終戦記念日の8月15日前後では、その当時のことを偲び、様々な画像がテレビで放映されます。
こんなことを言ったら、戦争を経験した方々には、「何を言い出すのや!」と酷くお咎めを喰らいますが、戦争の悲惨さを知らず、戦後の混乱も落ち着きかけた団塊の世代で生まれた私にとって、兎に角、カッコウいいアメリカのサムライが必ず、テレビに映し出されます。
ダグラス・マッカーサー。
ノッポで、レイバーンのサングラスにコーンパイプ、勲章も付けず、着古された軍服と帽子に身を包み、武器は携えず、双発のプロペラ機から降りる途中で立ち止まり、数分間、日本の国土をじっと眺め渡すポーズ。
しかも彼の前後には、一人の護衛兵も付けずに。
彼は、戦勝国の元帥で、連合国最高司令官の立場で厚木飛行場に降りたったのですから、普通は、ピカピカの軍服に煌びやかな勲章を張り付け、威力をこれぞとばかり誇示するのが当たり前なのに。
さらには、昭和天皇との面会も同じ着慣れた軍服で、緊張気味の天皇にゆったりと微笑み掛けている映像。
万感を込めて、しかも短く、「老兵は死なず、消え去るのみ」といって日本を去ったこと。
など、兎に角、カッコウが良い。
恰好、立ち振る舞いなど、一朝一夕で身に付いたものではない。
フランクリン・ルーズベルトやチャーチルと姻戚関係にあることや、ウェストポイント出身でUS-Armyの誇らしさがそこかしこに、しかも、それとなく滲み出ている。
小さい馬に乗り、小ぶりのライフルをぶっ放し、銀幕を賑わした西部劇の伊達男とは天と地の差を感じるアメリカのサムライです。
さて、10年前に知覧を訪れた時、広島や長崎とは、赴きの異なった戦争悲哀を目の当たりし、悲痛なる思いに引き込まれました。
お国の事情とは云え、二度とこの地に戻ることが出来なかった特別飛行攻撃隊・年若き侍の志とその回りの人々の二律背反する思いを目の当たりにし、no more warと心の中で叫びました。
それに引き換え、奈良医大に入学し、粋がって、レイバーンのサングラスを掛け、タバコをふかし、バーボンウィスキーをストレートで飲み、西部劇の伊達男と同じ見せ掛けだけのサムライ気分の自分が頭に過ぎります。
若き頃の思い出とは云え、情けないやら、恥ずかしいやら。
カッコウのいいアメリカのサムライ、お国の勝利を信じ二度と帰ることのなかった若き侍、サムライ気分で酔いしれていたノー天気野郎の自分。
毎年、何とも言い難い複雑な心境となる終戦記念日です。
さて、鬱なる気分を払拭して、仕事に励むぞー!
医療法人 小原クリニック 小原壮一
| トップページ | お知らせ | 院長紹介 | 当院のご案内 | 交通案内 | お問い合わせ |
| 泌尿器科の病気について | 前立腺治療薬について | 過活動膀胱治療薬について |
| Hib髄膜炎について | 尋常性乾癬について | 元気になる薬(EDの薬) |
| 院長のつぶやき 1 | 院長のつぶやき 2 | 院長のつぶやき 3 | 院長のつぶやき 4 |
| 院長のつぶやき 5 | 院長のつぶやき 6 | 院長のつぶやき 7 | 院長のつぶやき 8 |
| 院長のつぶやき 9| 院長のつぶやき 10 | 院長のつぶやき 11 |
| 院長のつぶやき 12| 院長のつぶやき 13 |院長のつぶやき 14 |
| 花のたより 1 | 花のたより 2 | 花のたより 3 |
| 花のたより 4 | 花のたより 5 | 花のたより 6 |
| 奈良西ロータリークラブについて | プライバシーポリシー |