の色はね、他の樹と同じで緑色なんだよ」としたり顔で言ったりする方おられると思います。
でも本当にそうなのでしょうか。
私がここで言いたいのは、もみじの紅葉も緑葉もどちらも、もみじなのだ。赤も緑もどちらでもいい。
その多様性を認めないといけない。といった、小難しい、教訓めいたことでは、もちろんありません。
皆さんにもみじもの葉をよく見て欲しい。それだけです。
春になると、落葉樹はいっせいに萌え出だします。もちろんもみじも芽を出します。そのとき、萌え出たばかりの小さなもみじの葉はなんと赤い色をしています。秋の紅葉のように真っ赤とは行きませんが、とにかく赤い色をしています。その葉が育ち、太陽の光を浴び、1週間くらいすると、若葉らしい薄い緑に変わっていきます。さらに時がたち緑を増していくのです。
ですから、もみじの葉の色は、もともと赤といってもいいような気がします。それが太陽や風や、その他のいろいろな条件で、緑色をしている。秋になり、人間にたとえると、老年期に入って、やっと生まれたときに色を取り戻す。それもより輝きを増して。
そんな風に考えられないでしょうか。
四月の花曇の公園で。みんなが桜の花に見とれている横で、一生懸命赤い若葉を出しているもみじを見て、そんなことを思いました。
医療法人 小原クリニック
小原壮一
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